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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

インフルエンザ・ハンター

  • 2019/11/06 06:51
  • カテゴリー:読み物

予防が最良の策であると思われる。実際に、1997年に香港の生鳥市場をすべて閉鎖した際には、ヒトでの H5N1 ウイルス感染例の発生は即座に止まった。

パンデミック・ウイルスは、野生の水禽に起源がある。渡りの中継地などで地域の鳥へ伝播され、生鳥市場にもたらされる。引用は、ロバート・ウェブスター著「インフルエンザ・ハンター」(岩波書店、19年)から(p195)。

本書の副題は、「ウイルスの秘密解明への100年」。100年前、第一次世界大戦最終局面の1918年から翌年にかけて、スペイン風邪(H1N1亜型インフルエンザ)が世界中で流行した。第14、15章では、ノルウェーやアラスカの永久凍土に埋葬された1918年の犠牲者から当時のインフルエンザ・ウイルスを採取しその遺伝子塩基配列全長を解明したことが紹介されている。

# 毒ガスによるウイルス変異(p4)、タミフルの開発(p41)、デラウェア湾のカブトガニ(p50)、第一次世界大戦 - Wikipedia

「権力」を握る人の法則

  • 2019/11/05 06:36
  • カテゴリー:読み物

自分は優れている、能力がある、と思っていたい。だが失敗をすれば、この自尊心はいたく傷つく。ところが意図的に失敗の確率を高めるような細工をしておけば、実際に失敗しても、自分の能力が低いせいではないと言い訳できる。

セルフ・ハンディキャッピングという悲しい性(さが)だ。J・フェファー著、「権力」を握る人の法則(日本経済新聞出版社、11年)から(p26)。原題 "Power" が、この訳書では権力云々のタイトルとなった。ドラッカー著 "The Effective Executive" の邦題が「経営者の条件」になった例もある。いずれも、権力や経営を目指さない人にとっても有用な内容だけに、邦題がそういう人たちを遠ざけているとしたら残念なことだ。

# 最高の創造性は、習慣と鍛錬から生まれる(p53)、メモをつけることによる自己省察、思わぬ閃きを得る、他人の考えを書き留め対人スキルが向上する(p65)、昇給や昇進と最も相関性が高いのは先進技術の理解度、次がネットワーク力(p135)、前回16年8月

ことばでたどる歴史

  • 2019/11/03 17:08
  • カテゴリー:読み物

そもそも「そうならないように」を支える「なぜそうなってしまったか」という問いとその答えを模索するための検証や分析が不十分だったということはなかっただろうか。

1894(明治27)年の日清戦争から、1941(昭和16)年の第二次世界大戦まで、約50年に渡って戦争を繰り返していた。戦後70年、この国は「そうならないように」して来た。ところが、今、それが揺らいでいる。今野真二著「ことばでたどる日本の歴史-幕末・明治・大正篇」(河出書房新社、18年)から(p240)。最寄り図書館の新着コーナーにあったのを借りて来た。

# エイハブ船長がモビィ・ディックを発見するのは「日本の沖の太平洋」(p36)、Moby-Dick at Project Gutenberg

死都日本

  • 2019/11/02 10:32
  • カテゴリー:読み物

これだから専門家は信用ならない!(略)自分の勘に従って全情報を公開していれば、今頃は相当数が避難できていたかも知れないのだ。うっかり専門家の言うことに耳を傾けたばかりに、

と、為政者は嘆く。実際に大災害が発生した折、誰からどんなアドバイスがあり、それに基づきどのようなプロセスを経て判断がなされるのだろうか、例えば福島のあの原発事故の時はどうだったのだろう、気になる。そのうち適当な本か何かで見てみよう。引用は、石黒耀著「死都日本」(講談社文庫、08年)から(p184)。首里城が焼け落ちる惨劇が起こった日、それがちょうどこの破局的な物語を読んでいる数日に重なり、気分は一層滅入った。

# 噴火規模は "事実上" 上限なし(p160)、G・ライアル著「深夜プラス1」、日野行介著「除染と国家-21世紀最悪の公共事業」(集英社新書、18年)

ビジネス書図鑑

  • 2019/10/30 06:35
  • カテゴリー:読み物

書籍を支える「3つくらいの大きな柱」を明確にすることができれば、もう本を読み切ったことと同じ

紹介している35冊、各々からポイント3つを抽出し、すべて同じ形式で捌いていくアイデアはなかなかのもの。中には、大著「銃・病原菌・鉄」もあれば、シンプルな「ゼロ・トゥ・ワン」もあり、ちょっと強引な感も否めないけれど。グロービス著、荒木博行執筆「見るだけでわかる!ビジネス書図鑑」(ディスカヴァー・トゥエンティワン、18年)。引用は「本の読み方・使い方」(p14)から。イラストとその吹き出しをスマートにすればぐっと良くなると思う。

# 「中長期的なこと」×「目に見えないこと」を考慮して意思決定(p50)、虚構を意図的に発生させる者、それを信じて操られる者(p88)、消防署の事業計画(p126)、抽象度の高い視点で物事の流れを感じる(p224)。グロービス著で思い出すのは、鎌田英治執筆「自問力のリーダーシップ」(ダイヤモンド社、07年)

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