お知らせ

メール送信フォームを設けました。ブログ記事への問い合わせなどにご利用下さい。

 

エントリー

2023年01月の記事は以下のとおりです。

フューリー

理想は平和だが、歴史は残酷だ

戦争は必要悪とでも言いたいのだろうか。映画「フューリー」(2014年)から。

米軍のM4シャーマン戦車フューリー号、搭乗員は5人。その構成は移民大国アメリカの縮図を見るかのようだ。ブラッド・ピット扮する車長コリアーはドイツ系、操縦手ガルシアはヒスパニック系、新兵の副操縦手エリソンはイングランド系、砲手スワンはユダヤ系、装填手トラヴィスはイタリア系(かフランス系)と、風貌や、苗字、英語以外にしゃべる言葉などから推察される。ふと思った、当時、もしかすると、アフリカ系(やネイティブ・アメリカン)は戦車の搭乗員にはならなかったのだろうか。

車中、彼らは信仰や神の名を何度か口にする。こちら、その方面には疎いので、何のことなのかよく解らない。際どく微妙ながらも本質的なメッセージが発せられているようにも感じられるけれど、悲しいかな、聖書すら読んだことない者は、単に戦争アクション映画として鑑賞することになる。

今般ドイツがウクライナへ供与することになった戦車の名はレオパルト(Leopard)。それは豹のこと。この映画に登場するドイツ戦車ティーガー(Tiger)は虎。いずれも、その時代の「世界最強」と言われ、名前の通り獰猛な兵器だ。

ABEMA無思想の思想(いずれもサイト内)。[Filmarks 3.8]。フューリー (2014年の映画)|Wikipedia、独、主力戦車供与へ レオパルト2、ウクライナに(1/25)

室内楽版「大地の歌」

  • 2023/01/30 06:19
  • カテゴリー:音楽

Dunkel ist das Leben, ist der Tod

「生は暗く死もまた暗い」。生と死を逆にして「死は暗く生もまた暗い」の方が適切かもしれない、と、LPの解説にある対訳を眺めたものだ。この曲を耳にする時、一番にそのことを思い出す。交響曲「大地の歌」だ、もちろんマーラー作曲の。

滅多に聴こうと思わない。聴くとしたら、オリジナルのオケ版ではなく、室内楽版に手が伸びる。あのシェーンベルグが書き掛けて放って置いたという版。それを80年代にリーンが加筆補完。弦5、管5、打2、ハルモニウム、ピアノ、14人編成。

Gustav Mahler
Das Lied Von Der Erde
arranged by Arnold Schönberg and Rainer Riehn
Mezzo Soprano - Anna Haase
Tenor - Daniel Sans
Conductor - Nicol Matt
Orchestra - European Chamber Soloists
Total Time: 67:27
Recording: 2006, Ludwigsburg, Germany

手元にこのマット指揮の室内楽版がある。これがいい演奏を聴かせてくれる。指揮者の意図が行き渡って、全楽章、たいへん抑制が効き、きりっと引き締まっている。管弦打はもちろん声楽2人も上手い。特に密やかに歌うメゾソプラノの好演は特筆に値する。

最近、Oxalysというグループによる室内楽版を聴いた。2005年録音。演奏は今一つ。指揮を置かなかったのが敗因か。ほかに、Philippe Herreweghe(1993)盤など、5つ6つ他のCDの情報をweb上で見たけれど、その範囲ではいずれも指揮者あり。YouTubeで観た2例もそう。いかに室内楽とは言え、鍵盤や打楽器を含むこの編成では、指揮者はあった方が良いと判断されるのだろう。

マーラーの4番指揮者レバイン氏死去(いずれもサイト内)

この国はどこへ向かうのか

通常国会が召集され、首相による施政方針演説とそれに対する各党代表質問が行われた。在京六紙がどう書いているかを社説で見てみよう。各紙とも満足していないことがタイトルに表れている。

まず、首相の施政方針演説に対しては、「政策転換の説得力欠く」(東1/24)、「空疎に響く首相の決断」(毎1/25)、「反省なき決断の強調」(朝1/24)、「課題解決へ具体策掘り下げよ」(読1/24)、増税など「負担増含め政策実現の道筋を示せ」(経1/24)、「抑止力高める議論をせよ」(産1/24)。

今なぜ防衛強化を進めようとするのか、首相がそれを具体的に説明しないことに対する不満だ。敵基地攻撃能力と言うぐらいなのだから仮想敵があるはずだ。首相の考える敵は一体どこなのか。攻撃して来る可能性はどの程度なのか。もしあるとして、どのくらいの物量で攻め込んで来るのか。それに対抗するのに何がどれほど足りないのか。そんな当たり前の前提すら説明するつもりはないようだ。とにかくGDP比2%だか何だかの額ありき。議論するとしたらその財源ぐらいにしておきたい、ということなのだろう。

代表質問に関しても苦情が並ぶ。「堂々の議論には程遠い」(朝1/26)、「野党の提案や主張を一顧だにしない」(東1/26)、「反対ばかりでは議論深まらぬ」(読1/26)、「首相の国会軽視をただすべき」(毎1/27)、「国民守る議論が足りない」(産1/28)。

そう。国民を守る議論が足りないんだ。ミサイルが市街地に一発でも着弾しようものなら大変なことになる。とにかく安全保障は最優先の課題だ。しかし、先日の日米2+2で米オースティン長官は、台湾周辺での中国軍の活発化が「台湾侵攻が差し迫っていることを意味するわけではない」と述べたと報じられた。首相が提案する軍備増強はホントに必要なのか。平和憲法に基づく専守防衛の理念をあっさり捨てるのか。「価値観の違う国とも相互理解を育む外交の姿が見えない」(東1/26)ことも大いに気になる。

国会での深長かつ慎重な議論が求められる。今国会は、まさに「野党の力が試されている国会」(毎1/27)になるだろう。そう書く新聞各紙は、論点を整理するなど、しっかり援護をすべきだ。増税するしないなどの矮小な議論に陥ることは避けねばならない。国の姿が、これ以上、妙な形にならないよう、野党やメディアは全力を挙げよ(いつもエラそうに書いてすんまへん)。

さて、1/23週の六紙社説は、そのほかに、細田衆院議長と教団、一票の不平等、ウクライナへ戦車供与、国枝選手引退とパラスポーツ、大雪で立ち往生、電気料金値上げ、政府の財政試算、コロナ5類へ、トヨタ社長交代などを話題にした。

六紙社説(サイト内)。【訃報】目黒考二 逝去のお知らせ(1/25)、日米「2プラス2」台湾海峡の平和と安定維持の重要性確認(1/12)、「これでいいのか?“安全保障政策”大転換」▽ジャーナルクロス(NHKラジオ第1、1/27 20時)

ショーシャンクの空に

ほんの一瞬、ショーシャンクの全員が自由な気分を味わった

ABEMAに名画「ショーシャンクの空に」(1994年)があったので、好きな場面だけ飛ばし飛ばしに観た。[Filmarks 4.3]

アンディ(ティム・ロビンス)が「フィガロの結婚」を所内放送で流す。第3幕のいわゆる手紙の二重唱。受刑者の誰もが、知らない音楽ではあったけれど、何とも心地良いその響きに耳を傾ける。レッド(モーガン・フリーマン)はその時のことを回想し、引用の言葉を呟くのだった。

WikipediaのEdith Mathisの項目に、映画で使われた二重唱は、彼女とGundula Janowitzが歌ったものとある。話の中での時代設定と録音時期は整合するだろうか。ま、フィクションなんだから細かいこと気にせずに楽しめばいいんだろうけど。

ABEMA(サイト内)。Edith Mathis|Wikipedia、Karl Böhm(Berlin Deutsche Oper、1968年)、René Jacobs(Concerto Köln、2003年)

企業成長の仕込み方

  • 2023/01/27 06:15
  • カテゴリー:読み物

県立図書館が、本の購入リクエストをオンラインで受付けると聞いた。あの本を頼んでみようと思いながらも、もたもたしている内に、今年度分は終了してしまった。「予算の上限に達したため」とある。

あの本というのは、三品和広著「経営戦略の実戦(2)-企業成長の仕込み方」(東洋経済新報社、2022年)。全3巻シリーズの内この第2巻のみ蔵書されていない。

来年度になったら忘れずリクエストを出すことにしよう。

市場首位の目指し方CDPでトリプルA(いずれもサイト内)。本の購入リクエスト受付終了のおしらせ|沖縄県立図書館

ページ移動

ユーティリティ

« 2023年01月 »

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

ソウシジュの箸
2024/04/20 05:58
ブラ1、N響#2007
2024/04/19 05:43
眼科検診、24年4月
2024/04/18 06:08
サプリメント、3つのウソ
2024/04/17 05:48
ユーミンの罪
2024/04/16 05:55
Re: ボクの音楽武者修行
2024/04/15 05:39
「大東亜戦争」投稿
2024/04/14 05:59
公共交通機関のモニター
2024/04/13 06:19
OKICAでの解施錠サービス
2024/04/12 05:44
あなた
2024/04/11 06:11

Feed