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カテゴリー「音楽」の検索結果は以下のとおりです。

クライバーの4番と7番

  • 2024/11/23 08:18
  • カテゴリー:音楽

4番、これは、若い指揮者にとって、たいへん難しい。ベートーベン・マジックの塊。運命や7番のようにキャッチーじゃない。ものすごい神秘的な、けれどジェットコースターに乗ってるみたいな

番組の冒頭、佐渡裕氏がそんな話をしていた。

カルロス・クライバーが振るベートーベンの4番と7番。没後20年を記念し、歴史的名演奏を高精細な4K画質にレストアしたのだとか。オケはコンセルトヘボウ管。1983年収録。

これ、残念ながら録画は持ってない。かつて一度テレビで観たことがある。そうそう、クライバーが妙な仕草を見せるのはこの演奏だ。7番の終楽章。指揮棒を振りながら左手を耳の辺りへ持って行く。さらに、10秒ほど後、首をかしげる。この放送だと、77分29秒と同41秒あたり。管楽器の誰かが音を外しでもしたのだろうか、それも二度も。何回か聴き直してみたけれど原因は判らなかった。

ベートーベン作品60ベートーベン十選朝比奈のベト4交響曲十選(いずれもサイト内)。アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団演奏会、ベートーベン作曲、交響曲第4番変ロ長調 作品60、第7番イ長調 作品92、カルロス・クライバー指揮、収録:1983年10月20日 アムステルダム・コンセルトヘボウ(NHK-Eテレ、11/9 14:00-15:25)【案内】ヤマザキマリ、佐渡裕

川の流れのように

  • 2024/10/24 06:01
  • カテゴリー:音楽

この歌に絡むような、歌と対話をしていくようなストリングスのフレーズ、非常に印象的

「江﨑文武のBorderless Music Dig!」で、美空ひばり「川の流れのように」を採り上げていた。1989年リリースの誰もが知る名曲。

イントロ聞けば何の曲か判り、イントロだけでぐっと来る、つまり伴奏のアレンジも素晴らしい、一つはストリングス(弦楽器)の使い方にある、と説明があった。この曲は竜崎孝路という方が編曲を担当。ほかにキャンディーズ「ハートのエースが出てこない」や、八代亜紀「舟唄」などの編曲も手掛けられたのだとか。

伴奏のストリングスが印象的と言えば、これまた名曲の「木綿のハンカチーフ」もそうだろう。作詞:松本隆、作曲:筒美京平、編曲:筒美京平・萩田光雄。

冒頭、ストリングスで開始。ところが1番が始まると途端に弦は沈黙する。2番になってようやく鳴り始める、オブリガート風に。3番は再び黙る、が、「いいえ、草に寝転ぶあなたが好きだったのよ」のあたりで、また戻って来る。このサビの部分、弦のフレーズが何とも素晴らしい。最後の4番は弦も揃って全奏となる。

全編に渡って鳴り続けない。巧妙な使われ方がしている。女性コーラスもいい。

太田裕美(サイト内)。江﨑文武のBorderless Music Dig!選「美空ひばり」(NHKラジオ第一、10/13 14:05-14:55)

ご趣味は?

  • 2024/10/10 04:54
  • カテゴリー:音楽

イギリス人の同僚と趣味について話したことがある。

彼と、いわゆるクラシック音楽についてよく語り合った。昼飯を一緒に食べようと出かけた折に、たまたまモーツアルトのピアノ協奏曲19番が流れていて、好きな曲だと私が言ったのがきっかけだった。東の果ての人たちもヨーロッパの音楽を聴くんだな、なんて本気なのか冗談なのか判らないことを言っていたけれど、私が楽器を吹くことも知って俄然色んな話をするようになった。

ロンドンに住んでいた頃は、2つのオケの定期会員だったとか。一つは確かフィルハーモニア管と言ったように思う。ドイツへ引っ越して来てからは、暇を見付けてはオペラハウスに通うようになったらしい。好みのジャンルは広い。バロックから20世紀まで。ただし調のない現代音楽は聴かない。編成は器楽曲から管弦楽曲やオペラまで。

ベートーベンから、ブラームス、マーラーという交響曲の系譜は、彼が好きな話題。ブラ2とマラ5の共通点を熱心に語っていたことを覚えている。それとブラームスの室内楽。六重奏曲の素晴らしさを繰り返し聞かされた。彼に教えられたことは少なくない。

当然、音楽を聴くことが趣味なんだろ、と訊ねたことがあった。こちらが用いたホビーという単語に彼は反応した。音楽を聴くことはホビーではない、と。

隣の部署のウォルフガングが自宅をこつこつ作ってるだろう、ああいうのがホビーだ。それとか研究部門のアンドレアスは根っからの共産主義者。あれもホビー。おまえ(私)の楽器もそう。自分は確かに時間があれば好んで音楽を聴くけれど、それはホビーじゃない、生活の一部と言うべきだろうか。単なる知識。そんな答えが返って来た。

日本語の趣味と、イギリス人の言うホビーは、意味が完全に一致していない。彼らに趣味はなんなのと気軽に訊ねるには、暇な時に何してるの、ぐらいの質問が良いようだ。

多発する山岳遭難バイエル教則本にわかサッカー観戦者(いずれもサイト内)

時刻が登場する音楽

  • 2024/09/20 06:03
  • カテゴリー:音楽

太田裕美に「ガラスの腕時計」という、なかなか劇的な曲がある。作詞は松本隆。作曲は筒美京平ではなく萩田光雄。1976年発表のアルバムに収録されている。

この歌詞に「午前2時57分」とある。3時ではなく、2時57分と細かに特定されている。こんな風に、分刻みの時刻を歌った曲は、ほかにあるだろうか、と考えてみたが全く思い当たらない。

5時とか12時というような時間単位の歌詞なら、いくらでもあるだろう。思い付くままに少しリストにしてみよう。

狩人「あずさ2号」(1977年)「8時ちょうどの、あずさ2号で」

麻生よう子「逃避行」(1974年)「あのひとから言われたのよ、午前5時に駅で待てと」

ユーミン「街角のペシミスト」(1981年)「8時のロッカー、袋をかかえ」

大瀧詠一「魔法の瞳」(1984年)「12時しらせる鐘が鳴るよ」

ここまでは割とすんなり出た。後が続かない。10曲くらいはすぐに並ぶだろうと思ったのだが。苦し紛れでクラシック音楽にも目を向けてみた。確かあの曲に時刻が出て来る。

ファリャ「三角帽子」。鳩時計が鳴る場面がある。調べてみると、それは午後9時だ。

時刻が登場する音楽、その内、あれもそう、これもそう、ともっと並べられるかな。

太田裕美の唄十選(サイト内)

Road to A LONG VACATION

  • 2024/09/06 06:15
  • カテゴリー:音楽

3月30日のオリコンに初めてチャートインしまして、初登場は70位でした。アルバム、カセット合わせて3万弱。チャートに入っただけでもうれしかったです。チャートの1位は中島みゆきさんの「臨月」。同じ時に「A LONG VACATION」は出ました。

大瀧詠一ご本人がそんな話を語る。名盤「A LONG VACATION」誕生秘話、その盤の40周年記念リミックス版CDを図書館で借りたら、CD2として、おまけで付いていた。2011年に制作されたようだ。引用の冒頭にある3月は、1981年3月のこと。

「臨月」は、中島みゆき8作目のアルバム。前作まではよく知っているのに、この8作目からは、ぱったり、聴かなくなった。その発売直前に高校を卒業。私は他県の大学へ行くことになり、中島みゆきのLPをずっと貸してくれていた友人に会わなくなったからだった。

「A LONG VACATION」のLPは、大学に入って親しくなった人から、誕生日のプレゼントにもらった。二つ年上の彼女は画家志望。オーケストラ中心の生活で、いわゆるクラシック音楽ばかりだった私に、こういうのも聴いてみたら、ということだったろう。その人からはもう一枚、ユーミンの「流線形'80」も。

人との出会いは、音楽との出逢い。

# 大瀧詠一(1948-2013)、すすめられたアルバム十選(いずれもサイト内)。1981年の音楽|Wikipedia、大滝詠一が『A LONG VACATION』40周年でやりたかったこと、聴かせたかったもの[前編](2021/4/2)、[後編](同/4/3)

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