仕事が人をつくる
- 2018/10/20 09:56
- カテゴリー:読み物
しかしいま、ものづくりが大切だというのは、そういうのとはちがう。かつてものづくり至上主義が生んだ負の遺産を、わたしたちは正視する必要がある。資源の浪費、環境破壊、公害、効率一辺倒の「合理化」や拝金主義。こうした負の遺産を正視したうえで、これからのものづくりを考える必要がある。
小関智弘著「仕事が人をつくる」(岩波新書、01年)から(p134)。
# 木地出しの椅子(p164)
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しかしいま、ものづくりが大切だというのは、そういうのとはちがう。かつてものづくり至上主義が生んだ負の遺産を、わたしたちは正視する必要がある。資源の浪費、環境破壊、公害、効率一辺倒の「合理化」や拝金主義。こうした負の遺産を正視したうえで、これからのものづくりを考える必要がある。
小関智弘著「仕事が人をつくる」(岩波新書、01年)から(p134)。
# 木地出しの椅子(p164)
子孫のかたもご存じなのはおじいさんの代まででした。まあ、人はだれしもそうでございましょう。たかだか二百年足らず昔のことでも、墓さえわからなくなってしまいます
足立巻一著「やちまた」(河出書房新社、90年、新装版)から(下巻p316)。この大部な上下二巻を通して読むのは十年ぶりだろうか。今回、一週間ほどかけて丁寧に読んだ。だいぶ前に古書店で見た単行本では、写真が豊富に掲載されていた。著者のあとがきにも写真の提供者が紹介されているので間違いない。図書館に予約を入れる際、蔵書は単行本だと判ったので、あの写真が見られるなと楽しみにした。が、この新装版は、文庫本と同じく、写真のページは一切ない。
# 鹵簿、夙に、圭角、諺文、糟糠、忝い、四時、羈絆、題簽、殷賑、慷慨、義門「さし出の磯」、あれゆのち生まれむ人は古ことのあがはり道に草なおほしそ
「火の路」松本清張全集第50巻、文藝春秋、83年
「数学の楽しみ」、テオニ・パパス、ちくま学芸文庫、07年、安原和見訳
「日本全国津々うりゃうりゃ」、宮田珠己、廣済堂出版、12年
「日本全国もっと津々うりゃうりゃ」、宮田珠己、廣済堂出版、13年
「モーツァルトは子守唄を歌わない」、森雅裕、KKベストセラーズ、97年
「決戦!関ケ原」、葉室麟ら共著、講談社、14年
「藤井聡太 名人をこす少年」、津江章二、日本文芸社、17年
「陽だまりの樹」全7巻、手塚治虫、小学館叢書、89年
# 三百坂、ポンチ絵、伊藤義教(1909-1996)
うまいことを言うね。不可能は可能にはなりえない。したがって、不可能に見えてもそのじつは可能なはずなんだ。
ポアロがそういう。アガサ・クリスティー著「オリエント急行殺人事件」(光文社古典新訳文庫、17年)から(p246)。初めて原作を読んだ。安原和見氏の新しい訳で。
HONZ の書評を見て、8月に刊行された「死に山」に興味を持った。作者:ドニー・アイカー、翻訳:安原和見とある。この訳者の名前に見覚えがあった。つい最近読んだエリック・H・クライン著「B.C.1177-古代グローバル文明の崩壊」を訳した方だ。これらの他にどんな翻訳を手掛けているかを調べてみると、そのリストに「オリエント急行殺人事件」があったので、図書館で借りて来た次第。
必要とされているのは、物を買うセンスよりも買わないセンス、手に入れる技術よりも捨てる技術、情報収集能力よりも情報遮断能力だ。そう、問題は、豊かになってるだけじゃなくて、十分に足りていたり必要なかったりするのに、それでもなんとか買わせようと「ビジネスマン」と呼ばれる人種が躍起になっていることだ。そうすると、「物は少なくていい」なんて、のん気なことは言っていられなくなって、「物は少ないほうがいい」ということになって、能動的に物を排除しなければならなくなっている。
高村友也著「スモールハウス-3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方」(同文館出版、12年)から(p63)。最後の「あとがきに代えて」で著者はこうも書いている、「経済は適度に回っていて欲しいというのが僕の本音だ」と。言うまでもないけれど、経済が回っている世界では、ビジネスマンが躍起になっている。