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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

アサドの祈り

  • 2023/04/19 06:11
  • カテゴリー:読み物

記憶はやってきては姿を消すものよ。そしてまたやってくる。それに対して簡単にドアを開けたり、閉め出したりはできない。ひどい記憶の場合は特にね。

ローセがアサドに語る。ユッシ・エーズラ・オールスン著「特捜部Q-アサドの祈り」吉田奈保子訳(早川書房、2020年)から(p65)。

このシリーズ第8作はアサドの物語り。どこで生まれたのか、デンマークへ来た事情、刑事になる前の経歴は、ビャアンやサミルとの関りは、家族はどこでどうしている、いったい何に脅えている。いよいよ彼の謎が解き明かされる。

特捜部Q(サイト内)。「溺死者たちの指」(p9)、ヒキコモリ(p243)

戦争と新聞

  • 2023/03/09 06:11
  • カテゴリー:読み物

卑近な事象に最大限の神経を研ぎ澄まして問題点を探り当て、読者に提示する。国民国家が変容するなかで、ではどういう道があるのかを考え、国民に問うていく。

今、新聞は「問題設定」型として生き残るしか道はない。鈴木健二著「戦争と新聞」(ちくま文庫、2015年)から(p304)。

本書の副題は「メディアはなぜ戦争を煽るのか」。かつて新聞は、国威を発揚すべく国民を戦場へ駆り立てた。現政権は専守防衛の理念を放棄し安保政策を大きく転換しようとしている。それに対して「新聞は、政府の急激な国策変更を支持、あるいはちょっぴり異を唱えただけ」(p288)で、また煽る側に立とうとしているかもしれない。新聞がどう言うのか注視しておく必要がある。

専守防衛を放棄するのか「探る’23」(いずれもサイト内)。木鐸型・鏡型・広場型

ベルリンは晴れているか

  • 2023/02/23 06:18
  • カテゴリー:読み物

敗戦した被占領国民の立場は虫けらほど低い。

無条件降伏した日本もそうだった。先日書いたように、戦後78年経とうとする今でも、実質的に米国の占領下にある。それでも、「虫けら」よりは、多少はましなはずだが、どうなのだろうか。と、米軍機の音を聞きながら思う。

引用は、深緑野分著「ベルリンは晴れているか」(筑摩書房、2018年)から(p90)。

読了せず。読みかけていたものの、うっかりしていて返却期日が来てしまった。図書館の窓口へ行って、もう一度借りる手続きをお願いしたら、次の方の予約が入っていて、借り直せなかった。少し延滞して読んでしまえば良かったと思わなくもなかったけれど、ルールは守らないとね。近い内にまた借りて来よう。

実質的にまだ占領下にある戦場のコックたち(いずれもサイト内)。貸した本どこいった? 那覇市立図書館へのサイバー被害で所在不明に 「早めの返却を」(2/14)、予約サービスの再開について(2/16)

実質的にまだ占領下にある

  • 2023/02/17 06:20
  • カテゴリー:読み物

日本の政治家や官僚には、インテグリティがない

アメリカは、基地にせよ原発にせよ、日本に対して要求を突き付けながらも、それに対して抵抗もせず、国民の人権を守ろうとしない、日本の政治家や官僚を「心の底から」軽蔑している。インテグリティがない人たちだ、と「人格を完全否定」して。

引用は、矢部宏治著『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』(講談社+α文庫、2019年)から(p18)。

国民皆が挙って読むべき本ではないだろうか。日本が、実質的に、今でもアメリカの占領下に置かれていることを知るために。

本来あるべき国家主権を我々日本国民の手に取り戻すには、安保条約第6条の一部削除、日米地位協定の改定、砂川裁判最高裁判決の無効化、この3点さえ行えば良い。巻末の「著者による解説」(p372)がそう教えてくれている。

本土の人間は知らない専守防衛を放棄するのか(いずれもサイト内)

帰還兵はなぜ自殺するのか

  • 2023/02/01 06:25
  • カテゴリー:読み物

私は『午後五時までに丘を占拠せよ』という世界にいる。きみたちは『好きなだけ長く時間をかけよ』という世界にいる

イラン・アフガニスタン戦争から生還した2百万人の兵士の内、毎年250人超が自殺する。なぜ防止策の検討は遅々として進まないのだ、と、米陸軍の高官は、医師や研究者に対して苛立ちを隠さない。デイヴィッド・フィンケル著「帰還兵はなぜ自殺するのか」(亜紀書房、2015年)から(p113)。これも県立図書館で借りた。

読みながら映画「帰郷」(1978年)のことを考えた。高校時代にロードショウで観て強く印象に残っている。アメリカが、自国の兵士やその家族の心身を傷付けてまで遠い国ベトナムで戦う、それにどういう意味があるのだろうか、と思ったものだ。

# 伊集院光とらじおとニュースと▽軽部謙介(TBS、2021/9/2)、帰郷|Wikipedia、クローズアップ現代「イラク派遣 10年の真実」(NHK総合、2014/4/16)

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