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カテゴリー「音楽」の検索結果は以下のとおりです。

音楽室の肖像画

  • 2021/09/13 06:38
  • カテゴリー:音楽

「バッハ、ヘンデル、ハイドン、モーツアルト、ベートーベン、ウェーバー、ロッシーニ、シューベルト」。さらに、メンデルスゾーン、ショパンと続いて行く。小学校の音楽室に掲げられていた肖像画だ。南伸坊氏が忘れず覚えている巨匠たちの名を順に読み上げる。サタデーエッセー「音楽室の肖像画」南伸坊(イラストレーター)▽『マイあさ!』土曜6時台後半(NHKラジオ第1、9/11)から。これを聞いて、何年か前に書き送ったメールを探し出した。

ある日、音楽の歴史を学ぶようなことがありました。音楽の先生が、壁に掲げられた作曲家たちを指さして何ごとかを言い始めます。端っこはバッハです。「この人は空母。ハイドンも空母。モーツアルトとベートーベン、この人たちは戦艦」と、なぜか軍艦になぞらえて行きます。この人は重巡、これは駆逐艦と、20人ほど順番に読み上げて行って、最後がフォスターでした。「フォスター、この人は、魚雷艇かな」。私は大笑いしましたが、クラスのみんなは何がおもろいのという顔をしていました。

メール「ジャズとクラシック音楽、03」(2017/04/26 12:57)から抜粋。「フォスターは、アメリカ音楽の父と呼ばれます。同国で、のちにミュージカルが成立していく系譜の中で、彼は源流にいると言っていいでしょう」と、魚雷艇のフォスターを紹介する文章だった。

そう言えば、中学時代のあの音楽教師は、確か島根県出身。そのお国柄で鉄づくりにちなんだ苗字だった。急に思い出した。

ベートーベン作品36

  • 2021/09/07 06:29
  • カテゴリー:音楽

作品36は、交響曲第2番ニ長調。これを弟子のリースが編曲した小編成版で聴いた。なかなか良い演奏だ。

Symphony #2, D dur, Op.36
Arrangement by Ferdinand Ries (1807)
for 2Vn, 2Va, Vc, CB, Fl, 2Hr
Compagnia di Punto
Recorded 2019

弟子が練習で編曲したのだろうか。それともこういう中途半端な編成の需要があったのだろうか。当時、9人集められたのなら、さらに何人か加えてフル編成にできたろうに。

なお、この曲にはベートーベン自身の編曲によるピアノ三重奏版がある。作曲家が自作を披露して回る、いわば営業活動に使ったのだろうか。現在では演奏機会はごく稀だろう。手元に、Robert Levin (Pf)、Peter Hanson (Vn)、David Watkin (Vc)による、1997年の録音があるけれどあまり聴かない。

七重奏曲(Op.20)も同じく自身の手で三重奏(Op.38)にしている。かつて、これら三重奏版を、ピアノ、クラ、ファゴットで演奏してみようと考えたことがあった。聴くより演る方がよほど楽しいだろうと思う。

ベートーベン(サイト内)。Op.38, Beaux Arts Trio (1983)

ピエルネの四重奏曲

  • 2021/08/28 06:30
  • カテゴリー:音楽

ピエルネが作曲した「民謡風ロンドによる序奏と変奏」という魅力的な曲がある。サキソフォン四重奏曲。原題は、Introduction et variations sur une ronde populaire。

初めて聴いたのは、県のアンサンブル・コンクールで。高校3年の時だから1980年のこと。演奏は、確か、尼崎の高校だった。えらく難しい曲にトライするんだなと思ったもんだ。結局その演奏は良い賞をとった。

しばらくして、Deffayetらの演奏(1976年)をFMの番組でエアチェック(死語か)する機会があった。後にCDを購入。長年これに慣れ親しんで来たので、ほかの演奏はどうも違和感がある。今、手元には二つほどあるけれど一度聴いた切りで手が伸びない。2020年の邦人Qは、これもまたFMの番組から録音した、もはやカセットテープは使わないけれど。

  • Quatuor de saxophone de Deffayet(1976年)
  • Quatuor de saxophones de Luxembourg(2006年)
  • カルテット・スピリタス(2020年)

Introduction et variations sur une ronde populaire (Pierné, Gabriel) - IMSLP。Quatuors De Saxophones par Le Quatuor Deffayet - Discogs。カルテット・スピリタス(2)▽吹奏楽のひびき(NHK-FM 2020/3/8、蒲郡市民会館公開収録 同1/19)

バイエル教則本

  • 2021/08/11 06:23
  • カテゴリー:音楽

いつだったかラジオを点けるとバイエルをやっていた。珍しいプログラムがあるもんだなと思いながらしばらく聴いた。何番のところだったろうか、この辺りでピアノのお稽古が嫌になる人が割といる、そんなコメントがあった。

かつて、この教則本と同じ名前の化学企業に勤めていた。綴りは一字違う。そのドイツ本社に勤務していた頃、同僚に訊ねてみたことがある。会社と同じ名前のピアノ教則本のことを知っているか、と。

まず、音楽好きの同僚に聞いたところ、その本は知らないと言う。フランス系ドイツ人の彼女は、趣味でクラリネットを吹く。ピアノも習っていたとか。初歩の頃は、ドビュッシーが好きだった、バッハやモーツアルトも弾いたよ、と懐かしそうに話した。

さらに大部屋のメンバー、ドイツ人数名、イギリス人1名、に聞いたけれど、知っている人は誰もいない。これには驚いた。名前からしてドイツの教則本(作曲家)のはずだが誰も知らないとはどういうことだ。みんなして、私のことを担いでいるのでは、と思ったものだ。

それから10年ほど経って、「バイエルの謎」という本を読んだ。日本でごくポピュラーなこの教則本は、欧州ではほとんど使われていないことを知った。

# 小原孝のやすらぎクラシック「バイエル8番」(NHK-FM、6/17 20時台)。「バイエルの謎-日本文化になったピアノ教則本」安田寛著(音楽之友社、2012年)。フェルディナント・バイエル|Wikipedia。Vorschule im Klavierspiel, Op.101 (Beyer, Ferdinand) - IMSLP

Koechlin, Trio Op.92

  • 2021/07/06 06:33
  • カテゴリー:音楽

ケクランのトリオ、先日この曲を聴く機会があった。盤にしろ生にしろ聴くのは初めてのこと。楽譜は持っていたけれど死蔵して音にしてみたことはなかった。こういう曲なんだな。

Charles Koechlin, Trio Op.92 (1924)
Tatjana Ruhland (Fl)
Dirk Altmann (Cl)
Libor Sima (Fg)
Recorded Feb. 2004, Kammermusikstudio SWR Stuttgart

既に手元にはないその楽譜は、40年程前に梅田ササヤ書店で買い求めたポケットスコアだった。五線譜二段に3つの楽器が記されているそれは、今、IMSLPで見ることができる。初版は、Editions Maurice Senart、後に買収されて、Editions Salabertになった。最初のページに両方が併記されている。

Trio for Flute, Clarinet, and Bassoon, Op.92 (Koechlin, Charles) - IMSLP、シャルル・ケクラン|Wikipedia

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