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2020年04月の記事は以下のとおりです。

フレームワーク十選

月末のシリーズ十選、今回はビジネス・フレームワーク。よく目にするフレームワークはモノ系に偏っている。SWOT、3C、4P、5F、7S、PEST、Growth-Share Matrix (PPM)、経験曲線、Business Model Canvas、など枚挙にいとまがない。より取り見取り。カネ系もある。と言うよりは、財務、経理の手法や指標に姿を変えたと見るべきか。では、三要素の残り、ヒトに関してはどうか。あるコンサルタントは皆無だと言う。あっても良いはずだ。なにしろビジネスはヒトの営みなのだから。そういう思いもあって、以下のリストには、毛色の違うものが多く並んでいる。フレームワークと呼ぶよりは、ビジネスで成果を上げるためのツールや概念、と言った方が良いかもしれない。

  • 5F。新規テーマの環境分析はこれで。着手するしないを決められる。作業の際、分析の対象と結果をきっちり文章にする。各フォースを疑似定量化。参考)大津広一「会計力と戦略思考力」
  • 3C。既存事業の軌道修正に絶大な効果あり。KSFを特定して、我々はどうすべきか、サプライチェーンの項目に落とし込んで議論する。参考)トレーシーら「ナンバーワン企業の法則」、ポーター「競争優位の戦略」
  • 誰をバスに乗せるか。何かを企図する際、仲間選びこそ重要で、目標設定などその他のことは後回しで良い。参考)コリンズら「ビジョナリー・カンパニー2」
  • 改革の8段階。関係者、特にフォロワーをその気にさせる方法。何かの新規導入や入れ替えなど、応用範囲は広い。参考)コッター「企業変革ノート」
  • セルフ・ハンディキャッピング。これに逃げ込まないことが肝心。自分自身のモチベーション維持、向上のために。参考)フェファー「権力を握る人の法則」
  • パレートの法則。いわゆる8:2ルール。部下の評価や育成はこれで。他にも事業の整理や新規顧客開拓など何かと役に立つ。参考)矢部正秋「プロ弁護士の思考術」
  • 選択肢を用意する。岐路に立つ時、良質な選択肢を豊富に用意できるかどうか、事の命運はそれで決まる。次の岐路を早く察知(設定)することも大切。
  • 歯ブラシ理論と逆転現象。これを知っておくと、ありがちな抵抗に遭っても、心穏やかに新企画や事業開発を推進できる。
  • 体験や観察、内省、抽象化、そして応用。漫然とやっている(かもしれない)このサイクルを意識的に回す。周りの景色が違って見えて来る。人生全般に有用。
  • 提案と判断。営利、非営利問わず、組織はこの二つで動いている、誰しもそう心得るべき。特に、新規事業を担う開発担当者は。

質問などはメールでどうぞ。

ビジネス書十選フレームワークの落とし穴23の組織的ジレンマ(いずれもサイト内)

もっと言ってはいけない

  • 2020/04/29 07:00
  • カテゴリー:読み物

社会的・文化的な強い淘汰圧によって10~20世代(250~500年程度)で遺伝的な偏りが起こりうる

遺伝と文化の共進化論。人種(大陸系統)によって知能に差があることは、これで説明がつく。橘玲著「もっと言ってはいけない」(新潮新書、19年)から(p147)。日本人を含む東アジア系がIQが高いのは、隋初から実施された科挙による知識社会と、稲作による豊富で安定した食糧事情が背景にあると推論。農耕社会の閉鎖的な共同体を営む中で、互いに忖度し合えるよう、脳内セレトニン発現量が低くなるよう進化して来た可能性がある。

行動遺伝学(p4)、わかりやすい善悪二元論(p36)、S・J・グールド「人間の測りまちがい」(p63)、J・J・ヘックマン「幼児教育の経済学」(p78)、差別の根源にある知能重視社会(p92)、各国別IQ一覧(図表7、p137-9)、連作障害のない水田(p153)、東欧系ユダヤ人アシュケナージの祖先はハザール人か(p167)、リベラルなネオフィリアと保守のネオフォビア(p174)、J・M・ダイヤモンド「銃・病原菌・鉄」(p179)、日本に華僑財閥がない理由(p188)、ヒトの自己家畜化(p206)、正義は娯楽の一つ(p210)、人類の三つの革命、石器、農耕、科学とテクノロジー(p240)

言ってはいけない朝日ぎらい(いずれもサイト内)

ぶり返し警戒、コロナ禍

ゴールデンウイーク前にを緩めるとぶり返しは2週間後にやってくる

脱字なんだろうな。緩めるのは「気」かな。昨日(4/27)の沖縄タイムス+プラスの記事から。「主要な観光施設は軒並み休業で、沖縄観光を楽しむことはできない」「どうか今は来沖を控えていただき」

「#沖縄に来ないで」SNSで広がる(4/25)、ぶり返し警戒 外出自粛のさらなる徹底訴え(4/27 16:47)、「沖縄路線6万人」の真相は?(4/28)

殺人容疑

  • 2020/04/27 07:08
  • カテゴリー:読み物

検事は、被告人の顔をよく見るようにと、あなた方に言いました。被告人は日系アメリカ人で、その顔にあなた方が敵を見るだろうと推測したからなのです。

さらに弁護士は、これは偏見についての裁判なのだ、と喝破する。デイヴィッド・グターソン著「殺人容疑」(講談社文庫、96年)から(p583)。二度目の今回、以前とだいぶ違った印象を持った。最初は97年だった。その頃、海外ミステリーに割と興味があり、そんな一冊として読んだ。他に覚えているタイトルは、例えば、ラブゼイの「最後の刑事」や、ダニングの「死の蔵書」など。それらもまた読んでみるのもいいかもしれない。

なぜ、殺人容疑という無粋な題になったのだろうか。原題は "Snow Falling on Cedars"、後に映画された際の邦題は「ヒマラヤ杉に降る雪」(米、99年)。そういえば、Macintosh上で"CeDar"というフリーソフトを使っていたことがあった。あの名前は、杉の木と何か関係があったのだろうか。

# ロナルド・タカキ著「別の岸辺から来た余所者」、アケミ・キクムラ著「厳しい冬に耐えて」、モニカ・ソネ著「二世の娘」、Nisei Daughterに見るモデル・マイノリティの描かれ方-アメリカの人種差別構造に関する一考察、結社(p173)、FreemasonryOdd FellowsThe Grange (Farmers' movement)6人にひとり! アメリカの政治・社会に影響力を持つ「ドイツ系住民」という“隠れた多数派”川上三郎名誉教授|徳島大学

その後を見据えて、コロナ禍

紙パルプ産業は、日本における、温室効果ガスの大量排出業種の一つ。

休業やテレワークは、紙需要の激減を招いている。紙パルプ産業には大きな影響があるだろうけれど、悪い事ばかりじゃない。このままペーパーレスを進めることによって、温室効果ガスの排出を減らしながら、経済成長を促していく、そういう産業構造や社会へ変えていくことができる。コロナ禍の後を見据えて、中長期的展望を持たねばならない。一昨日の「マイ!Biz」経済展望「新型コロナウイルスがもたらす日本経済への中長期影響」(NHKラジオ第一、4/24 6時台)から。お話は、京大の諸富徹教授。

別の番組では、作家の佐藤優氏が、いっそ学校を9月始まりに替えてしまえば良い、と言っていた(文化放送、4/17 9時台、くにまるジャパン極)。世界標準に合わせる良い機会だと。確かに。やるべきだと唱えられて久しいことを、この機に、大胆に実行する、それはありだと思う。ただ、産業にしろ教育にしろ、実践できるだろうか。中長期的な視座を持つ、優秀な人材は少なくないはず。果たして、そういう人たちが手腕を発揮する環境は整うだろうか。この度の禍を乗り切る中で、守旧派の方々の姿勢は、ある程度、軟化するかもしれないけれど。

コロナ支援手続き、対面や押印見直し 首相が27日指示へ

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