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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

オレたち花のバブル組

  • 2019/12/24 06:44
  • カテゴリー:読み物

由々しき事態が発覚したので、それが公になる前にメーンバンクである御行のお耳に入れておきたい

相手が銀行の場合、御社の代わりに御行と言う。あれはいつのことだったろうか、随分昔のある日、経理部門の同僚が電話しているところに出くわした。オンコーがどうのこうのと電話口で言っている。初めて聞く表現だ。電話を終えた同僚にその言葉の意味を教えてもらった。ちなみに社員は行員という、工場の作業員(=工員)みたいだろ、と彼は付け加えた。にいと笑う彼の顔が忘れられない。引用は、池井戸潤著「オレたち花のバブル組」(文春文庫、10年)から(p8)。由々しき事態で物語の幕が開く。半沢直樹シリーズその2。

# 合併企業の悲哀(p35)、PMI、「戦略は細部に宿る」

東野圭吾の本十冊

  • 2019/12/22 06:01
  • カテゴリー:読み物

今月のシリーズ十選は東野圭吾氏の著作。90年代に「放課後」など2、3冊を読みはしたけれど、その後はフォローしていなかった。ここ一年、加賀恭一郎シリーズを皮切りにそこそこの冊数を読んで来た。それらの中から10冊を選んでみよう。発行年順。

  • 仮面山荘殺人事件(90年)
  • 秘密(98年)
  • 白夜行(99年)
  • 容疑者Xの献身(05年)*
  • 赤い指(06年)*
  • 夜明けの街で(07年)
  • 流星の絆(08年)
  • パラドックス13(09年)
  • ナミヤ雑貨店の奇蹟(12年)
  • 虚ろな十字架(14年)

加賀恭一郎、ガリレオ両シリーズからは、あえて一冊ずつしか採らなかった(*印)。前者の「新参者」や「麒麟の翼」「祈りの幕が下りる時」、そして、後者の長編諸作、「聖女の救済」や、「真夏の方程式」「沈黙のパレード」、いずれ劣らず読み応えある。シリーズから複数作を採るなら、この両シリーズで十選がほぼ埋まるかもしれない。

十選東野圭吾(いずれもサイト内検索)

オレたちバブル入行組

  • 2019/12/18 06:28
  • カテゴリー:読み物

会社というのは結局人の集まりなので、社員の様子を見れば、その会社がどんな会社なのか、おおよその想像がつく。

第一章でそんな話が出ている。お金を借りる側の中小企業のことを言っているのだけれど、貸す側の銀行とて、会社である以上、例外ではない。読み進むにつれ、行員たちの悪辣さ非情さの様子から、銀行の正体が透けて見えるかのようだ。フィクションとは思わせない本物っぽさが漂っている。引用は、池井戸潤著「オレたちバブル入行組」(文春文庫、07年)から(p30)。半沢直樹シリーズ既刊の4巻まで図書館で借りて来た。

虚ろな十字架

  • 2019/12/15 14:20
  • カテゴリー:読み物

一体どこの誰に、「この殺人犯は刑務所に〇〇年入れておけば真人間になる」などと断言できるだろう。殺人者をそんな虚ろな十字架に縛り付けることに、どんな意味があるというのか。

東野圭吾著「虚ろな十字架」(光文社、14年)から(p153)。強盗殺人は単なる行きずりではなくそれには深い事情があった。上質のミステリーではあるけれども、引用部分のように、殺人犯はどう罰せられるべきか、という問いが全編に通奏しているかのようで、たいへん重いストーリーに仕上がっている。

# 被害者参加制度、「死刑廃止論という名の暴力」

シャドー81

  • 2019/12/14 08:02
  • カテゴリー:読み物

大統領が、"シャドー81" のパイロットを試す、あるいは、大統領の表現によれば「慎重にそれとなく打診してみる」ことに固執した

それに挑発された乗っ取り犯 "シャドー81" がロケット弾を放つ。外からの介入が事態をマズくする話はどこにでもある。現場から遠く離れたところにいる偉いさんによる介入だ。引用は、ルシアン・ネイハム著「シャドー81」(新潮文庫、77年)から(p253)。この本を読むのは確か三回目。前回は、02年だった。

# 灯油と正規航空燃料の混合(p129)、福島原発で何が起こったか(サイト内)

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