エントリー

カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

狩りのとき

  • 2021/08/19 06:24
  • カテゴリー:読み物

なにも計画がないよりは、たとえわるい計画でも、計画があるほうがましだとの認識のもと、彼はすべての手順を策定していった。

スティーヴン・ハンター著「狩りのとき」公手成幸訳(扶桑社ミステリー、1999年)から(上巻、p297)。シリーズ四作はこれで終わり。読みごたえがあった。

真の敵は自分自身、想像力、四象限、そして、本作は、計画。シリーズ四作からの引用では、日々のお仕事にも関連する言葉に着目した。一旦全作読み終えてから調整。

ジミヘン(上75)、カームドゥク(上244)、計画(上256)、いっしょに(上395)

ボブ・リー・スワガー三部作(サイト内)

ブラックライト

  • 2021/08/18 06:37
  • カテゴリー:読み物

話にならんな。周囲を四分の一ずつ、つまり象限に分割するんだ。一象限にかける時間は三十秒。まばたきをして光を遮断してから、つぎの象限に移って、続行する。同じパターンを十分やったのち、それを反復するか、逆回りでやる。

200mほど先にある小屋を小高い所から見下ろしている。その周りを双眼鏡で見張ろうとしているのだが。スティーヴン・ハンター著「ブラックライト」公手成幸訳(扶桑社ミステリー、1998年)から(下巻、p232)。

本作を間に置いて、前々作「極大射程」と前作「ダーティホワイトボーイズ」、三作が緊密な関係にあることが判る。各々独立した物語に見えていたわけだが。

助けはときに事態を悪化させる(上133)、何年も前の対策(上282)、バーマ・グループ(上401)、シトレプ(下236、situation report)、入念なリハ(下240)、最悪の記憶を探る(下292)

ボブ・リー・スワガー三部作(サイト内)

ダーティホワイトボーイズ

  • 2021/08/17 06:33
  • カテゴリー:読み物

リチャードは話がのみこめなかった。「なにもみえないけど」と彼はいった。「そーぞーりょくってやつをつかえよ」とラマー。

「そーぞーりょく」に傍点が付されている。スティーヴン・ハンター著「ダーティホワイトボーイズ」公手成幸訳(扶桑社ミステリー、1997年)から(p230)。ラマーがスクラップしていた新聞記事(p267)にスワガーの名が出て来る、シリーズ三部作の外伝。

外伝とはなっているけれど、いやいや、これも数えて四部作とした方が良い。次作「ブラック・ライト」を既に読み終え、そう思う。

稀に存在する狂気じみて妙ちくりんな芸術の例として、ルイ=フェルディナン・セリーヌ、サム・ペキンパーとともに、「おぞましいほどの作曲家」マーラーの名が並べられている(p547)。これには笑った。

どこかの時点で(p207)、次の日曜が一番(p237)、そのとき(p299)、きたない白人やろう(p481)

ボブ・リー・スワガー三部作(サイト内)。スワガー・サーガ|Wikipedia

極大射程

  • 2021/08/16 06:16
  • カテゴリー:読み物

ほかの誰でもない、真の敵は自分自身の心臓だった。それはボブにもコントロールできず(誰にもコントロールできはしない)、身体の各部分に気ままに裏切りのメッセージを送りだす。まさに肝心かなめの瞬間に、心臓はその持ち主を裏切り、様々な形態の悲劇を引き起こす恐怖の稲妻を放つことがある。

脈動する物理的な存在のことだけを言っているのだろうか。スティーヴン・ハンター著「極大射程」佐藤和彦訳(新潮文庫、1999年)から(上巻、p76)。

溶接(上211)、良いアイデアは単純(上292)、ヘンリー・ソロー(上338)、わずかを求めるもの(下93)、才能の怖さ(下206)。

文庫100冊ボブ・リー・スワガー三部作(いずれもサイト内)

[ 朝刊休刊日 ]

Re: 文庫100冊

  • 2021/08/14 06:20
  • カテゴリー:読み物

塩沼亮潤の出家の動機を知って、あっけにとられた。「小学校五年生のころ、NHKのテレビ番組で比叡山の酒井雄哉大阿闍梨様の回峰行を拝見しまして、何かそれに吸い込まれるような気がして、自分の人生はこれだ、と思った」というのだ。

勢古浩爾著「定年後に読みたい文庫100冊」(草思社文庫、2015年)から(p520)。塩沼亮潤、板橋興宗「大峯千日回峰行-修験道の荒行」(春秋社、2007年)が、千日回峰行に関する本の一冊として紹介されている。

引用にある「テレビ番組」は、1979年のNHK特集のことだろう。調べてみると塩沼亮潤大阿闍梨は1968年の生まれなので年次は符合する。あれを観て、千日回峰行を目指した人がいたんだな。私もその番組を観た。高校一年の冬休みだった。激しく心を動かされ、出家する決心をした。家族と進路について話し合った折に、それを果敢に伝えたのだけれど、母に泣かれ、父や兄に強硬に反対された。18歳のあの時、意志を貫ぬいていたら、果たして、どんな僧になっていたろうか。回峰行を実践することになっただろうか。

文庫100冊(サイト内)。NHK特集「行-比叡山千日回峰」(NHK総合、1979/1/5)。酒井雄哉|Wikipedia

ユーティリティ

« 2025年10月 »

- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

母の待つ里
2025/10/27 06:46
高市新政権発足
2025/10/26 06:30
夭折の画家 石田徹也
2025/10/25 07:10
四つの伝説、N響#2044
2025/10/24 06:01
「私と八木一夫」
2025/10/23 06:55
再びArch Linux、E200HA
2025/10/22 06:21
政局の行方、25年10月
2025/10/21 05:17
わたしの自叙伝、新藤兼人
2025/10/20 06:40
社説が見た石破首相所感
2025/10/19 07:16
不具合、E200HA
2025/10/18 06:56

過去ログ

Feed