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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

蜩ノ記

  • 2020/03/19 07:23
  • カテゴリー:読み物

学問をして学んだのは、おのれを省みるということだった。古の聖賢の教えを学べば、いまからどのように生きねばならぬかがわかってくる。

葉室麟著「蜩ノ記」(祥伝社文庫、13年)から(p249)。吉田松陰はこう表現している、人古今に通ぜず聖賢を師とせずんば即ち鄙夫のみ。

直木賞-選評の概要-第146回|直木賞のすべて

悪だくみ

  • 2020/03/14 05:40
  • カテゴリー:読み物

萩生田を「内閣府と文科省の緩衝役」として期待した前次官の前川の狙いは甘かった。加計や安倍との関係を考えれば、萩生田の仲裁は藪蛇だったというほかない。

頼りになると思って打ち明け話をした相手は敵の回し者だった。TVドラマを見ているかのようだ。森功著「悪だくみ」(文藝春秋、17年)から(p219)。副題は、加計学園の悲願を叶えた総理の欺瞞。「官邸官僚」に続いて、木工教室のMさんのすすめで読んだ。

「森喜朗、三塚博、塩川正十郎、加藤六月」が実父版の安倍派四天王。息子の方の新四天王は、「自ら挙げた政治家は、稲田朋美、松野博一、そして下村博文だが、もう一人は萩生田光一ではないか、ともされる」(p153)。「萩生田さんも、安倍枠で」加計学園千葉科学大の客員教授に就任、「萩生田は浪人(落選)して金が大変なので、加計に面倒見てもらうよう俺が頼んだんだ」(p168)。

官邸官僚(サイト内)

魔力の胎動

  • 2020/03/12 07:13
  • カテゴリー:読み物

飛ぶ準備をしろ。あたしが風を読んでやる。風に支配されるんじゃなくて、あんたが風を支配するんだ

円華がカッコ良くそう言い放つ。彼女は乱流を瞬時に見極めることができる。東野圭吾著「魔力の胎動」(KADOKAWA、18年)から(p59)。「ラプラスの魔女」の前日譚。こちらを後で読んで楽しめるように工夫されている。最後の第5章で「ラプラス~」に繋がる。

第4章までナユタという人物の視点で話が進む。その名は数の単位「那由他」のこと。一般に10の60乗のことらしい。そういえば、Googleも大きな数字の単位に由来している。その妙な社名の語源googolは、60乗どころではない、10の100乗だ。とてつもなく大きい。社名の由来を知った当時のことを思い出す。何かデカいことを狙っているのだろうか。実際、インターネット上のすべての情報を掻き集めると言う、そんなことできるんだろうか、と眉に唾を付けて聞いた、確か99年かその翌年のことだ。そうこうする内に、おれの取るに足らないwebページにさえGooglebotはやって来た。それに気付いた時、こいつら本気だと思ったもんだ。あれからもう20年も経つんだな。今では世界を牛耳るITの雄だ。

ラプラスの魔女(サイト内)、那由他 - Wikipedia

寒橋

  • 2020/03/10 07:17
  • カテゴリー:読み物

人間は弱いもんだ、気をつけていても、ひょっと隙があれば、自分で呆れるようなまちがいをしでかす、だれとも限らない、人間にはみんなそういう弱いところがあるんだ

沢木耕太郎編「山本周五郎名品館Ⅲ-寒橋」(文春文庫、18年)の表題作から(p102)。短編選集全9編。この「寒橋」と最初の「落ち梅記」が良いと思った。少し前に最寄り図書館の新着コーナーに並んでいるのを借りて来た。今は利用制限がかかっているのでそのコーナーには近付けない。

# おれたちは此処へ来たのだ(p67)、新着本コーナー、19年10月(サイト内)

峠しぐれ

  • 2020/03/08 08:00
  • カテゴリー:読み物

剣は斬るべきところを斬ればよい。ただ、それだけのことでございます

葉室麟著「峠しぐれ」(双葉社、14年)から(p152)。色んな出来事が起こる。それも短い期間に次から次へと。サービスたっぷりではあるけれど、いささか目まぐるしい。

道具(剣)を持てば何かしたくなる。マズローが言ったという「金槌しか持っていない人には、すべてが釘に見える」を思い出した。的外れな連想かもしれないけれど。

# 雖井蛙流(せいありゅう)、Abraham Maslow (1908-1970)

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