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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

Re: U-571

  • 2022/09/24 06:27
  • カテゴリー:読み物

「イギリスへ行き着けると思うか?」「九名だけで、ですか? 定員五十名の艦に乗って? 冗談じゃない、このボートを操れるかどうかさえまだわかってないのに」

米潜水艦の乗組員が独Uボートを動かす羽目になる。エンジンはトラブっている。それに敵の潜水艦や駆逐艦が攻めて来る。引用は、マックス・アラン・コリンズ著「U-571」佐和誠訳(ハヤカワ文庫、2000年)から(p190)。

制御パネルのドイツ語表記が「ちんぷんかんぷん」(p168)。中国語に比べるとドイツ語の方がまだだいぶましだろう。映画「ゼロ・グラビティ」(2013年)では、宇宙に一人取り残されたライアンが、中国の宇宙船で地球への帰還を果たす。中国語表記のコンソールに手を焼く場面が描かれていた。ライアンに扮したサンドラ・ブロックが好演。

U・ボート、U-571、U-900(サイト内)

過去と未来を繋ぐ

  • 2022/09/23 06:29
  • カテゴリー:読み物

思い出というものは植物に似ている

根を生やし定着しない限り残らない。引用は、秋庭道博著「ことばの切れ味-生き方を発掘する200のヒント」(東洋経済新報社、1992年)から(p50)。19世紀フランスの文芸評論家、サント=ブーブの言葉。

立花隆著「自分史の書き方」に、「自伝的記憶を整理して、より良い未来を手に入れる」とあった。思い出として植え付けられた出来事は、その後の人生を豊かにする。過去が豊かなら、未来も豊かになる。

ことばの切れ味(サイト内)。Charles Augustin Sainte-Beuve(1804-1869)

吊された少女

  • 2022/09/21 06:22
  • カテゴリー:読み物

人は誰しも自分の中にわけのわからない説明のつかないものを抱え、時折、そういうわけのわからなさに振り回されて失敗することがある。だが、文句を言うわけにはいかない。そのわけのわからなさも含めて自分自身なのだから。

どこまで行っても自分は自分。違う人間にはなれない。引用は、ユッシ・エーズラ・オールスン著「特捜部Q-吊された少女」吉田奈保子訳(早川書房、2015年)から(p87)。

シリーズ第6作。毎度しばらく読むペースが上がらない。いつもならカールが捜査へやる気を出すあたりから、こちらもエンジンがかかって来るのだけれど、本作は最後まで低調な読書となった。著者はそれを知ってか知らずか、サイドストーリーの進展をサービスしてくれている。アマー島の事件と従兄弟のロニーによる恐喝、二つに動きがある。依然それらの行方は見えないけれど。

特捜部Q(サイト内)。天体と神話の関連(p403)

自分史発見のすすめ

  • 2022/09/17 06:24
  • カテゴリー:読み物

七十二年の「円周チャート」を、十年単位、十二年単位、十八年単位などと規則的に区切ってみたり、または、自分にとっての時代感覚によって主観的に区切ってみると、失われていた「時間感覚」が甦えってくる。どんな人でも「時」の中に生まれ、「時」の中を通り過ぎて行く存在であることには変りがない。

人生を円周一巡りで考えてみる。小川俊一著「自分史発見のすすめ-イメージ・カード60枚による自己確立の技術」(産業能率大学出版部、1979年)から(p47)。四十数年前当時の男子平均寿命は72歳だった。

タイトルに「自分史」の文字がある書籍がいつどれくらい出版されたか、国会図書館のサイトで調べた。戦後1945年から1970年までには見当たらない。その後、5年間ずつ検索してみると、1970-1975年に1冊あり段々増えて行く。[ ]内にヒット件数。

1945-70年 [0]、1971-75年 [1]、1976-80年 [13]、1981-85年 [40]、1986-90年 [98]、1991-95年 [190]、1996-2000年 [201]、2001-05年 [210]、2006-10年 [171]、2011-15年 [174]、2016-20年 [155]

ヒット数が最も多かったのは2001-05年の210件。この中に「55歳から楽しむパソコンで自分史作り」(日経PC21編、日経BP社、2001年)という一冊がある。その頃に55歳だったのは団塊世代の人たちだ。彼らの興味が「自分史」本のピークとなったのだろう。人数が多いだけあって何かとブームを作る人たちだ。

国立国会図書館サーチ、立花隆著「自分史の書き方」(講談社、2013年)

探花

  • 2022/09/15 06:32
  • カテゴリー:読み物

あなたって、そんな人だったかしら

長年連れ添った伴侶にそう言われるのはどんな気分だろう。引用は、今野敏著「探花-隠蔽捜査9」(新潮社、2022年)から(p18)。シリーズ最新刊、数か月待って借りることができた。

警察ものなので当然事件が起きる。県警刑事部長の竜崎は捜査へ口出しはしないと言ってはいるけれど彼の貢献度は決して小さくない。その活躍ぶりもさることながら、周囲の人間との微妙な関係が巧みに描写されている。特に部下の阿久津参事官、大森署時代の貝沼副署長を彷彿とさせる。米海軍犯罪捜査局(NCIS)のキジマ特別捜査官は次作以降も登場するだろうか。大森署の戸高のように活躍すると面白い。

今野敏(サイト内)。探花|Wikipedia

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