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カテゴリー「音楽」の検索結果は以下のとおりです。

太田裕美の唄十選

  • 2021/01/26 06:50
  • カテゴリー:音楽

中島みゆき、荒井由実に続いて、今回は太田裕美の十選。先日(1/15 3時台)、ラジオ深夜便で太田裕美集をやっていたので、選んでみる気になった。

  • 木綿のハンカチーフ(1975年)*
  • 袋小路(1975年)
  • 赤いハイヒール(1976年)*
  • 青い傘(1976年)
  • 君と歩いた青春(1976年)*
  • ガラスの腕時計(1976年)
  • しあわせ未満(1977年)*
  • さらばシベリア鉄道(1980年)*
  • 雨の音が聞こえる(1984年)
  • 恋のうた(2017年)

「木綿のハンカチーフ」はいわゆるシングル・バージョンがいい。冒頭、弦で始まり、3番の歌詞が「今も素顔で」の方。「君と歩いた青春」は、1976年のアルバム「12ページの詩集」のバージョン。ラジオ深夜便は1981年の方を採っていた。それも含めて、番組での選曲(11曲)と5曲重なった、*印。

十選(サイト内検索)。太田裕美|Wikipedia

バルトーク

  • 2021/01/23 07:33
  • カテゴリー:音楽

実際に曲を聴いてみればわかる。ラヴェルは、この曲をジプシー的語法で埋め尽くしたが、それに共感しているわけではない。彼はジプシー音楽の「本質」を捉えるつもりなどなく、ただその精巧なイミテーションを作ろうとしただけである。

この曲とは「ツィガーヌ」のこと。ラベルには、他の作曲家の語法を借りて作曲した、疑似的様式の作品がある。例えば、その名も「シャブリエ風に」や、ウィンナ・ワルツを意識した「ラ・ヴァルス」など。この「ツィガーヌ」もその一つで、リストが考えたハンガリー風が模されている。伊東信宏著「バルトーク」(中公新書、1997年)、第4章「ハンガリー音楽=ジプシー音楽」という通念をめぐって、から(p142)。

本書は、副題に、民謡を「発見」した辺境の作曲家、とあるように、バルトークの民俗音楽研究について語っている。この第4章がとりわけ興味深い。バルトークは、自身らが採譜した農民らの音楽にこそ真のハンガリー音楽があることを見出し、ハンガリー民謡とジプシー音楽が綯い交ぜになった、リストの「ハンガリアン・ラプソディー」を「まがいもの」と批判した。ラベルは、「まがいもの」と理解した上で、それを素材に「まがいもののまがいもの」として「ツィガーヌ」を作曲。屈折した美意識を持つラベル、オリジナル志向が強いバルトーク、二人の芸術は「根本的に対立」していた。

昨夜(1/22)この本を読んだ。ちょうどその頃、FM放送で「ツィガーヌ」を演っていたようだ。ベストオブクラシック▽N響演奏会(NHK-FM、1/22 19:00-21:10)【指揮】沼尻竜典【バイオリン】辻彩奈、ラヴェル作曲「チガーヌ」「亡き王女のためのパヴァーヌ」ほか、東京芸術劇場から中継

# gypsy, Tzigane, Zigeuner。甲虫(p57)、鉱石(p93)、ハンミョウ(p159)。フランツ・リスト(1811-1886、ハンガリー王国ドボルヤーン出身、現在のオーストリア共和国ライディング)、バルトーク・ベーラ(1881-1945、ハンガリー王国ナジセントミクローシュ出身、現在はルーマニアのスンニコラウ・マレ)

ユーミンのアルバム十選

  • 2020/12/30 09:43
  • カテゴリー:音楽

今年最後の十選は、前回に続いてポピュラー音楽。

大学に入った年の冬に「流線形'80」を聴いた。ユーミンのアルバム一枚丸々聴くのはそれが初めてだった。ラジオの番組などで何となく聞くだけだったユーミンを再認識。そこから古い方へ遡って、旧作の数々を改めて聴いたりした。40年ほど前のことだ。聴き馴染んだ盤を10枚並べて、今回そこから一曲ずつ選んでみた。

  • 「ひこうき雲」(73年)、「雨の街を」
  • 「MISSLIM」(74年)、「生まれた街で」
  • 「COBALT HOUR」(75年)、「雨のステイション」
  • 「YUMING BRAND」(76年)、「あの日にかえりたい」
  • 「14番目の月」(76年)、「晩夏(ひとりの季節)」
  • 「ALBUM」(77年)、「消灯飛行」
  • 「紅雀」(78年)、「9月には帰らない」
  • 「流線形'80」(78年)、「かんらん車」
  • 「Delight Slight Light KISS」(88年)、「吹雪の中を」
  • 「LOVE WARS」(89年)、「心ほどいて」

80年代の2枚に限っては発表当時に聴いた。バブルの頃のお話。

中島みゆきの曲十選ベートーベン十選(いずれもサイト内)

シベリウス作品39

  • 2020/12/06 06:58
  • カテゴリー:音楽

シベリウスの作品39は、交響曲第1番。留守録しておいたFMの番組にあった。この曲を聴くのは随分久しぶりだ。何年ぶりどころか、10年とか20年とかそんな単位だと思う。

クラシックカフェ
NHK-FM、11/30(月)14:00-15:50
「交響曲第1番ホ短調作品39」シベリウス作曲
(管弦楽)フィンランド放送交響楽団
(指揮)ユッカ・ペッカ・サラステ
(36分53秒)
1993年5月ライブ録音[FINLANDIA WPCS-11437]

かつて、大学4年の年、冬の定期に向けて半年間ほど取り組んだ曲だ。隅々までよく知っている。と思いきや、今回聴いてみると、はや一楽章の前半辺りから怪しい。ファゴットのフレーズでさえ、こんなのあったかなと思う始末。スコアで確かめようとIMSLPでDLした。旋律の線をたどる内に、ある時点からスコア全体が見え始めた。そうそうこういう曲だ。

この日は夜にベトさんの4番があった(この演奏は今一つ)。この4番は、4年の夏に演った曲だ。同じ日(11/30)に夏と冬のメインが並ぶ。そんなこともたまにはある。

ベストオブクラシック▽ベートーベン生誕250年に寄せて(1)
NHK-FM、11/30(月)19:30-21:10
「交響曲第4番変ロ長調作品60」ベートーベン作曲
(管弦楽)BBCフィルハーモニック
(指揮)オメール・メイア・ウェルバー
(30分25秒)
2020.3.7 Bridgewater Hall, Manchester

大学オケ時代の写真ベートーベン十選(いずれもサイト内)。Symphony No.1, Op.39 (Sibelius, Jean) | IMSLP

  • 2020/12/04 06:39
  • カテゴリー:音楽

あの人と別れた夜はただ何となく面倒くさくて、さよならバイバイ言っただけなのに

面倒くさいという表現が歌詞に出て来るんだな。「フランチェスカの鐘」から。堀内敬子さんの唄が上手い。NHK連続テレビ小説「エール」(120)、最終回のこの日、ドラマは進展せず、出演者が古関裕而の曲を唄う。Yahooニュースでこの特別編のことを知って、NHKプラスで観た。

【連続テレビ小説】エール(120)11/27(金)8:00-8:15、「とんがり帽子」古川雄大/井上希美/小南満佑子/子役のみなさん、「モスラ」井上希美/小南満佑子、「福島行進曲」古川雄大、「船頭可愛いや」山崎育三郎/ギター中村蒼、「フランチェスカの鐘」堀内敬子、「イヨマンテの夜」吉原光夫/BREEZE(小菅けいこ/田村麻由/中村マナブ/磯貝たかあき)、「高原列車は行く」薬師丸ひろ子、「栄冠は君に輝く」森山直太朗/山崎育三郎、「長崎の鐘」二階堂ふみ

番組の最後は「長崎の鐘」、これを聴いてある方のことを思い出した。伝説の開発マン、仮に高雄さんとしておこう。就職してまだ研究所勤めだったおれは、本社の高雄さんに電話をした。30年ほど前のことだ。当時、面識はなく、ただ部署と名前を知っていた。

シンガポールで製造する大事業を企画したのは彼(高雄さん)だった。顧客や政府との交渉もやった。それを終えると別の領域へ挑む。○○事業を一から立ち上げたのだった。一人で二つの事業部の礎を築いた開発マンはそうはいない。92年10月6日、高雄さんへ電話をかけ、ある提案について聞いて欲しいと頼んだ。彼は、すぐ午後に来いと言う。私は、取るものも取り敢えず急いで出かけた。案件は、新しい概念の○○で、私が所属する研究所や事業部には興味を持ってもらえなかった。規模は小さくない。なかなかいいかもと自分では思っていたが、説明し終えると、一刀両断、「お前の話はおもろない。けど、よお来た。酒飲ましたる」と、キタの新地へ連れ出してくれた。店の名前は、確か福喜多だった。そこで高雄さんは、色んな話を聞かせてくれた。細かいことは忘れたが、とにかく大志を持てと教わったことを覚えている云々

と書いている(「御守り」、10/1/20)。お店にカラオケがあり、彼が唄った曲が「長崎の鐘」だったのだ。新地の夜から十年ほど経ち、おれは転職しようかどうしようかと悩んでいた。そんな頃、誰かが、高雄さんが辞めた、定年まで何年もあるのに、と教えてくれた。それを聞いておれもその会社を辞める決心がついた。場を変えることを躊躇うな、機会を追え、あの鐘を鳴らすんだ、高雄さんにそう言われているような気がした。

古関裕而のバック音楽集(サイト内)。「エール」最終回 本編歌っていない“昌子さん”堀内敬子は「フランチェスカの鐘」劇団四季出身の実力披露(10/26)。あの鐘を鳴らすのはあなた|Wikipedia

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