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バイエル教則本

  • 2021/08/11 06:23
  • カテゴリー:音楽

いつだったかラジオを点けるとバイエルをやっていた。珍しいプログラムがあるもんだなと思いながらしばらく聴いた。何番のところだったろうか、この辺りでピアノのお稽古が嫌になる人が割といる、そんなコメントがあった。

かつて、この教則本と同じ名前の化学企業に勤めていた。綴りは一字違う。そのドイツ本社に勤務していた頃、同僚に訊ねてみたことがある。会社と同じ名前のピアノ教則本のことを知っているか、と。

まず、音楽好きの同僚に聞いたところ、その本は知らないと言う。フランス系ドイツ人の彼女は、趣味でクラリネットを吹く。ピアノも習っていたとか。初歩の頃は、ドビュッシーが好きだった、バッハやモーツアルトも弾いたよ、と懐かしそうに話した。

さらに大部屋のメンバー、ドイツ人数名、イギリス人1名、に聞いたけれど、知っている人は誰もいない。これには驚いた。名前からしてドイツの教則本(作曲家)のはずだが誰も知らないとはどういうことだ。みんなして、私のことを担いでいるのでは、と思ったものだ。

それから10年ほど経って、「バイエルの謎」という本を読んだ。日本でごくポピュラーなこの教則本は、欧州ではほとんど使われていないことを知った。

# 小原孝のやすらぎクラシック「バイエル8番」(NHK-FM、6/17 20時台)。「バイエルの謎-日本文化になったピアノ教則本」安田寛著(音楽之友社、2012年)。フェルディナント・バイエル|Wikipedia。Vorschule im Klavierspiel, Op.101 (Beyer, Ferdinand) - IMSLP

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