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「私と八木一夫」

ほんとに、酒を吞むと喧しいばかりの人。その喧しさというのは、全部、造形の話。そこへ帰納するか、そこから出て行くか。そんなことしか考えてない。だけど、相手が、着物を着てる場合には、ぎゃっと、脱がしたがる。それが厄介なだけ。

作家・司馬遼太郎(1923-1996)が、前衛陶芸家・八木一夫(1918-1979)を語る。日曜美術館「私と八木一夫 司馬遼太郎」(1981年)から。

脱がす、というのは比喩だ。直前にこういう話があった。八木は「裸になって」、つまり伝統やら何やら全てを「否定して」創作活動を行った。突き詰めて、突き詰めて、新たなものを創り出して来た。裸と着物の対比だ。着物を着ているとは、しっかり考えていない、ということか。

しっかり考えずに生半可なことを言う、そんな輩に、八木は激しい言葉で芸談をぶつけることが度々だったのだろう。

黒田辰秋 ものづくり問答アイデアが固まる時(いずれもサイト内)。おとなのEテレタイムマシン選・日曜美術館「私と八木一夫 司馬遼太郎」(NHK-Eテレ、10/18 22時、初回放送1981/2/22)

再びArch Linux、E200HA

E200HAにArchを、その22

../systemd/src/boot/measure.c:201@tpm_get_active_pcr_banks: TCG protocol too old for GetActivePcrBanks(), claiming no active banks.

スイッチを押した直後にこの文字列が画面に出る。いったいどういう意味だろうか。調べてみるとバグではない。すぐ消えもする。が、立ち上げる度に目に入るので気にはなる。

不具合が出たE200HA(ASUS)には、結局、Arch Linuxを入れ直した。lubuntu-24.04.3を試してみたけれど、以前のバージョンほど軽くない。10年前のこのPCには荷が重い、そう判断して、また、Archを選んだのだった。

冒頭の文字列は、今回の再インストール以来、現れるようになった。

インストールは順調に進んだ。何せ、躓く箇所は前回のシリーズで全部つぶした。今回は初めから終わりまで、ながら作業。前半は、フルニエが弾くバッハを聴きながら。GUI化以降の後半は、別のPCで、NHK ONEの「未解決事件 北朝鮮拉致事件」を観ながら。

ウィンドウマネージャーは、前回のmcwmから、この度、wm2へ替えた。ちょっと気分も替えた。使ってみると意外にも使いやすいし、だいぶ安定しているように感じる。

nano、polybarなどの設定ファイルや、日本語のフォント(Noto_Sans_JP、vlgothic)はバックアップしてあったものを、ごっそりコピー。

polybarの表示項目を見直した。最新は、menu、system tray、CPU・メモリー・ディスクの占有%、WiFiの信号強度、電池残量、直近のpacman更新日、音量、そして、日時。

ブラウザ(Thorium-browser)に、Simplenoteと、NHK ONEとをブックマークして、すべての作業を終えた。

不具合は解消し、調子は上々。

不具合、E200HAmcwm、E200HA(いずれもサイト内)。Old firmwares where tpm2 is supported are considered non-working because they don't implement GetActivePcrBanks() yet、「未解決事件」File.02「北朝鮮 拉致事件」第1部ドラマ(NHK総合、10/18 19:30-)、第2部ドキュメンタリー(同、10/18 22:00-)

政局の行方、25年10月

構図としては、かなりすっきりした。立憲民主党と国民民主党は、連合を支持母体としている。両党、野党に留まった。公明党は中道リベラルで立憲などと政策がかなり近い。国民民主党も中道なので、これら3党の、政策的な一致度は相対的に上がって来た。が、色んな点で野党が連携するのは難しい。自民と維新も難しい。全体として流動的な状況。

自民党と日本維新の会が連立合意、ただし維新は閣外協力で、に関して、中北浩爾教授がコメントしていた。たまたま見た、NHKクローズアップ現代(10/20)にて。

「構図」はすっきりした。政権交代可能な保守の二大政党制に近付くなら尚良い。

番組では、各党のキーパーソンが取材に応えていた。その中で、国民民主党の榛葉賀津也幹事長は、「野球で言ったら今は4回に入ったところ」と言う。1回は高市小泉、2回は高市玉木、3回は高市吉村、各々攻防があった。自維の連立が本決まりとなり、新たな局面に入って行く、と。

野球とか、4回とか、言って、政治屋の彼らにとってはゲームなんだろうな。

保守右派 vs 保守リベラル(サイト内)。クローズアップ現代「総理大臣は誰に? 政局激動のゆくえは」(NHK総合、10/20 19:30-19:57)桑子真帆、小口佳伸、ゲスト)中北浩爾(政治学者・中央大学法学部教授)

わたしの自叙伝、新藤兼人

その間ずっとね、その、よしんだから、母の写真と仏壇をずっと持ち歩いている。それは家ということなんですよ、姉にとって。

新藤兼人による一人語り。米カリフォルニアに嫁いだ姉を訪ねて行った話を語る。53年ぶりの再会だった。姉は、渡米してからずっと仏壇を手放さずにいた。戦時下に強制収容所へ入れられている間でさえも。再会した家にもそれが鎮座しており、彼は、そのことに、「非常に強烈なショック」を受ける。

わたしの自叙伝「新藤兼人~一家離散の記憶」(NHK教育テレビ、1978年)から。新藤兼人(1912-2012)、66歳の時に収録された。

「よしんだから」。広島のお国言葉なのだろう。この言葉が頻繁に出て来る。それも話に興が乗って来ると連発される。「姉の、よしんだから、気持ちが安定するんですね。それはもう非常に、よしんだから、強烈なですね、強烈な、よしんだから、ショック受けました。その家に仏壇があることに」という具合に。

この連発される「よしんだから」とは、どういう意味だろう、と最初気になった。途中からこれは、どうやら、ええと、とか、あのう、に類する感動詞だ、と気付いた。特に意味なく隙間に入っている言葉。英語で、fillerと言うのかな。それだろう。

帰省、25年9月(サイト内)。わたしの自叙伝「新藤兼人~一家離散の記憶」▽おとなのEテレタイムマシン(NHK-Eテレ、10/14 22:45-23:15、初回放送1978/10/19)

社説が見た石破首相所感

石破茂首相による「戦後80年に寄せて」と題する所感(10/10)、これを在京六紙の社説はどう評価しただろうか。

表明する意義ある・ない、内容は良い・まずい、時期が悪い、など、賛否様々な意見が出ている。ざっと見てみよう。

「一人ひとりに戦争の自省促す首相所感」(日経、10/12)。「通説に沿った内容で、過ちを繰り返さない決意を政治リーダーが内外に発する意義はある」「繰り返したのは歴史に学ぶ重要性」「国民一人ひとりがあらためて戦争と平和を考える機会にしたい」

「戦後80年の首相所感 歴史から学ぶ政治の責任」(毎日、10/12)。「過去を顧みて不戦を誓う意義は大きい」。政治家に対し「無責任なポピュリズムに屈せず、大勢に流されない矜持と責任感を持つよう呼びかけた」

 「首相80年所感 言いっ放しで済ますな」(朝日、10/13)。「閣議決定した政府の正式見解ではなく、退任間際の表明であっても、首相として発したメッセージは重い」「現実の政治や社会にどう生かすか。首相は任を退いた後も大きな責任を負う」

「石破氏の所感 戦後80年には不十分だ」(東京、10/11)。「村山、小泉談話で表明されながら、安倍談話で曖昧にされた部分を埋める談話を閣議決定に基づいて出すべきではなかったか。率直に言って期待外れ」。

「戦後80年の所感 メッセージの発出に見識疑う」(読売、10/12)。「既に多くの研究者や専門家らによって分析し尽くされた話ばかり」「政局が混迷する最中に、しかも退陣間近の石破首相がわざわざ発出する必要があったのか、見識を疑いたくなる」

「戦後80年所感 平板なリポートのようだ」(産経、10/11)。「優れた見方や新しい論点に乏しい」「歴史や政治に関心を持つ人なら聞いたことのある話で、首相所感として大仰に公表した意義がよく分からない」

私自身は、一読、この所感を表明した石破首相の政治姿勢は立派だと思った。「見識を疑いたくなる」「平板なリポートのようだ」などと新聞が書くのは、たいへん残念なことだ。

さて、この一週間、六紙社説は、そのほかに、大阪万博閉幕、自維連立協議、米政権報道機関へ圧力、村山元首相死去、などを話題にした。

六紙社説、石破首相所感、戦後80年(いずれもサイト内)

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