作家との遭遇
- 2019/10/21 21:05
- カテゴリー:読み物
可能なかぎり大きく網を広げ、それを打ち、力いっぱい引き絞り、できるだけ大きな獲物を引き上げようともがいていた日々。そうしなければ、引き上げられない獲物もなくはなかったのだ。
沢木耕太郎著「作家との遭遇-全作家論」(新潮社、18年)のあとがきから(p437)。いくつかは以前に読んだような気がする。既刊の「路上の視野」や「象が空に」に収載されていたものが何編か含まれているのだとか、なるほど。この本も、図書館の新着棚にあった。
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可能なかぎり大きく網を広げ、それを打ち、力いっぱい引き絞り、できるだけ大きな獲物を引き上げようともがいていた日々。そうしなければ、引き上げられない獲物もなくはなかったのだ。
沢木耕太郎著「作家との遭遇-全作家論」(新潮社、18年)のあとがきから(p437)。いくつかは以前に読んだような気がする。既刊の「路上の視野」や「象が空に」に収載されていたものが何編か含まれているのだとか、なるほど。この本も、図書館の新着棚にあった。
会社にとって必要な人間なんかいません。辞めれば、代わりに務める誰かが出てくる。組織ってそういうもんじゃないですか
池井戸潤著「七つの会議」(集英社文庫、16年)から(p40)。最寄り図書館の新着本コーナーにあるのが目に留まったので借りて来た。著者は、半沢直樹シリーズを書いた作家との認識はあったが、作品を読むのはこの「七つの会議」が初めて。なかなか面白い。他にも何か読んでみようと思う。
# 二時間ほどの会議だったが、肝心なことは五分で決まる(p255)
やはり個人的な体験をもとにすることになる。話がしょっちゅう脱線しているが、これも個人的体験記のあらわれである。
和田誠著「お楽しみはこれからだ-映画の名セリフ」(文藝春秋、75年)の「あとがき」から(p250)。氏の訃報に触れ、この懐かしい本を図書館で借りて来た。当時、書店で目に留まったこの本を買ったことがきっかけで、連載元の「キネマ旬報」を読むようになった。続刊も、確か part 4 まで購入した。学生時代の愛読書だった。おれが本や映画などから何か一言書き抜くというのはこの本の影響が強い。
# 「片思いでもいいの。二人分愛するから」(p84)、「本当の詩人になった。一行も書かないからね」(p106)、(LSDを使うのは)「正気に戻るためです」(p164)、「自然は芸術を真似る」(p190)、「これが友情の始まりだな」(p240)、イラストレーター 和田誠さん死去、和田誠 - Wikipedia
警察の力を見くびるなよ。
東野圭吾著「流星の絆」(講談社、08年)から(p258)。初出が雑誌連載だったからだろうか、くどいと感じる箇所が少なからずある。それでもなお読みごたえあり。著者の作品では上位に来ると思う。
デモをしようが、演説をしようが、政治家たちは自分たちの通したい法案を着々と通していく。これまで、ずっとそうだったでしょ。国民の反対なんかは関係ない。それに国民だって、どんなに無茶な法案を通されようが、怒っているのは最初だけで、すぐにその状況に慣れていく。
東野圭吾著「プラチナデータ」(幻冬舎文庫、12年)から(p38)。物語は今一つか。
# 「頬の粘膜を採取」p54、「耳の形」p306、「券売機のパネルに静脈認証」p307、“瞳に映った景色”手がかりにアイドル活動する女性宅特定か