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カテゴリー「音楽」の検索結果は以下のとおりです。

私に贈る意外な10曲

  • 2026/02/10 06:35
  • カテゴリー:音楽
AIに、ある人(私)の人物像を伝え、この人が興味を持ちそうな音楽をピックアップしてもらえませんかと頼んでみた。ジャンルは、バロック期から現代音楽に至る広い意味でのクラシック音楽とした。すると、まったく知らない曲も含め、意外な曲を選んでくれた。「
 
その方には、単に美しい旋律よりも、音楽の仕組みそのものが思想を持っている曲や、既存の調性や形式をどう疑い、再構築したかが伝わる選曲が響くはずです。王道をあえて少し外れた、好奇心を刺激する10曲をセレクトしました。
 
1. 構造の極致:ポリフォニーの迷宮
J.S. バッハ:『音楽の捧げもの』より「蟹のカノン」
楽譜を逆さまにしても、前後から同時に弾いても成立する数学的構造。制度設計を考える方にとって、この「完璧な自律系」は究極の癒やしになるはずです。
 
2. 「古典」という制度への問いかけ
ハイドン:交響曲第45番「告別」
楽員が一人ずつ楽器を置いて去っていく「演出」が組み込まれた曲。組織のあり方を雇用主に問うた、音楽史上稀に見る「制度への働きかけ」としての名曲です。
 
3. 秩序が崩壊する前夜の「歪み」
イグナツ・ビバー:『描写的なソナタ』
バロック時代にありながら、ヴァイオリンで動物の鳴き声を模倣し、調性をあえて外す。理知的でありながら、どこか「遊び」と「狂気」が同居する土壌を感じさせます。
 
4. 調性の境界線に立つ「問い」
スクリャービン:『プロメテウス―火の詩』
「神秘和音」という独自の構造を用い、色彩と音楽を融合させようとした試み。既存のルール(調性)を捨て、新しいOSを作ろうとした彼の野心は、新規事業開発に通じます。
 
5. 静寂という「場」のデザイン
モートン・フェルドマン:『ロスコ・チャペル』
音が鳴ることよりも、音と音の間の「空間」を聴かせる音楽。まさに「人々が自発的に思考を始める状態」を促す、触媒のような音楽です。
 
6. 響きの「条件」を変容させる
ジョン・ケージ:『ソナタとインターリュード』
ピアノにボルトやゴムを挟み、音色を根本から作り変える。既存の仕組みに少し手を加えるだけで、全く違う反応(音)が生まれることを体感できます。
 
7. 秩序の中の不穏な「ずれ」
ジェズアルド:『5声のマドリガーレ集』
ルネサンス期に、あまりに時代を先取りした不協和音を多用した作曲家。安定した構造が内側から歪んでいく様は、社会心理の観察に近いものがあります。
 
8. ミニマリズムという「環境」
スティーヴ・ライヒ:『18人の音楽家のための音楽』
個別の音よりも、全体のパターンが少しずつ変化していく過程を味わう音楽。マクロな視点でシステムの変容を眺める感覚に浸れます。
 
9. 過去の遺産を「土壌」として再解釈
アルフレート・シュニトケ:『合奏協奏曲第1番』
バロック風の旋律の中に、突如として現代の暴力的な不協和音が入り混じる多様式主義。歴史の積み重なりと、その歪みを音楽で可視化しています。
 
10. 終わりなき「継続」の意志
ショスタコーヴィチ:交響曲第15番
ロッシーニやワーグナーからの引用が散りばめられ、最後は打楽器が時計の音のように響きながら消えていく。個人の意思を超えた、大きな時間の流れを象徴する迷宮のような遺作です。
 
十選(サイト内)。gemini.google.com

若き指揮者たち

  • 2026/01/10 07:32
  • カテゴリー:音楽
N響のサイトに「結果発表︕ 最も⼼に残ったN響コンサート&ソリスト2024-25」という記事がある。ファン投票の結果が知らされている。昨年11/4付け。
 
その中で、コンサートの部で第1位は、昨年6⽉の第2041回定期公演。指揮は、タルモ・ペルトコスキ。私が「なんだこのマーラーは」とここで扱き下ろしたあの定期だ。
 
度が過ぎる楽譜の読み替え。非常に極端なテンポ設定。妙なアゴーギクやデュナーミク。その演奏は、音楽の美しさよりもグロテスクさを強調していた。指揮者のあまりの独りよがりに、オケが悲鳴を上げているようだった。ファン投票ではこれが第1位。彼の解釈が刺激的でクリエイティブと見る向きでもあったのだろうか。
 
NHKの放送でその演奏を聴いてしばらく経ってから、よく訪ねるブログでこんな風な記述があった。若手指揮者のあいだでは、伝統的な音楽解釈を拒み、あえて奇をてらうような流行があるという。しかし、そうした傾向も長続きはせず、いずれはスタンダードな解釈へと回帰していくのではないか、と。これを読んで、まさに若気の至りというやつだなと思いつつあのマーラーを振った指揮者ペルトコスキの名を思い浮かべていた。
 
一方で、伝統の延長線上で着実に評価を積み上げている、あるいは正攻法で実力を示している指揮者もいる。例えば、ペトル・ポペルカ。もはや若手ではなく中堅と呼ぶべきかもしれない。彼がN響第2032回定期で振ったシューマンの交響曲第1番には深い感銘を受けた。渋滞しがちな中声部を見事に整理し、これぞシューマンという響きをつくり出していた。
 
音楽の業界では、年々、多くの名前が出て来るとともに、また同じように多くの人の名前が忘れられて行く。どの人の名前が定着していくことになるだろうか。
 
マラ1、N響#2041ポペルカ、N響#2031,2032(いずれもサイト内)。結果発表︕ 最も⼼に残ったN響コンサート&ソリスト2024-25若手指揮者を取り巻く状況|クラシックおっかけ日記、Tarmo Peltokoski(2000-)、Petr Popelka(1986-)、Santtu-Matias Rouvali、Klaus Mäkelä、Lorenzo Viotti

コレギウム・アウレウム

  • 2025/12/05 06:19
  • カテゴリー:音楽

サバリッシュらによるプーランクの演奏について、GoogleのAIモードに尋ねたことを先日書いた。いくつか別のテーマでも質問してみた。例えば、コレギウム・アウレウムについて。

どの質問にも丁寧に長い文章を返してくれる。そこから一部を書き抜いた。

Q)コレギウム・アウレウムの古楽器奏法の評価?

「モダン楽器の伝統的な演奏スタイルと、後の厳格なピリオド奏法の中間に位置する、独特のロマンティックで自由闊達な解釈が特徴です。」「 後の古楽研究の進展に伴い、現在では時代遅れと感じられることもあるかもしれませんが、その独特の音楽的魅力は今なお根強いファンを持っています。 」

Q)彼らの代表作を3つあげるとすると何でしょうか

「J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲全集」「ベートーヴェン:交響曲全集(特に交響曲第3番「英雄」)」「ヘンデル:合奏協奏曲集 Op.6」。ちょっと意外な3つが並んだ。

Q)彼らのモーツアルトの室内楽に対する評価はどうでしょうか

「現代の古楽演奏とは一線を画すものの、古楽器の黎明期ならではの、暖かく人間味あふれる独自の解釈として、歴史的価値と音楽的魅力の両方を備えていると言えます。」

Q)その楽団のチェロ奏者マンダルカ氏はどう評価されてましたか

「Albert Mandalka」「コンサートマスターのフランツヨゼフ・マイヤーのヴァイオリンと並び、コレギウム・アウレウムの音楽的な屋台骨を形成していました。」

Q)ヴィオラのグラーフ氏はどうですか

「Heinz-Otto Graf」「コレギウム・アウレウムの黄金の響きを実現するために、アンサンブルプレーヤーとして重要な貢献をしたヴィオラ奏者であると言えます。」

Q)彼らのモーツアルトの弦楽四重奏はどう評価されましたか

「モダンでもピリオドでもない独自の道を歩んだ演奏として、特定のファン層から高く支持されています。厳密な歴史的正確さよりも、古楽器の音色を通じた音楽表現の豊かさを重視するアプローチが、彼らの最大の魅力です」。もちろん、「狩」と「不協和音」がカップリングされたあの名盤についても言及している。

Q)ダインツァー氏が参加したクラリネット五重奏はどうですか

「Hans Deinzer」「この録音は、古楽器演奏の黎明期における名盤の一つであり、特に当時の響きを求める古楽ファンや、モーツァルトのこの五重奏曲の愛好家から、特別な一枚として高く評価されています。」

NHKクロニクル昔の愛聴盤(いずれもサイト内)

NHKクロニクル

  • 2025/12/01 06:25
  • カテゴリー:音楽

先日、プーランクの六重奏曲について書いた際に、サヴァリッシュがピアノで参加した演奏が途中で止まってしまったことに触れた。おぼろげな記憶では、30年ほど前、NHK-FMでのスタジオ生放送だった。

その番組を特定しようと、NHKクロニクルで検索してみた。サヴァリッシュに、プーランクや、六重奏曲、室内楽をかけ合わせてみる。はたまた、サバリッシュに替えてみる。

教育テレビの「室内楽への招待」(1980/5/5)に、「六重奏曲」ブーランク作曲とある。サヴァリッシュと小出信也らN響の面々による演奏。ブーランクか、これはプーランクのことだろう。彼らのレパートリーになっていたようだ。

30年ほど前のFMの番組となると、リムスキー・コルサコフ作曲「ピアノと木管のための五重奏曲 変ロ長調」が、ベストオブクラシック▽N響室内楽の夕べ(1996/4/8)にあった。が、その頃に、プーランクは見当たらない。

NHKクロニクルでは、おぼろげな記憶にあるFM番組を特定することはできなかった。念のため、GoogleさんのAIモードに、以下のように尋ねたけれど、これでも埒が明かなかった。

Q)プーランクの六重奏曲 30年ほど前だと思う。ヴォルフガング・サヴァリッシュがピアノを弾いてN響のメンバーと室内楽曲を演奏するという企画

Q)NHKクロニクルのサイトでは見付けられませんでした。プーランクが生演奏されたのは、何か、クラシック音楽の特別企画番組だったようなおぼろげな記憶があるのですが、そのようなFM番組はあったでしょうか。

Q)プーランクの六重奏曲の演奏が、途中で止まってしまった事例はあるでしょうか。

Re: プーランクの六重奏曲(サイト内)。過去番組表検索 NHKクロニクル|NHKアーカイブス

ハチャトリアン

  • 2025/11/28 05:57
  • カテゴリー:音楽
幼い頃に好んで観ていた奇術の番組があった。海外のテレビ局による制作だったその番組で決まって流れる曲があった。激しい裏打ち、トロンボーンの咆哮、艶めかしいサクソフォンの旋律。その後いつの頃だったろうか、曲のタイトルは「剣の舞」で、アラム・ハチャトリアンという作曲家の作品だと知った。
 
時は流れて、高校時代。映画「2001年宇宙の旅」を観た折、ディスカバリー号の船内でランニングするシーンで使われている音楽が妙に気になった。曲名は「ガイーヌのアダージョ」、作曲家はハチャトリアンその人だった。
 
少し経ってからそのアダージョの音源を手に入れた。指揮は作曲家自身、管弦楽はウィーンフィル。それには、なんと、あの「剣の舞」も入っていた。バレエ音楽「ガイーヌ」が組曲に編まれており、アダージョも「剣の舞」もそれに並んでいた。さらに、もう半分は、バレエ音楽「スパルタカス」の組曲だった。
 
「ガイーヌ」と「スパルタカス」、この二つを繰り返し聴く内に、俄然、ハチャトリアン好きになった。そして、大学でオケに入り、ハチャトリアンを演奏する機会が巡って来た。
 
夏の合宿では、恒例行事で、一年生だけで一曲演奏することになっていた。その年、選曲する立場にあった私は、ハチャトリアンのガイーヌから「Dance of the Rose Maidens」を彼らのために選んだ。
 
その翌年には、サマーコンサートに向けて選曲委員会に「スパルタカス」組曲を提案。強硬な反対派との激論の末、なんとか承認されプログラムに入れてもらえたのだった。
 
日々尋ねるサイトでハチャトリアンのことが出ていたので、あれこれ思い出した。大学オケを卒部して今年の春でちょうど40年経った。昔、昔の話だ。
 
シベリウス作品39(サイト内)。Khatchaturian* – Vienna Philharmonic* · Khatchaturian* – Spartacus / Gayaneh|Discogs、Aram Khatchaturian(1903-1978)

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