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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

「超」整理法

  • 2019/12/07 08:29
  • カテゴリー:読み物

携帯ワープロや録音機を持ち歩いて、どこでもせかせか仕事するなど、およそ知的でない。息が詰まりそうだ

著者がある人からそう指摘される。野口悠紀雄著、「超」整理法-情報検索と発想の新システム(中公新書、93年)から(p201)。四半世紀前、引用部分を読んで、そうだよな、と思ったものだ。が、今や、小さなコンピュータ、スマホを常に携行し、メールをチェックしニュースを読んでいる。慣れとは恐ろしい。

パラドックス13

  • 2019/12/06 05:44
  • カテゴリー:読み物

国民に対して何かの情報を極秘にすることなど、日常茶飯事だ。

東野圭吾著「パラドックス13」(講談社文庫、14年)から(p13)。この小説は、いわゆる漂流ものだ、そういう表現があるのかどうか知らないけれど。読みながら、十五少年漂流記や、シャクルトン卿による南極探検の話を思い出した。

漂流ミニヤコンカ奇跡の生還(いずれもサイト内)、A・ランシング著「エンデュアランス号漂流」、N・デミルら著「超音速漂流」

メルトダウン

  • 2019/12/02 06:37
  • カテゴリー:読み物

13日午後、下村はノートにこう書きとめている。「批判されても、うつむいて固まって黙り込むだけ。解決策や再発防止策をまったく示さない技術者、科学者、経営者」。東電と経産省保安院、原子力安全委員会を指した言葉だった。

やはりそうだったんだな。日本を崩壊寸前にまで追い込んだ大事故の折、国のリーダーに対してアドバイスする立場にあったのは、珍しい苗字のあの委員長はじめ、とんでもない連中だった。下村健一内閣審議官(当時)のノート、13日は、2011年3月13日のこと、福島原発事故の二日後だ。大鹿靖明著「メルトダウン」(講談社、12年)から(p116)。本書の副題は、ドキュメント福島第一原発事故。

この本を読んで思い出した、あの15日の朝、定期点検中で稼働していない4号機が「不意打ち」で爆発したのだった。米国は、剥き出しの使用済み燃料プールからメルトダウンしているのではないかと受け止めた。その日、フランス人は関東から退去するよう本国から呼びかけられる(p140)。相前後して、日本政府にも、関東全部「3000万人が避難する」最悪のシミュレーションがもたらされた。

# 共産党・吉井英勝衆院議員の問題意識(p47)、委員長はずっと「爆発はない」と明言(p95)、民営化路線の延長線上に電力自由化(p205)、甘利や細田ら自民党の「東電シンパ」さらに松永や細野、柳瀬ら経産省の「電力擁護派官僚」(p224)、浜岡原発停止要請後の朝日新聞の世論調査で首相の決断支持62%(p244)、「田坂は不思議な雰囲気のする学者」(p269)。藤沢久美 - Wikipedia

官邸から見た原発事故の真実

  • 2019/12/01 07:01
  • カテゴリー:読み物

安全設計において技術者が行っているのは、「起こり得る全ての事態を想定している」のではなく、「想定し得る全ての事態を想定している」に過ぎない

その背景にある二つの事情、想像が及ばない事態は生じる確率が低いとして生じる可能性を排除してしまう「確率論」、よしんばそれを想定し得たとしても、その対策にかかる膨大なコストが許容できない「経済性」。田坂広志著「官邸から見た原発事故の真実-これから始まる真の危機」(光文社新書、12年)から(p76)。

土木の専門家の間には、「〇〇年もの」という表現があると聞いたことがある。それは、耐久年数が〇〇年ということではなくて、〇〇年に一回の頻度でやってくる災害に耐えられるものであり、つまり、その年数を超えて稀にやって来るより大きな災害には耐えられないことを意味すると。

死都日本(サイト内)

ビジネス書十選

  • 2019/11/28 06:16
  • カテゴリー:読み物

シリーズ十選、今回はビジネス書を10冊選んでみよう。

「理科系の作文技術」(木下是雄、中公新書、81年)。最初読んだのは83年、大学3年の時。以来何度開いたことか、特に口頭発表のところ。スライド(ppt)の構成、その勘所をこの本で学んだ。

「失敗の本質」(野中郁次郎ら、中公文庫、91年)。組織が失敗を繰り返すのであれば、その体質に問題がある。よって、失敗の本質を探ることで、組織改革の手がかりが得られる。最初に勤めた会社の研修ですすめられた。

「組織の盛衰」(堺屋太一、PHP研究所、93年)。ずっと続く事業や企業はない。その事実を認識することは、新規開発を担当する者にとって強力な動機となる。

「経営者の条件」(P・F・ドラッカー、ダイヤモンド社、95年)。成果をあげるにはどうすれば良いか。時間管理や、コミットメント、優先順位、意思決定など、基本中の基本が説かれる。原題、"The Effective Executive"

「僕はこうやって11回転職に成功した」(山崎元、文藝春秋、02年)。著者ほどではないにせよ、おれも複数回の転職を経験した。その際にこの本は大いに参考になった。そもそも転職すべきなのか、するとしたらそのタイミングは、条件交渉はどうする、など。

「7つの習慣」(S・コビー、キングベアー出版、96年)。重要だけれど急がない案件、それを可視化するツール「時間管理マトリックス」をこの本で知った。Ivy Lee Method とともに、おれにとって必携のツール。Ivy 云々を最初に見たのは野口悠紀雄著「超」整理法シリーズでだったと思う。

「経営戦略を問いなおす」(三品和広、ちくま新書、06年)。この本との出会いはたまたまだった。南千住図書館の新着本コーナーに並んでいるのを借り来て読んだ。そのしばらく後に受講生が募集された社内ビジネス・スクールに応募した、それはこの著者、三品先生が監修、講義するものだった。

「経営革命大全」(J・ボイエットら、日本経済新聞社、99年)。ポーターら著名な Guru 達は何を説いたのか、それをどう使えば良いのか、その限界はどこにあるのか。原書の題は、"The Guru Gide: The Best Ideas of the Top Management Thinkers"

「ジョン・コッターの企業変革ノート」(J・P・コッターら、日経BP社、03年)。かなり実践的な、変革のための7ステップ、が示される。原題 "The Heart of Change" は、正鵠を得ている。

「プロ弁護士の思考術」(矢部正秋、PHP新書、07年)。この本は処分せずに今でも手元に置いている。正解よりも選択肢を求める(p55)、パレートの法則で人を見る(p102)、反対意見に学ぶ(p130)。

検索「十選」(サイト内)、The Death of Competition(J・F・Moore、Harper Paperbacks、97年)

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