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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

指揮者の仕事術

  • 2025/07/19 06:07
  • カテゴリー:読み物

何かが足りないというとき、いたずらに大きな声を出したり、精神主義や物量戦で考えるのではなく、適切なシフトを組んで問題を懸命に解決する。「押してもダメなら引いてみな」なんて、よく言うではありませんか。

純正調や平均律の話題は、そんな一般的な話で締め括られた。ずらしのテクニックはオケだけでなく、あらゆる仕事に通用するのではないかと。

伊東乾著「指揮者の仕事術」(光文社新書、2011年)から(p130)。

ことの進め方だけでなく、モチベーション管理も似ている。指揮者とオケの奏者たち、それと、職場における上司と部下。リーダーとフォロワーだ。リーダーは、方向を示し判断し責任を取る。そして何よりも大切なのはフォロワーのやる気に火を点けること。主体はあくまでもフォロワーにあって、彼らがのびのびと存分に能力を発揮することが全体のパフォーマンスを左右する。

フォロワー(サイト内)

文庫旅館で待つ本は

  • 2025/07/15 06:27
  • カテゴリー:読み物

人は無意識に、そのときの自分と同じにおいがする本を選びがちなんです

名取佐和子著「文庫旅館で待つ本は」(筑摩書房、2023年)から(p161)。この作家の著作を読むのは初めて。家人にすすめられて図書館で借りて来た。

短編集。その各々は、よく知られている小説の筋立てやエピソードに似たストーリーが展開する。その小説とは、例えば、志賀直哉の「小僧の神様」だったり、芥川龍之介「藪の中」だったり。横光利一「春は馬車に乗って」も出て来る。

K氏とはRe: 愛読書十選(いずれもサイト内)。春は馬車に乗って|青空文庫

古建築を受け継ぐ

  • 2025/07/09 06:12
  • カテゴリー:読み物

文化財の概念が形成される以前の前近代においては、〈受け継ぐ〉ことを本質に据えており、そのメンテナンスは近代以降の文化財保護の理念には不足する「寛容さ」を備えている。

海野聡著「古建築を受け継ぐ-メンテナンスからみる日本建築史」(岩波書店、2024年)から(p304)。著者の名前に見覚えがあり借りて来た、図書館の新着本コーナーより。

過去、つっかえ棒による応急処置、別の場所への移築、五重塔を三重にする縮退など、大らかなメンテナンスは珍しくなかった。日本古来の「寛容な」継承の理念に学ぶことは多い。

著者は、明治神宮外苑の再開発への反対運動に触れ(p327)、明治神宮は、外苑の収益を維持費に充てている、という「もうひとつの側面」を忘れてはならないと指摘する。大きな寺社の維持管理には莫大な金がかかる。古くから、門前町の借地経営によってその維持費を賄う例は珍しくない。これも「寛容さ」か。神宮外苑の再開発もこの延長線上にある。

日本建築入門非営利組織の経営(いずれもサイト内)

ひとりの武将

  • 2025/07/07 06:30
  • カテゴリー:読み物

いつ頃か知らないが、もっと早くこの瞬間がある筈だったという気がした。随分、遠廻りをして、ここに来た、とぼんやり思った。

主人公は、責任を取らされ腹を切ろうとしている。「松本清張全集」(36)短篇2「地方紙を買う女」(文芸春秋、1973年)に所収の「ひとりの武将」から(p99)。初出「オール讀物」昭和31年6月号。

かつて北アルプスへ通っていた頃、扇沢-室堂の交通を一度ならず使ったことがある。その度に、厳寒の積雪期に立山越えをした戦国武将の挿話を聞いた。トローリーバス(かロープウェイ)の中でカセットテープか何かの音声が流れていたのだ。

どういう事情があったのだろう、と気になったけれど、調べずにいた。最近になって、松本清張の短編にその話が登場することを知り、この度、全集の一冊を借りて来た。

武将の名は佐々成政。信長の家臣だったが、新しいリーダーの秀吉に馴染めない。追い落としを思い立ち、居城のある富山から雪の立山を越え、浜松の家康を訪ね味方に引き入れようとする。が、良い返事を得られず同じ道を富山へ引き返す。日数が限られるので、帰路も積雪期の立山越え。その後の人生もぱっとせず、最後は詰め腹を切らされる。

多発する山岳遭難八月の六日間(いずれもサイト内)。佐々成政|Wikipedia

100歳まで健康に生きる

  • 2025/06/28 05:45
  • カテゴリー:読み物

測定することができれば、管理することができる

George Joachim Rheticus(1514-1574)の言葉。巻末の付録「計測できるものは改善できる-自身の状況を追跡調査する」は、最初にそれを紹介している。

ルイージ・フォンタナ著「100歳まで健康に生きるための25のメソッド」寺田新訳(東京大学出版会、2022年)から(p351)。最寄り図書館で借りて来た。

気になる記載があった。米国心臓協会(AHA)のガイドライン(2018年)では、LDLコレステロールの理想値は、100mg/dL未満となっている。さらに、低くければ低いほど良いことを示すエビデンスが増えているのだとか(p355)。

つい先日受けた頸動脈エコーの結果、プラーク・スコアは2年前と同じ値だった。が、この7、8年の間に、少しずつ上昇して来ている。主治医は、この経過を見て、歳も歳だし、血中コレステロール値をコントロールする薬(スタチン系)を、そろそろ考えてもいいかもしれない、と言ったのだった。

怪しいサプリメントには距離を置いているが、国の認可を受けている医薬品とは上手く付き合って行きたいと思う。新しい薬の服用について考えてみることにしよう。

この本、コレステロール値のことだけでなく色々示唆に富む。副題に「科学的エビデンスにもとづく」とある通り、基になった学術文献もリストされている。それも併せてじっくり丁寧に読んでみよう、機会を改めて。

定期通院、25年6月(サイト内)。ゲオルク・レティクス|Wikipedia

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