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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

Re: 大地の子

  • 2022/11/17 06:25
  • カテゴリー:読み物

日本の経済復興の経緯は、日本へ行った時に、よく伺いましたよ、だが、それはアメリカという強力なバックアップがあったからで、

現金一括払いにするからと大幅な値切りに応じたのに、後になって延払いに切り替えて欲しいと切望され交渉することに。引用は、その際に中国側の話の中に出た一節。山崎豊子全集20「大地の子 2」(新潮社、2005年)から(p49)

こういう言葉もあった。「資源もないあんな小っぽけな島国が、戦争に負けて、息の根を止められたはずなのに」(大地の子 1、p375)。

日本の息の根を止めたアメリカが、戦後日本の復興をバックアップした。それは、なぜ、どのようにして。原爆二つを投下、市街地への激しい空爆、それらへの反省や良心の呵責がそうさせたのだろうか。反共の砦とか、朝鮮特需とか習った覚えもある。が、深く理解しているわけではない。機会を見て勉強し直してみよう。

大地の子(サイト内)。阿炳『梅花三弄』(p94)、鄧平化(鄧小平 1904-1997)、夏国鋒(華国鋒 1921-2008)、「大地の子」で有名な大プロジェクト、製鉄所の建設で日中協力|日経クロステック

大地の子

  • 2022/11/14 06:31
  • カテゴリー:読み物

戦時賠償を求めない中国に応えるためにも、中国の工業現代化に日本がなすべきことをさせてほしいと思い

と、東洋製鉄、稲村会長の胸の内を綴っている。新日本製鉄の稲山嘉寛氏がモデル。山崎豊子全集19「大地の子 1」(新潮社、2005年)から(p375)。単行本刊行1991年

「圧倒的な作品」とは聞いていたけれど、これ程とは思わなかった。小説の力を見る思いがする。単に感動するというだけではない、色々と考えさせられる。その一つは戦時賠償の問題。中国が日本に対して戦後補償請求権を放棄したことによって、日本における贖罪意識が薄れてしまうことになったのではないか。よくよく考えてみなければならない。

文庫100冊大地の子(いずれもサイト内)。宝山鋼鉄|Wikipedia

[ 朝刊休刊日 ]

ミレニアム5(下)

  • 2022/11/11 06:25
  • カテゴリー:読み物

時が経ち、日々は日常と化した。人生はいつだってそういうものだ。

ダヴィド・ラーゲルクランツ著「ミレニアム5-復讐の炎を吐く女」ヘレンハルメ美穂・久山葉子訳(早川書房、2017年)下巻から(p266)。

「ミレニアム」(サイト内)。ジャンゴ・ラインハルト「ヌアージョ」(p21)

[ 下駄の日 ]

ミレニアム5(上)

  • 2022/11/08 06:29
  • カテゴリー:読み物

真実というは往々にして思いもよらない、筋が通らないようにすら見えるもの。われわれ人間は、いつも百パーセント理にかなったことをするわけではないから。その一方で、嘘というのはたいてい、とくに下手な嘘の場合、不自然なまでに整合性があって、単純で、型にはまっている

ダヴィド・ラーゲルクランツ著「ミレニアム5-復讐の炎を吐く女」ヘレンハルメ美穂・久山葉子訳(早川書房、2017年)上巻から(p241)。

「ミレニアム」(サイト内)。悪人は聖人を演じるのにも長けている(p62)

保守と大東亜戦争

  • 2022/11/05 06:20
  • カテゴリー:読み物

本来の保守はリベラルという価値観を共有します。ここで言うリベラルとは左翼思想のことではありません。多様な価値に対する「寛容」と思想信条に対する「自由」です。

中島岳志著「保守と大東亜戦争」(集英社新書、2018年)から(p264)。

「漸進的な改革を志向する保守」にとって、大東亜戦争の悲劇に導いたファッショ的革新勢力も、戦後の民主主義や左翼思想も、同じように嫌悪の対象だった。どちらも行き過ぎた改造や統制により、引用に言う「寛容」も「自由」も限定的だったからだ。

中島岳志(サイト内)。福田恆存(ふくだつねあり、1912-1994)

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