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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

ミレニアム3(上)

  • 2022/10/11 06:22
  • カテゴリー:読み物

報道記事は不偏不党であるべきです。意見は社説で述べるべきでしょう。

エリカが、転職した先で吼える。新しい職は大新聞の編集長。引用は、スティーグ・ラーソン著「ミレニアム3-眠れる女と狂卓の騎士」ヘレンハルメ美穂・岩澤雅利訳(早川書房、2009年)、上巻から(p282)。

エリカは前任の編集長について言う。「社説を読んだかぎりでは、退屈で保守的、税率の高さを嘆くのが得意で、何かにつけて表現の自由を主張する典型的リベラリストといった印象がある」(p258)。ミカエルの評はこう。「スウェーデンでいちばん退屈な、石頭のオヤジだらけの新聞の編集長」「社説をごらんよ。時代錯誤もはなはだしい主張ばかりじゃないか」(p97)。

「ミレニアム」(サイト内)。NatureとNew England Journal of Medicine(p300)、真相を公表するのに相応しい時期(p369)

[ 朝刊休刊日 ]

パール判事

  • 2022/10/08 06:23
  • カテゴリー:読み物

東京裁判は、戦勝国の戦争犯罪が裁判にかけられず、構成員が戦勝国によって独占されているという問題があるものの、被告は「人間の行う正義」を甘んじて受け入れなければならない、というのがパールの大前提である。

彼は自身が判事の一人であった東京裁判を根本的に否定していなかった。引用は、中島岳志著「パール判事-東京裁判批判と絶対平和主義」(白水社、2007年)から(p102)。

パール判事は「日本無罪」を唱えた、と言う人たちがいる。誤解もしくは曲解だ。日本による植民地政策の正当化や、大東亜戦争の肯定など一切していない。彼の主張は、「平和に対する罪」や「人道に対する罪」で裁判にかけられた「A級戦犯は法的には無罪」ということだった。これら罪状が国際法に存在しないからだ。一方で「通例の戦争犯罪」で裁くことには積極的で、日本軍による残虐行為を事実と認定し、指導者たちの道義的責任を厳しく追及した。

中島岳志(サイト内)。Radhabinod Pal(1886-1967)

ミレニアム2(下)

  • 2022/10/05 06:27
  • カテゴリー:読み物

やはりこの事件には、ごくふつうの単純でわかりやすい要素などひとつもないらしい。

捜査担当者がこぼす。スティーグ・ラーソン著「ミレニアム2-火と戯れる女」ヘレンハルメ美穂・山田美明訳(早川書房、2009年)、下巻から(p249)。

容疑をかけられたリスベットは警察も含め複数のグループに追われる。誰にも全容は見えていない。ある時点で一番よく知っているのは読者だろう。この点も普通のサスペンスとは違う。下巻の終盤になって、ようやく、ミカエルが読者に追い着いて来る。

この巻の最終ページで、ミカエルは傷だらけのリスベットを発見する。えっ、この場面で終わってしまうのか。急いで続きを借りて来なくては。

「ミレニアム」(サイト内)。グレッグ・ルッカ著「耽溺者」

ミレニアム2(上)

  • 2022/10/01 06:21
  • カテゴリー:読み物

家の内装をどうしたいか、どんな家具を置きたいか、どんな服を着るべきか、といったことに関して、確固たる好みと意見がある。

一般に、このタイプの人は、きっと充実した人生を送るのだろう。登場人物とは関係なくそんなことを思った。引用は、スティーグ・ラーソン著「ミレニアム2-火と戯れる女」ヘレンハルメ美穂・山田美明訳(早川書房、2009年)、上巻から(p194)。

戦略は細部に宿る。これは、神は細部に宿るの派生と何かで読んだ。細部(details)が大切という教えだ。考え方や方針は、隅々に行き渡ってこそ本物になる、機能する、そういう意味だろう。家の内装や身に付ける物などに対して「確固たる好みと意見」があるならば、生き方そのものに対しても、そうしている可能性がある。

いや、どうだろうか。先日、パソコンの設定を自分の好みに書き換える話を書いた。日々パソコンを立ち上げて最初に目にする日時表示やタスクバーを「確固たる好みと意見」に基づいて整える。確かに細部を大切にしているかのようだ。が、そうしているからと言って、パソコン上での作業、例えば作成する文書が充実している実感はそれ程ない。

よくよく考えてみなければならない。人生にせよパソコン・ライフにせよ、外見だけ装って中身は空っぽになっていないだろうか、と。

ミレニアム・シリーズの第2部を読み進めている。下巻を借りて来よう。

「ミレニアム」オレたち花のバブル組(いずれもサイト内)。「数学のさまざまな側面」(p39)、マーティン・ガードナー(p41)、タラモア・デュー(p139)、オーロフ・パルメ首相暗殺(1986年、p369)

想像を超えた世界

  • 2022/09/30 06:24
  • カテゴリー:読み物

昼間には想像のつかないことが起きているのではないか

夜、人が寝静まっている間に、獣や虫が跋扈して、とんでもないことが起きているかもしれない。いや、昼夜問わず、自分の知らないところで色んなことが起きている。引用は、秋庭道博著「ことばの切れ味-生き方を発掘する200のヒント」(東洋経済新報社、1992年)から(p42)。元の出典は、津島佑子著「黙市」。

ことばの切れ味(サイト内)。サタデーエッセイ「虫が消えゆく地球」養老孟司(再、マイあさ!、NHKラジオ第1、9/22、8時台)

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