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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

現代の戦略

  • 2021/08/26 06:26
  • カテゴリー:読み物

もちろん最大の問題は、「起こらなかったこと」を十分に説明できる証拠を見つけることの難しさにあり、この難しさは永遠に残るのだ。

冷戦時代、核戦争をせずに済んだ。それは戦略の勝利だったのか、それとも、たまたまだったのか。コリン・グレイ著「現代の戦略」奥山真司訳(中央公論新社、2015年)から(p437)。

訳者あとがき(p523)から。本書での四つの論点、1) 戦略は、政策と戦術の架け橋、2) 戦争の文法は変わるがその論理は不変、3) 戦争の普遍性、4) 実践重視の議論。それと、本書の難点、「冗長」「繰り返し」。クラウゼヴィッツ本の「注釈書」だとも。

やらなかったことコリン・グレイ(いずれもサイト内)

聖の青春

  • 2021/08/23 06:32
  • カテゴリー:読み物

大阪の奨励会員は、またあいつ、師匠の背広を着ていると噂した。だぶだぶやなあ、と皆笑ったが、しかしどこかにうらやましいような気持ちもあった。

森、村山の師弟がどんな関係だったか、それを周りがどう見ていた、この文章でそれを感じとることができる。大崎善生著「聖の青春」(講談社文庫、2002年)から(p160)。まさに「心を打つ名作」。

文庫100冊(サイト内)。森信雄村山聖|Wikipedia

狩りのとき

  • 2021/08/19 06:24
  • カテゴリー:読み物

なにも計画がないよりは、たとえわるい計画でも、計画があるほうがましだとの認識のもと、彼はすべての手順を策定していった。

スティーヴン・ハンター著「狩りのとき」公手成幸訳(扶桑社ミステリー、1999年)から(上巻、p297)。シリーズ四作はこれで終わり。読みごたえがあった。

真の敵は自分自身、想像力、四象限、そして、本作は、計画。シリーズ四作からの引用では、日々のお仕事にも関連する言葉に着目した。一旦全作読み終えてから調整。

ジミヘン(上75)、カームドゥク(上244)、計画(上256)、いっしょに(上395)

ボブ・リー・スワガー三部作(サイト内)

ブラックライト

  • 2021/08/18 06:37
  • カテゴリー:読み物

話にならんな。周囲を四分の一ずつ、つまり象限に分割するんだ。一象限にかける時間は三十秒。まばたきをして光を遮断してから、つぎの象限に移って、続行する。同じパターンを十分やったのち、それを反復するか、逆回りでやる。

200mほど先にある小屋を小高い所から見下ろしている。その周りを双眼鏡で見張ろうとしているのだが。スティーヴン・ハンター著「ブラックライト」公手成幸訳(扶桑社ミステリー、1998年)から(下巻、p232)。

本作を間に置いて、前々作「極大射程」と前作「ダーティホワイトボーイズ」、三作が緊密な関係にあることが判る。各々独立した物語に見えていたわけだが。

助けはときに事態を悪化させる(上133)、何年も前の対策(上282)、バーマ・グループ(上401)、シトレプ(下236、situation report)、入念なリハ(下240)、最悪の記憶を探る(下292)

ボブ・リー・スワガー三部作(サイト内)

ダーティホワイトボーイズ

  • 2021/08/17 06:33
  • カテゴリー:読み物

リチャードは話がのみこめなかった。「なにもみえないけど」と彼はいった。「そーぞーりょくってやつをつかえよ」とラマー。

「そーぞーりょく」に傍点が付されている。スティーヴン・ハンター著「ダーティホワイトボーイズ」公手成幸訳(扶桑社ミステリー、1997年)から(p230)。ラマーがスクラップしていた新聞記事(p267)にスワガーの名が出て来る、シリーズ三部作の外伝。

外伝とはなっているけれど、いやいや、これも数えて四部作とした方が良い。次作「ブラック・ライト」を既に読み終え、そう思う。

稀に存在する狂気じみて妙ちくりんな芸術の例として、ルイ=フェルディナン・セリーヌ、サム・ペキンパーとともに、「おぞましいほどの作曲家」マーラーの名が並べられている(p547)。これには笑った。

どこかの時点で(p207)、次の日曜が一番(p237)、そのとき(p299)、きたない白人やろう(p481)

ボブ・リー・スワガー三部作(サイト内)。スワガー・サーガ|Wikipedia

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