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カテゴリー「音楽」の検索結果は以下のとおりです。

シベ2、札響#666

  • 2025/02/27 06:05
  • カテゴリー:音楽

NHKらじる★らじるのリストを眺めていると札響のシベ2があったので聴いてみた。

札響第666回定期演奏会
シベリウス作曲
交響曲第2番ニ長調作品43
指揮)広上淳一
管弦楽)札幌交響楽団
2025年1月25日収録

北大出身の友人が、札響のシベリウスはいいですよと、ずっと前に言っていた。そのことを思い出し大いに期待した。とか言って、図面(#47)を描きながら聴いたのだが。

第1楽章、ぎくしゃくしてスムーズに進まない。第2楽章、どうしたことか随分と素人っぽい雰囲気が漂う。が、第3楽章の後半あたりからエンジンがかかって来たのか、終楽章にかけてまあまあ安心して聴いていられた。総じて言うと、今回のシベ2は、残念ながら一定の水準には達しない、そんな印象を受けた。指揮者の責任だろう。

なんとアンコール曲があった。「悲しきワルツ」。プロのオケが定期演奏会でアンコールに応えるんだな。

シベ2、N響#1993(サイト内)。札響第666回定期演奏会【曲目】武満徹「乱」組曲、伊福部昭「リトミカ・オスティナータ」、シベリウス「交響曲第2番」【指揮】広上淳一、【ピアノ】外山啓介、【管弦楽】札幌交響楽団、【案内】村上陽子、【収録】2025年1月25日、札幌コンサートホールKitara(NHK-FM札幌、2/23 14時)

名指揮者たちのマーラー

  • 2025/02/24 06:40
  • カテゴリー:音楽

第1番はまだまだだが、番号を重ねるに従って、その人ならではの作風が形づくられて来る。ベートーベンが典型だろう。しかしマーラーの場合は、10曲ほどある交響曲はどれも既にマーラーであり、どれが最初でどれが最後かもわからない。

そんな話を聞いたことがある。誉め言葉かもしれない。さすがマーラー、初めから自身の作風を確立していたんだな、と。もしくは、同じような曲ばかりいくつも書いて、大いなる無駄だ、というアンチ・マーラーの悪口かもしれない。

先週、NHK-FMのベストオブクラシックは、「名指揮者たちのマーラー」と題してその作曲家の交響曲を、連夜、放送した。ラインナップは以下、

第1番 ヤープ・ファン・ズヴェーデン指揮、フランス放送フィルハーモニー管。第3番 サイモン・ラトル指揮、ヴェルビエ祝祭管。第5番 アダム・フィッシャー指揮、ベルリン放響。そして、第8番 クリスティアン・ティーレマン指揮、ドレスデン国立歌劇場管。

この内、1番と5番を続けて聴いた、木製パズル(#46)全48ピースの塗装をやりながら。

まず第1番。オケはよく統制されている。それに瑞々しい演奏だ。度々、作業の手を止めてしばし聴き入った。指揮者ズヴェーデン、覚えておこう。続いては5番、こちらは凡庸で可もなく不可もなし。同じ日のハイドンは冴えていたのだが。

マーラー(サイト内)。名指揮者たちのマーラー▽ベストオブクラシック、(1)バイオリン協奏曲(ジョン・アダムズ)、交響曲第1番(マーラー)【演奏】フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、ヤープ・ファン・ズヴェーデン指揮【収録】2023年11月17日、ラジオ・フランス放送センター、オーディトリウム(仏パリ)(NHK-FM、2/17 19時半)、(3)交響曲第49番(ハイドン)、交響曲第5番(マーラー)【演奏】ベルリン放送交響楽団、アダム・フィッシャー指揮【収録】2024年11月9日、コンツェルトハウス(独ベルリン)(NHK-FM、2/19 19時半)、【案内】高山久美子

プルチネルラ、N響#2029

  • 2025/02/12 06:07
  • カテゴリー:音楽

前回ちゃんと見なかったがために「レニングラード」(N響#2028)を迂闊にもダウンロードしてしまったことを反省し、その次の定期公演は番組表でしっかり確認した。ソヒエフ指揮でプルチネルラ。これは大いに期待できる。

N響第2029回定期公演
ストラヴィンスキー作曲
組曲「プルチネッラ」
(指揮)トゥガン・ソヒエフ
(管弦楽)NHK交響楽団
(24分20秒)
2025年1月24日NHKホールで収録

期待に違わずこれはなかなかの好演。管、弦ともに達者で、指揮の指示によく反応しているのが判る。2年ほど前に同じオケで聴いた時には、まったく冴えない演奏だった。誰が指揮をするかによってこうも変わるのだ。

音楽とはまったく関係ない話。先日、ベトナム戦争のドキュメンタリー番組を観た。ベトナムは軍事大国アメリカに勝利する。国土は焦土と化し3百万人以上が犠牲となったがそれでも屈しなかった。英雄ホー・チミンのリーダーシップのなせる業だ。人々は彼を信じ、彼の言葉に気持ちを奮い立たせた。そして、事をなし遂げる。組織はリーダー次第、そのことをあらためて思い知った。

前半のプルチネルラに続いて後半はブラ1。これもまた素晴らしい演奏。番組の解説者が言う「堂々」の表現が的確だろうと思った。今回の2曲、消さずに保存版にしよう。

プルチネルラN響(いずれもサイト内)。N響第2029回定期公演【曲目】組曲「プルチネッラ」(ストラヴィンスキー)交響曲第1番ハ短調(ブラームス)【指揮】トゥガン・ソヒエフ【収録】2025年1月24日NHKホール▽ベストオブクラシック(NHK-FM、2/7 19時半)、映像の世紀バタフライエフェクト「ベトナム 勝利の代償」(NHK総合、1/27 22時)

レニングラード、N響#2028

  • 2025/02/07 19:56
  • カテゴリー:音楽

木工教室への道中、朝慌ててダウンロードしたN響の定期公演を、まず聴くことにした。曲目は、ショスタコーヴィチ作曲、交響曲第7番「レニングラード」と紹介された。え、そういうプログラムなのか。そのまま聴き続けるかどうか迷ったけれど、指揮はソヒエフということだし、ちちんぷいぷいも、たまには、いいか、と第1楽章だけ付き合った。

N響第2028回定期公演
ショスタコーヴィチ作曲
交響曲第7番ハ長調「レニングラード」
(指揮)トゥガン・ソヒエフ
(管弦楽)NHK交響楽団
(1時間20分20秒)
2025年1月18日NHKホールで収録

ちちんぷいぷいの大騒ぎが終わって、再現部にファゴットの長大なソロがある。今回このソロは情感込めて唄っていた。奏者はどなただろう。

初めて聴いたのは、1982年、大学2年の年だった。教養部の美学の講義で、変拍子の効用というような話題があり、この曲も採り上げられた。担当教授の解説がどうも退屈で、この曲ひいてはその作曲家に対する印象がすこぶる悪くなった。

以来ショスタコーヴィチはまったくと言っていいほどに聴かないけれど、唯一、時々聴きたくなる曲がある。ピアノ五重奏曲ト短調作品57。この編成の中では名曲だと思う。

N響(サイト内)。N響第2028回定期公演【曲目】交響曲第7番ハ長調 作品60「レニングラード」(ショスタコーヴィチ)【指揮】トゥガン・ソヒエフ【収録】2025年1月18日NHKホール▽ベストオブクラシック(NHK-FM、2/6 19時半)

パッヘルベルのカノン

  • 2025/01/28 06:56
  • カテゴリー:音楽

直接的にパッヘルベルのカノンの引用ですね。これは山下さんの一人アカペラ、つまり全ての声を自らが発して多重録音している。

山下達郎「クリスマス・イブ」(1983年)の間奏部分に関するコメント。一か月ほど前に放送された「江﨑文武のBorderless Music Dig!」は、山下達郎のその曲がお題だった。

番組は、カノン進行の解説から始まる。パッヘルベルの「カノン」、その中で使われる循環進行で、名前の由来になっている。「クリスマス・イブ」は、曲全体を通してカノン進行をベースにして作られている。さらに間奏にパッヘルベルのカノンを引用して念が入っているということだ。

間奏にパッヘルベルのカノンと言えば、これはビートルズが「In My Life」(1965年)の中でやっている。ハープシコードのようなバロックっぽい音色がする。

この江﨑さんの番組の中では、Trevor Pinnock指揮、The English Concertによるパッヘルベルのカノンが流れた。20秒ほどだったけれど、なかなか良い演奏に聞こえた。残念ながらこれは手元にはない。

手元にあるのは、例えば、Reinhard Goebelら、Musica Antiqua Kölnの古楽器演奏、古いところでは、Karl Münchinger指揮、Stuttgart Chamber Orchestraなど。Paillard室内管の演奏もある。千住真理子さんが多重録音したものや、The Swingle Singersの合唱、冨田勲のシンセサイザー演奏などもある。

随分昔、カラヤン指揮の演奏を好んで聴いていた頃があった。AlbinoniのAdagioとカップリングされた8センチCDだった。どこへ行ったのだろう、今は見当たらない。

この機会に手当たり次第あらためてざっと聴いてみた。とりわけ、Paillardらの演奏が性に合うようだ。The Swingle Singersも良い。パッヘルベルを集中的に聴くようなことがたまにはあってもいいと思った。

川の流れのように(サイト内)。江﨑文武のBorderless Music Dig!「クリスマス・イブ」(NHK-FM、2024/12/22 21:50)

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