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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

見果てぬ日本

  • 2018/09/04 06:13
  • カテゴリー:読み物

馬賊に憧れていたからだともいう。大阪の作家、藤澤桓夫の小説「新雪」を愛読して傾倒したせいだともいう。

司馬遼太郎のモンゴルへの偏愛ぶりは、そのあたりを起点とするらしい。片山杜秀著「見果てぬ日本-司馬遼太郎・小津安二郎・小松左京の挑戦」(新潮社、15年)から(p129)。

恩師の故岩井英爾先生が、将来の夢は馬賊になることだったと語ったことがある。おれが中3のときだから、1977(昭和52)年度のことだ。なぜ馬賊なのか、それも話されたように思うが覚えていない。馬賊に関する書物や、藤澤桓夫の「新雪」などを読めば何か思い出すだろうか。

そういえば、あの頃、馬賊を題材にした漫画があった。確か、横山光輝だ。調べてみると、その漫画のタイトルは「狼の星座」だったようだ。wiki には、1975年から1976年にかけて『週刊少年マガジン』(講談社)にて連載。朽木寒三が小日向白朗を取材した小説『馬賊戦記 - 小日向白朗蘇るヒーロー』(1966年刊行)をもとに描かれた作品、とある。

大洪水が神話になるとき

  • 2018/09/02 22:02
  • カテゴリー:読み物

ノアの物語の原型は、古代メソポタミアに遡る。その本来の洪水神話は、チグリス・ユーフラテス川流域において実際に起こったと確認されている局地的大洪水に由来するものとして、十分に理解可能であろう(略)。メソポタミアの影響を受けたヘブライ民族の伝承の中に取り入れられ、創世記において語られるノアの洪水の物語が生み出された

庄子大亮著「大洪水が神話になるとき-人類と洪水5000年の精神史」(河出書房新社、17年)から(p170)。最寄り図書館の新着コーナーにあったこの本をざっと読んだ。

前3500年頃にメソポタミアを襲った洪水は、発掘によって明らかにされている。1929年、その発掘を担当した「英の考古学者マックス・マローワンは、有名な推理小説作家アガサ・クリスティーの夫である」と注記されている(p50)。

満願

  • 2018/08/31 19:06
  • カテゴリー:読み物

目があれば余計な物を見ることもあり、耳があれば余計な話を聞くこともある。

米澤穂信著「満願」(新潮社、16年)から(p289)。テレビでやっていたドラマの原作を読もうと最寄り図書館で借りて来た。

だるま市の光景が描かれている。調布深大寺の大祭だ。そういえば、実家のあの達磨はどうなったのだろうか。おれが大学入試を受けるときに、父が用意したものだ。片目を描き入れたのは覚えている。満願成就のあと、両目にしてどこかで供養してもらったのかどうか、思い出せない。もしかすると押し入れにでも転がっているのかもしれない。

言ってはいけない

  • 2018/08/30 18:02
  • カテゴリー:読み物

私たちは、無意識のうちに農耕社会や歴史時代を基準に「人間」を理解しようとする。先史時代のひとびとがどのように暮らしていたかを正確に知る方法がないからだが、だからといって200万年のうちの1万年や2000年だけを取り出して人間の本性を論じても意味がない。

橘玲著「言ってはいけない-残酷すぎる真実」(新潮新書、16年)から(p190)。図書館でふと目に留まったこの本、たいへん興味深く読んだ。だいぶ時間をかけてじっくり読んだ。

年収90万円で東京ハッピーライフ

  • 2018/08/30 07:53
  • カテゴリー:読み物

ちょうどいい生活水準って、実家暮らしだと本当にわかんないですよね。平均的な家賃と条件の部屋に住んでみると、これくらいだと自分にとっては、高い/安い、広い/狭い、近い/遠い、というのがなんとなくわかってきます。

新たな生活を始める際には、1-2年のお試し期間を設けて、身の丈に合った「平均的な」物件に住み始めてはどうかと提案している。生活のことだけでなく一般的に、最初からベストを狙わず探りを入れる、という点で大切な考え方だと思う。引用は、大原扁理著「年収90万円で東京ハッピーライフ」(太田出版、16年)から(p133)。

年収90万円で東京に住む、について家人とも話してみた。若くてまだ健康、これが大前提。それに一人暮らしの気ままな生活。東京という都会は、色んな意味で一人暮らしを許容する。ただし、東京と言っても多摩、それも駅までだいぶ遠そうなところ。なんせ住んでいるのは家賃2.8万円の物件だ。家人がきっぱり言った、まず、毎日の酒を止めないといけない。もし当家が似たような状況を目指すとしたらということだが。

同著者の「20代で隠居 週休5日の快適生活」も図書館に予約していたが取り消した。一冊読めば十分そうだ。

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