エントリー

カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

マスカレード・イブ

  • 2019/08/04 06:32
  • カテゴリー:読み物

俺がいっても無駄だ。ああいう人は誰かの忠告で生き方を変えたりしない。だからこそ、あれだけの実績を残せたんだ。

東野圭吾著「マスカレード・イブ」(集英社文庫、14年)から(p53)。シリーズ第二作。第一作以前の、尚美、新田、二人各々のエピソード。

引用部分を読んで、ある大学教授の話を思い出した。経営学が専門のその先生が、中小企業の社長さんたちの集まりで講演を行った。内容は、経営戦略で重要なフレームワークを紹介するものだったらしい。社長さんたちは、ありがたいお話です、と表面では言っていたけれど、本音では、そんなものは屁のつっぱりにもならない、と思っている、とその教授は悔しそうに語った。裸一貫で事業を立ち上げた強者には違う流儀があるのだと。

マスカレード・ホテル(サイト内)

希望のつくり方

  • 2019/08/03 05:58
  • カテゴリー:読み物

挫折を語れるということは、過去の失敗を自分のものとしてとらえなおし、現在の自分の言葉で表現できることを意味しています。同じように希望を語ることも、未来の成功とはちがいます。希望は、未来の成功に向かっていくことを指し示す、現在の自分の言葉なのです。

玄田有史著「希望のつくり方」(岩波新書、10年)から(p112)。著者の専攻は労働経済学。編著「人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか」は、日経で「エコノミストが選ぶ経済図書ベスト10」(17年)の第1位に選ばれている。雇用問題がご専門のようで、求職者の心情に寄り添うあたりから、本書の希望云々という話に繋がっているのだろうか。

人手不足と賃金停滞の併存(サイト内)、ミスを防ぐには(サイト内)、故郷(サイト内)

人手不足と賃金停滞の併存

  • 2019/08/02 20:55
  • カテゴリー:読み物

多くの企業が賃金を引き上げているのに、なぜ労働者に支払われる平均賃金は上がらないのかという問いに対する答えは、構成バイアスが存在するからである。

構成バイアスとは、例えば、賃金が比較的低い非正規雇用者の比率増大であり、低賃金の福祉・健康関連職が増えて来ていることなどである。働く女性や高齢者が増えることも構成バイアスになる。引用は、玄田有史編「人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか」(慶應義塾大学出版会、17年)から(p107)。収載されている十数編の論考の内、最もぴんと来たのはこの第7章「人手不足と賃金停滞の併存は経済論理で説明できる」だった。

# 現代版「ルイスの転換点」(p113)、「生産需要の増加に伴い労働需要は増加するので、労働需要曲線は右にシフトする」(p121)。安い労働力を求めた結果(サイト内)

 

マスカレード・ホテル

  • 2019/08/02 06:35
  • カテゴリー:読み物

庶民というのは、一度御馳走を出してもらうと、いつでも出してもらえると思い込み、出てこないと文句をいうものだ

東野圭吾著「マスカレード・ホテル」(集英社文庫、14年)から(p355)。ミステリーではあるけれど、ビジネス書と捉えても良いかもしれない。仕事や、組織、顧客、発想法、能力開発、それらをあらためて考えてみるためのケース・スタディに使えそうだ。年末年始に加賀恭一郎シリーズから読み始めた東野作品、まだまだある。

# 「部下や同僚の心のケアだって、仕事の一つではありませんか」(p380)

保守政治家の本領

  • 2019/07/31 06:35
  • カテゴリー:読み物

早い機会に冷戦によって半世紀近く棚上げされてきた戦争責任の問題、歴史観、国家観を世界に向かって先手を打って明らかにしていく必要がある、(略)近隣諸国から追い詰められて不承不承に国の過去や未来について語るような事態を招けば永遠に謝罪し続けることにもなりかねない。それだけは断じて避けねばならない

細川護熙元首相は冷戦終結後の当時そう考えていた。稀代の政治勘を持ったこの逸材が早々と退陣に追い込まれたのは返す返すも残念なことだった。引用は、田中秀征著「自民党本流と保守本流-保守二党ふたたび」(講談社、18年)から(p215)。細川氏が日本新党を結成したのは92年5月のこと。その翌年、参院選で躍進し、政権を奪取。今、自民党は、「れいわ新選組」を警戒しているらしい、令和の日本新党になるのではと。

安倍首相が怯える山本太郎の発想と爆発力

ユーティリティ

« 2024年05月 »

- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

小林稔侍▽私の人生手帖
2024/05/06 06:10
憲法施行77年
2024/05/05 05:48
Re3: たそがれ清兵衛
2024/05/04 06:18
終わらない戦争
2024/05/03 05:45
北部の山沿いって、どこ
2024/05/02 06:05
ホームベーカリー
2024/05/01 06:01
衆院3補選で自民全敗
2024/04/30 05:57
Re: 二重小協奏曲ヘ長調
2024/04/29 06:00
社会不安高めるSNS悪用
2024/04/28 05:57
走り梅雨、2024年
2024/04/27 06:05

Feed