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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

週末陶芸のすすめ

  • 2023/10/14 06:05
  • カテゴリー:読み物

聞けば何でも教えるよ。聞かなきゃ教えないけど。疑問点が出るということは、『分からないことが分かる』段階までレベルが上がっているんだよね。そこまで行ってないなら、教えたって意味がないからね。

林寧彦著「週末陶芸のすすめ」(晶文社、1998年)から(p72)。

カオリンでつくる泥漿「白化粧」。掛けるタイミングの難しさが紹介されている。「器が乾きすぎていると、粘土の粒子をつなぎ止められなくなって、亀裂が入る。逆に、乾燥が足りないと、粘土が水分を含みすぎてへたってしまう。それも、掛けた直後ではなく、しばらくしてから壊れる」(p78)。

9月は白化粧に悩まされた。この半年に手掛けた中で最も巨大な器、オーダー書に白化粧の指示があった。最初は乾かし過ぎ、次は乾燥が足りない。第3シリーズでようやく感触がつかめて上手くいった。その間ほぼ一か月、乾燥について考察を重ねる日々だった。結局8枚つくって4枚割れた。

木工教室10の効用窯元でお手伝いすることに(いずれもサイト内)

「ザ・ゴール」との出会い

  • 2023/10/10 05:52
  • カテゴリー:読み物

一つの工程の生産性を高めても、次の工程の生産性が低ければ、生産金額は低い水準で頭打ちになってしまいます。売上目標を達成して利益を出すためには、すべての工程の生産性を高めて、最終的な出荷量を増やすことが大事です。

E・ゴールドラット著「ザ・ゴール」でボトルネック解消の重要性を学び、生産体制の全体最適を考えるようになったとか。引用は、webの記事「いくら働いても稼げないを変えた鹿児島ケース3代目 生産管理で赤字解消」(9/18)から。

現場での実践にすぐに役立つビジネス書にはどんなものがあるだろうか。「ザ・ゴール」は間違いなくその一つだろう。新しい事業を任された時に、この本から重要なヒントをもらったものだ。

ほかには、三枝匡「戦略プロフェッショナル」や、大津広一「会計力と戦略思考力」、コリンズら「ビジョナリー・カンパニー2」、コッターら「企業変革ノート」あたりが思い浮かぶ。これらをしっかり読み解き、さらにドラッカー本、例えば「マネジメント」か「経営者の条件」で心得を身につければ、その他の凡百あるビジネス書をめくらなくても十分に戦える。既存事業への対処(維持、拡大、縮小、撤退)ばかりか、新規事業の創出にも力を発揮できるだろう。

ビジネス書十選フレームワーク十選(いずれもサイト内)。いくら働いても稼げないを変えた鹿児島ケース3代目 生産管理で赤字解消|ツギノジダイ

[ 朝刊休刊日 ]

中国で川端康成ブーム

  • 2023/10/05 06:13
  • カテゴリー:読み物

川端康成の描写は深く、優雅で美しい言葉を使っています。小説に描かれた世界観や背景を中国語の表現に落とし込むのは大変な作業ですが、とても興味深いです。

翻訳家・曹曼さんがインタビューに答えている。NHK国際ニュースナビから(10/4)。

今、中国では川端康成(1899-1972)がブームなのだとか。かの国では、著作権の保護期間は50年。川端の作品は今年からパブリックドメインになった。そのことが背景にある。三島由紀夫(1925-1970)の作品も同じ状況にある。日本ではいずれも著作権が切れるのは随分先だが。

中国・重慶の取引先との宴席で川端康成が話題になったことがあった。そちらの新しいメンバーとさっき名刺交換したのだが、苗字は川端康成と同じではないか、と、隣席になった先方の劉さんが私に言う。重慶を訪ねたメンバーにその作家と同じ姓の同僚が初めて参加していたのだ。劉さんとは英語でやり取りしていたが、名前の部分は中国語で発音するのでこちらには通じない。彼は、円卓にあった紙に「川端康成」と達筆で書いたものだ。

川端康成の「古都」と「雪国」は中国語訳で読んだ。私はその2つは読んだことはない。ほかに良いのがあればすすめてもらえないか。「山の音」や「眠れる美女」あたりはどうだろうか。そんなやり取りをしたことを覚えている。12年前のことだ。劉さんは、その後、私がすすめた「眠れる美女」などを読んだろうか。

TPP 発効と著作権(サイト内)。中国でノーベル賞作家「川端康成」ブーム いったいなぜ?(10/4)

Re: 赤い指

  • 2023/10/03 05:49
  • カテゴリー:読み物

その時ふと、ある考えが彼の脳裏を横切った。それは彼の心をひきつけるものだった。数秒間、その考えを頭の中で転がした。

東野圭吾著「赤い指」(講談社文庫、2009年)から(p77)。加賀恭一郎シリーズ第7作。

9月の帰省、その道中の読書用に図書館で借りた。読むのは何度目だろうか。その度に心を揺さぶられる。特に最後の30ページほどだ。

恭一郎の母親は仙台で亡くなった、そう記されていることに、今回、気付いた。本作では練馬署に所属しているが次の第8作「新参者」で日本橋署へ移る。それら伏線は第10作「祈りの幕が下りる時」へと繋がって行く。

赤い指新参者祈りの幕が下りる時東野圭吾の本十冊(いずれもサイト内)

中国語は不思議

  • 2023/09/26 06:11
  • カテゴリー:読み物

私は子供のころから時間が流れていくことが怖い。時間が流れて、やがて死ぬのが怖い。

大学生になってもそれは治まらず、哲学で時間論を学び、時間の逆流を夢想した、と著者は書く。今でも怖くて眠れないこともあるらしい。

橋本陽介著「中国語は不思議」(新潮社、2022年)から(p125)。本書副題は、「近くて遠い言語」の謎を解く

そのページの終わりで、著者は、「失われていく時の流れを見事に表現した」と、高行健の短編小説「おじいさんに買った釣り竿」を紹介する。そこから中国語の時制へと話題は展開して行く。中国語では過去形はないが過去を語る仕掛けがある。

最寄り図書館の新着コーナーにあるのを借りて来た。

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