お知らせ

メール送信フォームを設けました。ブログ記事への問い合わせなどにご利用下さい。

 

エントリー

2022年01月の記事は以下のとおりです。

イン・ザ・プール

  • 2022/01/31 06:29
  • カテゴリー:読み物

これはシビれるよ。つまらない悩み事なんて確実に吹っとぶ。なにしろ追われるわけだからね。命すらあぶないときに、どうして家や会社のことなんかにクヨクヨできるのよ

不定愁訴(ストレス性の体調不良)で悩んでいるなら別のことに目を向けるべきと精神科医がアドバイスする。例えば、繁華街で頬キズ裏街道のお兄さんでも襲ってみればと。奥田英朗著「イン・ザ・プール」(文春文庫、2006年)の表題作から。ページ数をメモし損ねたまま返却してしまった。

地震など大災害もいいけれど「呼んでも来ない」ので、頬キズ裏街道が妥当な線では。「休みをとって紛争地帯へ行く」という手もある。

文庫100冊(サイト内)

名護市長に自公系再選

名護市長選で現職の渡具知氏が再選された。在京六紙のうち東京を除く5紙の社説がこの話題を採り上げた(いずれも1/25付け)。選挙での主な争点は基地問題。これに関して二つほど思うことがある。

知事選で反対派の玉城デニーさんが勝利し、県民投票では辺野古埋め立て反対が7割超を占めた。県民は「明確なノー」を示して来た。歴代政権は、その「民意を踏まえて立ち止まるそぶりもみせない」(朝)。同紙は「民主主義の土台は危うくなる」と表現する。そんな生温い認識でいいのか。ずっと民意が蔑ろにされているんだ。もはや「土台」は崩れているのではないか。民主主義から外れて行く第一歩を見ているような気がする。それが一つ。

今回の名護市民の判断、それは結果として、「台湾海峡情勢が緊張を増すなかで、日米同盟を強固にすることにつながる」(経)。そう。基地の問題は、近い将来に起こるかもしれない、我が国の安全保障上の危機とセットで議論されなければならない。もう一つはこれ。

「中国や北朝鮮が軍事的な挑発を強める中、在日米軍の存在はこれまで以上に重要になっている」(読)。「在日米軍基地をどこに設けるかは、沖縄を含む日本の平和と安全に直結する」(産)。と、この2紙も有事への懸念を示す。その一方で、他2紙(朝毎)の社説は、中台や北の情勢に言及しない。

「政府は沖縄県とこれまで以上に丁寧な対話に努めるべき」(経)、「安保情勢の厳しさを県民に丁寧に説くべき」(産)。それで足りるのか。中国のミサイルは日本列島をすっぽり射程に収め、北朝鮮も試射に余念がない。沖縄だけの話ではない。この国の安全保障について全国民的な議論にすべきではないか。もちろん民主主義についても。

1/24週の六紙社説、そのほかの題材には、ウクライナや、カザフスタン、佐渡金山、共通テスト問題流出、北のミサイル、春闘スタート、日米高速炉協力、NHK字幕問題、広島県議らに起訴相当議決、ネット履歴の外部提供、米FRB利上げ、ガソリン補助金などがあった。

六紙社説(サイト内)。移設容認と短絡するな(朝)、移設強行の理由にならぬ(毎)、普天間移設の進展を着実に(読)、着実な移設推進が必要だ(産)、苦渋の民意を受け止めたい(経)

増える個人年金

個人年金の受給開始を繰り下げると受給額が増える、そういう記事をwebで読んだ。私が契約している個人年金はどうだろうか。保険会社に問い合わせたてみた。果たして、増えると回答があった。それも十数パーセントも。

問い合わせは、地域の担当者に出した。お年賀メールをいただいたので、それへの返信で質問を送った。それから試算書を手にするまでに、結局、3週間も要した。その記事にあるように、「そんな質問をする契約者はあまりいない」のだろうか。

お宝を教えぬ生保の不誠実(#99、2021/11/10)|橘玲の世界は損得勘定

Re: 思い出トランプ

  • 2022/01/28 06:31
  • カテゴリー:読み物

まさかとやっぱり。ふたつの実感が、赤と青のねじりん棒の床屋の看板のように、頭のなかでぐるぐる廻っている。

電話をかけて来たのは、どうやら夫の浮気の相手らしい。引用は、向田邦子著「思い出トランプ」の「花の名前」から(p187)。生誕80年を記念して出版された、向田邦子全集〈新版〉、その第一巻「小説一」(文藝春秋、2009年)。

ラジオの番組表にあるのを見て、また読んでみようと思った。もう15年は経つだろうか。読後の印象がだいぶ違った。13の短篇、どれもが毒気が強い。その味わいは時を経て変化するようだ。今回、特にいいなあと思ったのは、この「花の名前」と「三枚肉」。

# 朗読特集「思い出トランプ」【作】向田邦子【朗読】青木裕子(NHKラジオ第2)、大晦日から四夜連続で放送

ブルッフを服部百音で

  • 2022/01/27 06:30
  • カテゴリー:音楽

ブルッフのバイオリン協奏曲ト短調を演っていたので留守録しておいて聴いた。「期待の若手」とアナウンサーが言う。耳をそばだてた。とんだ肩透かしを食らわされた。そのソリスト、朗々と鳴らそうと力むのか、かえって矮小な音楽にしてしまっていた。ロマン派の香り溢れる名作もこれでは台無しだ。オケも冴えない。

調べてみると代奏だったようだ。本来の奏者が「オミクロン株に対する水際措置の強化」で入国の手続きが進められず、その代わりに弾いた。いつもは完投する先発が思いのほか打ち込まれ、出番が無いはずだったリリーフ陣が慌てて投球練習を始める、比較的でき上がりの早い若手がマウンドに向かうことになった、それに似た事態だったのだろうか。同情の余地はあるのかもしれない。が、音楽にせよ野球にせよ結果こそが問われることは間違いない。

協奏曲十選(サイト内)。ブルッフ作曲バイオリン協奏曲第1番ト短調作品26ほか▽N響第1949回定期公演、指揮)ジョン・アクセルロッド、Vn)服部百音(NHK-FM、1/21 19時半、東京芸術劇場から中継)、1月定期公演 出演者・曲目の一部変更について|N響

ページ移動

ユーティリティ

« 2022年01月 »

- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

定家の原本発見
2024/04/23 05:56
ダイソーの500円イヤホン
2024/04/22 06:02
減少が続く書店
2024/04/21 06:05
ソウシジュの箸
2024/04/20 05:58
ブラ1、N響#2007
2024/04/19 05:43
眼科検診、24年4月
2024/04/18 06:08
サプリメント、3つのウソ
2024/04/17 05:48
ユーミンの罪
2024/04/16 05:55
Re: ボクの音楽武者修行
2024/04/15 05:39
「大東亜戦争」投稿
2024/04/14 05:59

Feed