オリンピックの身代金
- 2019/05/25 18:14
- カテゴリー:読み物
虎の縞は洗っても落ちない
奥田英朗著「オリンピックの身代金」(角川書店、08年)から(p435)。連休中に放送された番組、ラジ放談「平成から令和へ」(TBSラジオ、5/5 20時)の中で、小説家・塩田武士氏がこの本を紹介していた。これを「2020年の東京オリンピックの前に読み返して欲しいんです」と。
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虎の縞は洗っても落ちない
奥田英朗著「オリンピックの身代金」(角川書店、08年)から(p435)。連休中に放送された番組、ラジ放談「平成から令和へ」(TBSラジオ、5/5 20時)の中で、小説家・塩田武士氏がこの本を紹介していた。これを「2020年の東京オリンピックの前に読み返して欲しいんです」と。
今朝、先輩のことを書いた(一つ前参照)。その際あれこれ考えている内に、ある詩が頭をよぎった。ただし、題や作者は判然としない。夏、暑い盛りでも、役人も百姓も働かにゃならない、皆さんたいへんだのぉ、わしゃ、勤めやストレスから解放されてそんな苦労もない、ぼんやり、そういう詩だったような気がするだけだ。唐代の詩、だと思う。闇雲に調べてみたが出て来ない。待てよ、この悠々自適ぶりは、隠者らの雰囲気ではなく、比較的恵まれた生活を送った詩人、あ、そうか、白楽天だな。やはり、詠み人が判ると勝負が早い。すぐに見付けられた。タイトルは「苦熱」。
頭痛汗盈巾
連宵復達晨
不堪逢苦熱
猶頼是閑人
朝客應煩倦
農夫更苦辛
始慚當此日
得作自由身
漢詩は唐突に現れたのではなく前置きがあった。昨夜、芸大の公開講座を聴いたことがきっかけとなり、李白が鳳凰を詠んだ詩を探すことになったのだ。探し当てたそれは「登金陵鳳凰臺」。鳳凰、鳳凰と、三回続けて詠んでいるので記憶に残っていた。きのうから今日にかけて、頭の中の回路が「漢詩」に繋がっている、そんな気がしている内に、また少し何か読んでみよう。まずは、最近の気分に合う白楽天の詩集を図書館で探してみるか。
黒糖の製造には、石灰が欠かせない。かつてはサンゴを焼いて生産されていたが、現在も弱酸性のキビ汁の凝固剤として琉球石灰岩から大量に石灰が生産され、使用されている。
岡田昌彰著「日本の砿都-石灰石が生んだ産業景観」(創元社、17年)から(p36)。沖縄は、秩父や秋吉台周辺と並んで、日本三大砿都の一つなのだとか。大量に産出される石灰石の内、黒糖の製造用は、今となってはマイナーな用途なのだろう。日本各地の石灰産地を紹介するこの本では、いの一番、第一章で沖縄が述べられている。
ある講演会で演者が、あなたの「娘さんは中国人の慰み者になります」と、会場で聴く本人を名指しでそんなことを言ったとか。青木理著「情報隠蔽国家」(河出書房新社、18年)を読んでいて、「差別と卑怯」の項で知った(p223)。まともな人が言う言葉だろうか。目を疑った。
その演者は、最近、「三流役者が、えらそうに」と、映画で総理大臣役だった役者に対して絶縁宣言を突き付けた作家(と同一人物)だ。wiki の日本会議の人物にリストされている、右側の人なんだろう。自身が熱烈べったり支援する現首相が揶揄されていると思い込み(意図的な誤解や勘違いとも言われているが)、我慢ならんかったのかな。
# [大弦小弦]作家の百田尚樹氏から「悪魔に魂を売った記者」という異名をいただいた・・・(2017年11月6日 07:00)、【詳報】百田尚樹氏講演会 内容と検証(2017年11月26日 22:00)