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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

一冊でわかる北欧史

  • 2023/05/05 05:47
  • カテゴリー:読み物

アース神族の名前は、英語における火曜日から金曜日までの語源としても残っています。

村井誠人ら監修「一冊でわかる北欧史」(河出書房新社、2022年)から(p47)。「世界と日本がわかる国ぐにの歴史」シリーズ。最寄り図書館の新着コーナーから借りた。

北欧神話のアース神の内、曜日の語源になっているのは、軍神テュール(Tyr)、主神オーディン(Woden)、雷神トール(Thor)、そして、美の女神フレイヤ(Freya)。

曜日に関連してちょっとメモ。博多どんたくのニュースが目に留まった。「どんたく」は、オランダ語の日曜日(zondag)を語源とする。休日とか祭とかの意味で転用されたのだろう。半どんは、どんたく半分、半日休みのこと。(独 Sonntag、英 Sunday)

警視庁草紙(サイト内)。曜日の名前|暦Wiki、博多どんたく港まつり開幕 4年ぶりの通常開催(5/3)、博多どんたく|Wikipedia

うらなり与右衛門

  • 2023/04/29 06:17
  • カテゴリー:読み物

ひとは他人の美を見たがらず、むしろ好んでその醜を見たがるものだ

藤沢周平著「うらなり与右衛門」から。「たそがれ清兵衛」(新潮文庫、1991年)に収録されている(p58)。

たそがれ清兵衛薔薇の殺意(いずれもサイト内)。「他人の不幸は蜜の味」は科学的証明済み

帝銀事件の謎

  • 2023/04/25 06:15
  • カテゴリー:読み物

裁判記録には、単純に、悉く「青酸カリ」となっているのだ。だが、「青酸カリ」と決定する何等の根拠も証明も帝銀事件に関しては全くない

殺人に用いられた毒物さえ特定されず、その他の物的証拠にも曖昧さが残るまま裁判が進められ、一人の画家に有罪判決が下される。それは、でっち上げだった。

引用は、松本清張全集30「日本の黒い霧」第8話「帝銀事件の謎」(1972年、文藝春秋)から(p265)。初出は「文藝春秋」1960年8月号。「画家と毒薬と硝煙」を改題。

凶器の毒は確かに青酸ではあったが、青酸カリのように即効ではなかった。遅効性の青酸化合物はいったい何だったのか。このノンフィクションでは、アセトンシアンヒドリンと推測されている(p267)。「登戸にあった第九技術研究所の田中中尉によって発明されたといわれている」。

ところで、引用文中にある「悉く」の文字が恥ずかしながら読めなかった。漢和辞典は手元にない。スマホのアプリEBPocketに入れたスーパー大辞林がその代わりになる。モードを複合検索に切り替えて、部首(心)と画数(11画)を掛け合わせる。「悪患悉悠」の4文字がヒット。【悉】を開くと、[音訓]シツ、ことごとく、つくす、とあった。

JFK暗殺警察庁長官狙撃事件EBPocket(いずれもサイト内)。NHKスペシャル「未解決事件 File.09 松本清張と帝銀事件」(NHK総合、2022/12/29・30、21時)、アセトンシアノヒドリン|Wikipedia、松本清張全集17「小説帝銀事件」、日本の漢字辞典

アサドの祈り

  • 2023/04/19 06:11
  • カテゴリー:読み物

記憶はやってきては姿を消すものよ。そしてまたやってくる。それに対して簡単にドアを開けたり、閉め出したりはできない。ひどい記憶の場合は特にね。

ローセがアサドに語る。ユッシ・エーズラ・オールスン著「特捜部Q-アサドの祈り」吉田奈保子訳(早川書房、2020年)から(p65)。

このシリーズ第8作はアサドの物語り。どこで生まれたのか、デンマークへ来た事情、刑事になる前の経歴は、ビャアンやサミルとの関りは、家族はどこでどうしている、いったい何に脅えている。いよいよ彼の謎が解き明かされる。

特捜部Q(サイト内)。「溺死者たちの指」(p9)、ヒキコモリ(p243)

戦争と新聞

  • 2023/03/09 06:11
  • カテゴリー:読み物

卑近な事象に最大限の神経を研ぎ澄まして問題点を探り当て、読者に提示する。国民国家が変容するなかで、ではどういう道があるのかを考え、国民に問うていく。

今、新聞は「問題設定」型として生き残るしか道はない。鈴木健二著「戦争と新聞」(ちくま文庫、2015年)から(p304)。

本書の副題は「メディアはなぜ戦争を煽るのか」。かつて新聞は、国威を発揚すべく国民を戦場へ駆り立てた。現政権は専守防衛の理念を放棄し安保政策を大きく転換しようとしている。それに対して「新聞は、政府の急激な国策変更を支持、あるいはちょっぴり異を唱えただけ」(p288)で、また煽る側に立とうとしているかもしれない。新聞がどう言うのか注視しておく必要がある。

専守防衛を放棄するのか「探る’23」(いずれもサイト内)。木鐸型・鏡型・広場型

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