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2025年10月の記事は以下のとおりです。

てんやわんや

  • 2025/10/31 06:01
  • カテゴリー:読み物

そこに、平和と食物があり、人間の生活がある。渦巻の中心を遠ざかるに比例して、安全と幸福がある。

獅子文六著「てんやわんや」(毎日新聞社、1999年)から(p21)。戦後まだまだ世の中が混乱している頃(1948/11/22-1949/4/14)に、毎日新聞で連載された。

上京した犬丸順吉は、戦中戦後を何とか生き延びていた。ある時、「安全と幸福」を求めて故郷の北海道へ逃げ帰ろうと考える。が、「渦巻く運命の潮が寄せてきて」、「一片のワラのように、押し流」されて行く。

人は、自分の意図に関係なく渦に巻き込まれて行くものだ。あらためてそう思った。

巻き込まれる那覇、18年1月(いずれもサイト内)

トロント・ブルージェイズ

定期通院で病院へ行くと待合のテレビで野球をやっていた。大谷選手が投げている。ということはメジャーリーグのワールドシリーズだ。その選手が所属するドジャースがシリーズに出場することは、いつだったか、ニュース記事で読んだ。

相手チームは、トロント・ブルージェイズと画面に出ている。はて、トロントとな。確かそこは、カナダのはずだが。へえ、隣国カナダを本拠地とするチームもメジャーリーグに参加しているんだな。初めて知った。

Wikipediaで見てみると、ブルージェイズは、「2005年以降、MLBで唯一アメリカ国外に本拠地を置くチーム」とある。2004年まではモントリオールのチームもあったようだ。

ワールドシリーズなどと尊大な名称はいかがなものか、とずっと思っていた。米国とカナダのチームどうしの戦いなら多少なりとも違和感は和らぐというものか。

さてゲームの結果はブルージェイズの勝ち。これで2勝2敗だとか。既に4試合もやってるんだな。野球興行は毎日のようにあるのでシリーズの進展も早い。

MLBのソロバン勘定大谷選手50-50比較優位と二刀流(いずれもサイト内)。トロント・ブルージェイズ2025年のワールドシリーズ|Wikipedia

地面師詐欺事件

ただの出会い頭の泥棒集団よ。たまたま表に出て(いる五反田の件が)、上手くいっただけの話であって、見えないところで失敗したのって、いっぱい、山ほどある

詐欺集団、地面師のグループって洗練された緻密な連中なのか、と問われ、事件で逮捕された口座準備役の男が言う。

「未解決事件」File.03「地面師詐欺事件」(NHK総合、10/25 22時)から。

土地があって、買いたい業者がある。複数の土地、そして複数の買い手、掛け算で母集合は膨らむ。どれか一つでもウソが成立すれば良い。一つの土地に限って見れば、多くの人を騙す必要はない。一人、一社だけが、心底、騙しに引っかかってくれればそれで良い。

実際、五反田の55億円の事案では、約50の不動産業者に声をかけ、その多くが騙しと気付く中、積水ハウスだけは買うところまで話を進めてしまう。カモになったのだ。それどころかネギも背負っていた、と番組を観て思った。

ノンフィクション作家の森功氏がこう言った。地面師たちは「計算ずくでやってる。7、8年懲役くらっても、10億だませば年収1億ってそういう計算だから割り切っている。世の中にそういうワルがいる」と。

確率を読む。計算をする。地面師たちは「洗練された緻密な」集団なのかもしれない。

ジャッカルの日ずっとだまされやすいはず選択を間違えた場合に(いずれもサイト内)

systemd-resolved、E200HA

E200HAにArchを、その23

今回のArch Linux再インストールでは、ネットワークへの接続を見直した。

変更したのは、DNSサーバーの設定。systemd-resolvedを用いる方法へ切り替えた。これはデフォルトでsystemdパッケージに含まれているので改めてインストールの必要なし。

なお、無線LAN接続には、依然、iwdを使用。pacstrapで、baseや、linux-ltsなどとともにインストール。

$ pacstrap /mnt base linux-lts linux-firmware nano iwd

自分のIDでのログイン後、まず、/etc/iwd/main.confの内容を編集。

[General]
EnableNetworkConfiguration=true

[Network]
NameResolvingService=systemd

そして、以下のコマンド二つを実行。

$ sudo systemctl enable systemd-resolved --now
$ ln -sf /run/systemd/resolve/stub-resolv.conf /etc/resolv.conf

さらに、iwdを、起動・有効化。クライアントプログラムのiwctlによる対話形式での作業で自宅WiFiのSSIDを選ぶ。これでネットへの接続完了。

$ sudo systemctl enable iwd --now
$ iwctl

[iwd]# station wlan0 scan
[iwd]# station wlan0 get-networks
[iwd]# station wlan0 connect *********
[iwd]# station wlan0 show

さて、前回の設定では、/etc/resolv.confに自宅WiFiのIPアドレスを書いた。他SSIDへの切り替えは容易ではなかった(するつもりもなかった)。今回のsystemd-resolvedによる方法では、iwctlでの作業で、別のSSIDを選択すればそれで済む。

試しに自分のスマホでテザリングしてそっち経由でネット接続。上手くいった。接続したことがあるネットワークを一覧表示してみると自宅WiFiとスマホ二つが並んだ。

[iwd]# known-networks list

E200HAにArchをiwd、E200HA(いずれもサイト内)

iwd (iNet wireless daemon)|ArchWiki
systemd-resolved|ArchWiki
Arch Linux - ネットワーク接続
systemd-resolvedを使ってみよう

母の待つ里

  • 2025/10/27 06:46
  • カテゴリー:読み物

プレミアムクラブの吉野さんという担当者についてですが、もしやAIではないでしょうか

社長の永松徹は、部下の秘書にそう指摘されても「意味がわからない」。電話に応じる吉野さんは、普通に会話するし、できぱきとして感じがいい、ぐらいにしか思っていない。

浅田次郎著「母の待つ里」(新潮社、2022年)から(p252)。

物語がどこか不気味さを纏っているのは、そのオペレーターの存在も小さくない。TVドラマ版の中でも、吉野さんは、生身の人間なのか、ドロイドなのか、どっちだろうと思わせるような、風貌、演出になっていた。

AIついでに、最近目に留まった話題をいくつか並べておこう。

「詐欺電話、AIおばあちゃんが手玉に」(nikkei.com、10/2)。記事の副題は、サイバー空間で「代理戦争」幕開け。

竜王戦第2局の結果を報じる「藤井聡太竜王、持ち時間4時間弱残して佐々木勇気八段に2戦連続快勝」(スポーツ報知、10/17)。こんなコメントあり、「今はとにかくAIが全部正解を教えてくれるので、研究すればするほど覚えることが多くなり」・・・。

「AIチャットボットには無礼な態度を取る方が丁寧に接するよりも良い結果が得られるという研究結果」(Gigazine、10/17)。対話型のAI、大規模言語モデル(LLM)での検討。

母の待つ里(1)(サイト内)

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