お知らせ

メール送信フォームを設けました。ブログ記事への問い合わせなどにご利用下さい。

 

エントリー

2020年09月の記事は以下のとおりです。

ディアベリ変奏曲

  • 2020/09/04 06:13
  • カテゴリー:音楽

ラジオでやっていた、この長大な変奏曲を留守録した。聞きながらこれを書いている。だいぶ前に誰かに音源を借りて以来だ。あの折は確かブッフビンダーの演奏だったと思う。難解と言うか、聴いて楽しい曲ではないという印象が残っている。そうそう、一か所、モーツアルトの旋律が出て来て、あっと驚く。これ(第22変奏)に関して、Wikipediaが以下の説を紹介している。

It has been suggested, too, that Beethoven is trying to tell us that Diabelli's theme was stolen from Mozart.

Diabelli(1781-1858)は、この変奏曲の主題を提供した、オーストリアの作曲家・出版業者。カナではディアベリと書かれることが多いように思うけれど、ディアベルリだったり、ディアベッリだったりもするようだ。

9/1 19:30-21:10 NHK-FM ベストオブクラシック選
「ベンジャミン・フリス ピアノ・リサイタル」
ベートーベン・プログラム
32の変奏曲ハ短調 WoO.80(11分15秒)
6つのバガテル 作品126(18分40秒)
ディアベルリ変奏曲ハ長調 作品120(51分13秒)
ピアノ・ソナタ第15番 作品28から第2楽章(7分08秒)
東京・すみだトリフォニーホール、小ホールで収録
(2019年6月19日)

Benjamin Frith | WikipediaDiabelli Variations | Wikipedia(各変奏の解説あり)、Veränderungen über einen Walzer, Op.120 | IMSLP

石破外しとは

国会議員票は菅さんが多くて、地方票は石破さんが多い、となると、決選投票を行った2012年と同じ構図になりかねない。石破さんは負けても「結構やったじゃないか感」が出て来る。そうならないよう反石破としては徹底的に潰しておきたい。

そんな話が、伊集院光とらじおとニュースと(TBSラジオ、9/2 9時台)であった。中村尚登ニュースデスクによる解説。いわゆる石破外し(潰し、封じ)とは、今回の総裁選で勝たせない、ではない。どちらの投票方法になろうとも、石破さんが勝つ見込みはないのだから。反石破派の狙いは、総裁選で負かした上でさらに今後の党内での影響力を削ぐ、という点にある。ま、そういうことなんだろう。

自由でも民主的でもない自民党の体質(9/2)、安倍路線「継承、前進」 菅氏が自民総裁選出馬表明(9/2)、自民総裁選「国民感情からかい離」 党員投票省略は政策見極める機会失う(9/2)、自民党総裁選 投票の仕組みは(9/1)、次の首相、石破氏1位34% 菅氏14%、共同通信世論調査(8/30)

安倍政治の功罪

首相辞任、そして後継選び、社説は何をどう書くのか数日注視していた。五大紙と東京新聞の六紙が、8/29-9/2の5日間に載せた社説は計50報。その中から関連するタイトルのみ並べてみよう。この5日間で全紙が揃ったのは、8/29と9/2、辞任発表と自民党総裁選だ。毎日は文字通り毎日書いた。

8/29(土)
コロナ禍に政治空白は許されない(日経)
最長政権 突然の幕へ 「安倍政治」の弊害 清算の時(朝日)
安倍首相が辞任表明 行き詰まった末の幕引き(毎日)
首相退陣表明 危機対処へ政治空白を避けよ(読売)
速やかに自民党総裁選を 「安倍政治」を発射台にせよ(産経)
首相退陣表明 「安倍政治」の転換こそ(東京)

8/30(日)
アベノミクス 「道半ば」で行き詰まり(朝日)
「安倍政治」の弊害 民主主義ゆがめた深い罪(毎日)
後継選び本格化 総裁候補は明確に所信を語れ(読売)
後継首相選び 包摂と説得の指導者を(東京)

8/31(月)
アベノミクスの終幕 重くのしかかる負の遺産(毎日)
ポスト安倍の課題 拉致解決へ熱情継承せよ(産経)

9/1(火)
安倍改憲 首相が自ら招いた頓挫(朝日)
自民党総裁選 「内向きの論理」優先だ(朝日)
自民党総裁選 派閥の打算が目にあまる(毎日)

9/2(水)
活発な議論で開かれた自民党総裁選に(日経)
菅氏支持拡大 権力維持が最優先か(朝日)
総裁選で党員投票せず 地方の声をなぜ聞かない(毎日)
自民党総裁選 政策論争をなおざりにするな(読売)
自民党総裁選 政策論争が何より重要だ(産経)
自民党総裁選 国民が見えていますか(東京)
検証「安倍政治」 アベノミクス失速の成長戦略見直せ(東京)

以上を眺める限り、安倍政治は、功績より罪過多しと評されたようだ。一方の後継選びは、国民置き去りで、実質、密室で進む。東京新聞の一連の社説が、事態を的確に表現している。安倍政治を「転換」する機会、後継には「包摂と説得の指導者を」、「国民が見えていますか」、そして「失速の成長戦略見直せ」と。

8月第4金曜日、20年(サイト内)

警視庁草紙

  • 2020/09/02 07:18
  • カテゴリー:読み物

石の道標によくよく眼を近づければ、左日ヶ窪、右堀田原と読めないこともない。

この道標のことを何かで読んだ覚えがある、と気にしつつ読み進める内に、盲の丸坊主を背負う場面があって、最後に夏目金之助(漱石)が出て来る。はたと気付いた。これは「夢十夜」の道標だ。引用は、「山田風太郎明治小説全集」第1巻「警視庁草紙」(筑摩書房、97年)の第4話「幻談大名小路」から(p97)。

さっそく青空文庫で確認した。果たして、道標が出て来るのは、あの恐ろしい「第三夜」だった。「なるほど八寸角の石が腰ほどの高さに立っている。表には左り日ヶ窪、右堀田原とある」。色んな話があちこちに顔を出す、この著者山田風太郎ならではと言うべきか。

日曜日に「ドンタク」とルビが振られている。例えばp218。オランダ語のzondagから、日曜日、休日、博多ドンタクのこと、と辞書にある。そういえば、就職先の工場実習で職長さんが、二日続きの休みを「ドンドン」と呼ぶ、土曜日(当時は半日休み)は「半ドン」と言うだろ、と教えてくれた。あの会社の連操三交代(四班)勤務には、16日の一周期あたり班毎に、1日の休みが2回と2日連続の休みが1回が組み込まれていた。

夏目漱石「夢十夜」|青空文庫。落語「らくだ」、小泉八雲「耳なし芳一」、錦織剛清「神も仏もなき闇の世の中」、夏目漱石「道草」。「警視庁草紙」初出73-74年。

Re2: 台風9号か、20年

台風9号は遠ざかりつつある。気象庁の実況によると、7時現在、久米島の北西約70kmにあって、速さ20km/h、進路は北北西。中心気圧940hPa。最大瞬間風速は、今のところ、昨夜の44.0m/s(東南東、24:37)が那覇の最大値。当家では今朝まで停電はしなかった。今回もロウソクや懐中電灯を使わずに済みそうだ。

次の台風10号(になると思う)は、やはり、沖縄にはやって来ず本州(豊後水道あたり)へ向かうと予想されている。ECMWFの予報図ばかりか、JTWCもwarningを出して既に第2報になる、"Tropical Storm 11W (Eleven) Warning #02"。気象庁の台風情報では今のところ熱低b、その内に台風10号になるだろう。JTWCは11W、番号付けが一つずれている。

台風の目と停電と(サイト内、18年24号)

ページ移動

ユーティリティ

« 2020年09月 »

- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

社会不安高めるSNS悪用
2024/04/28 05:57
走り梅雨、2024年
2024/04/27 06:05
協奏交響曲K364、東フィル
2024/04/26 05:44
さよならマエストロ
2024/04/25 05:50
WANDERERS
2024/04/24 06:08
定家の原本発見
2024/04/23 05:56
ダイソーの500円イヤホン
2024/04/22 06:02
減少が続く書店
2024/04/21 06:05
ソウシジュの箸
2024/04/20 05:58
ブラ1、N響#2007
2024/04/19 05:43

Feed