エントリー

カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

それゆけ、ジーヴス

  • 2018/11/12 07:16
  • カテゴリー:読み物

ウッドハウスは小説家としてだけでなく、ミュージカルの世界において一時代を画する活躍をしている。ガイ・ボルトン脚本、P.G.ウッドハウス作詞、ジェローム・カーン作曲(略)この三人の天才のコラボレーションは揺籃期にあったアメリカ・ミュージカル史を大きく方向付けた大事件だった。

訳者あとがき(p357)にそうあるのを見てたいへん驚いた。カーンらと組んでミュージカルの曲を作っていたとは。P.G.ウッドハウス著、森村たまき訳「それゆけ、ジーヴス」(国書刊行会、05年)から。ウッドハウスを読むのは、この本が初めてだった。

数学で解ける人生の損得

  • 2018/11/08 19:05
  • カテゴリー:読み物

「場合分け」ですべての状況を想定する。

世界の仕組みを見通す術、その手始め、と著者は言う。志田晶著「数学で解ける人生の損得」(宝島社、14年)から(p118)。

ビジネスの領域で、MECE という用語で語られることが度々ある。フルに書くと、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive、意味は、漏れなく重なりなく。そうやって、起こり得るケースすべてを並べる。実際には、さらに、最も起こりそうなケースから順にいくつか選び、各々に次のアクションを考えておく。有効な選択肢を豊富に持てるかどうか、特に新たなビジネスに挑む場合、それが問われる。

生き物はどのように土にかえるのか

  • 2018/11/07 18:27
  • カテゴリー:読み物

死後、数分以内に遺体を探し当てて飛んできます。殺害現場に最初に駆けつけるのは、第一発見者でも警察官でもなく、ハエなのです。

大園享司著「生き物はどのように土にかえるのか」(ベレ出版、18年)から(p55)。副題は、動植物の死骸をめぐる分解の生物学。なかなか興味深い内容だ。例えば、引用部分のように、お笑いの感覚がそこはかとなく漂っているのも好ましい。巻末の著者略歴に、大阪生まれの大阪育ち、とわざわざ書いてある、なるほど。著者は、現在、同志社大の教授。検索してみると、前職時代の研究室紹介サイトがまだ残っており、そこには、平成9年3月 京都大学農学部林学科卒業とある。

# 帯線、菌類遷移、キノコによる漂白

調べる技術・書く技術

  • 2018/11/04 10:36
  • カテゴリー:読み物

人に会い、話を聞き、文章にする。たくさん読み、たくさん観、たくさん聴く。こんなことを繰り返すうち、知らず知らずに自分が豊かになっている。多少なりとも、ましな人間になっている。

あとがきの直前、「豊かになる」という小見出しを掲げて、著者はノンフィクションの仕事に携わる喜びを書いている。野村進著「調べる技術・書く技術」(講談社現代新書、08年)から(p242)。ましな人間になることを目指す、それは仕事に限らず人生全般に通ずることなのかもしれない。

# 板坂元著「考える技術・書く技術」(73年)

おでんの捨湯

  • 2018/10/21 07:54
  • カテゴリー:読み物

旋盤工やフライス盤工たちは、ちょっと手のこんだものを加工するときに、捨挽きとか捨削りという加工をする。金型職人が捨ゲージをつくり、捨穴や捨絞りの工夫をする。木型には捨ボスや捨桟があり、板金職人は捨張りの工夫がある。

技術書などに書かれていない実践的な現場の工夫に「捨」の字がついたものが多い、と著者は気付く。料理でも、捨湯や捨漬けなどがある。引用は、小関智弘著「働きながら書く人の文章教室」(岩波新書、04年)から(p77)。

ユーティリティ

« 2025年10月 »

- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

トロント・ブルージェイズ
2025/10/30 05:45
地面師詐欺事件
2025/10/29 06:58
systemd-resolved、E200HA
2025/10/28 06:39
母の待つ里
2025/10/27 06:46
高市新政権発足
2025/10/26 06:30
夭折の画家 石田徹也
2025/10/25 07:10
四つの伝説、N響#2044
2025/10/24 06:01
「私と八木一夫」
2025/10/23 06:55
再びArch Linux、E200HA
2025/10/22 06:21
政局の行方、25年10月
2025/10/21 05:17

過去ログ

Feed