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systemd-resolved、E200HA

E200HAにArchを、その23

今回のArch Linux再インストールでは、ネットワークへの接続を見直した。

変更したのは、DNSサーバーの設定。systemd-resolvedを用いる方法へ切り替えた。これはデフォルトでsystemdパッケージに含まれているので改めてインストールの必要なし。

なお、無線LAN接続には、依然、iwdを使用。pacstrapで、baseや、linux-ltsなどとともにインストール。

接続作業は、まず、/etc/iwd/main.confの内容を以下とする、

[General]
EnableNetworkConfiguration=true

[Network]
NameResolvingService=systemd

そして、以下のコマンド二つを実行。

? sudo systemctl enable systemd-resolved --now
? ln -sf /run/systemd/resolve/stub-resolv.conf /etc/resolv.conf

さらに、iwdを、起動・有効化。クライアントプログラムのiwctlによる対話形式での作業で自宅WiFiのSSIDを選ぶ。これでネットへの接続完了。

? sudo systemctl enable iwd --now
? iwctl

[iwd]# station wlan0 scan
[iwd]# station wlan0 get-networks
[iwd]# station wlan0 connect *********
[iwd]# station wlan0 show

さて、前回の設定では、/etc/resolv.confに自宅WiFiのIPアドレスを書いた。他SSIDへの切り替えは容易ではなかった(するつもりもなかった)。今回のsystemd-resolvedによる方法では、iwctlでの作業で、別のSSIDを選択すればそれで済む。

試しに自分のスマホでテザリングしてそっち経由でネット接続。上手くいった。接続したことがあるネットワークを一覧表示してみると自宅WiFiとスマホ二つが並んだ。

[iwd]# known-networks list

E200HAにArchをiwd、E200HA(いずれもサイト内)

iwd (iNet wireless daemon)|ArchWiki
systemd-resolved|ArchWiki
Arch Linux - ネットワーク接続
systemd-resolvedを使ってみよう

母の待つ里

  • 2025/10/27 06:46
  • カテゴリー:読み物

プレミアムクラブの吉野さんという担当者についてですが、もしやAIではないでしょうか

社長の永松徹は、部下の秘書にそう指摘されても「意味がわからない」。電話に応じる吉野さんは、普通に会話するし、できぱきとして感じがいい、ぐらいにしか思っていない。

浅田次郎著「母の待つ里」(新潮社、2022年)から(p252)。

物語がどこか不気味さを纏っているのは、そのオペレーターの存在も小さくない。TVドラマ版の中でも、吉野さんは、生身の人間なのか、ドロイドなのか、どっちだろうと思わせるような、風貌、演出になっていた。

AIついでに、最近目に留まった話題をいくつか並べておこう。

「詐欺電話、AIおばあちゃんが手玉に」(nikkei.com、10/2)。記事の副題は、サイバー空間で「代理戦争」幕開け。

竜王戦第2局の結果を報じる「藤井聡太竜王、持ち時間4時間弱残して佐々木勇気八段に2戦連続快勝」(スポーツ報知、10/17)。こんなコメントあり、「今はとにかくAIが全部正解を教えてくれるので、研究すればするほど覚えることが多くなり」・・・。

「AIチャットボットには無礼な態度を取る方が丁寧に接するよりも良い結果が得られるという研究結果」(Gigazine、10/17)。対話型のAI、大規模言語モデル(LLM)での検討。

母の待つ里(1)(サイト内)

高市新政権発足

石破内閣が退陣し、新たに高市内閣が発足した。その前後、在京六紙の社説はどんなことを書いただろうか。タイトルを追ってみよう。

自民維新連立合意。「新たな連立時代の道筋示せ」(経10/21)、「教訓を残した政策協議の内実」(読10/21)、「維新の副首都構想 大阪都実現が目的では」(毎10/21)、「定数削減優先の筋違い」(東10/21)、「日本政治に安定取り戻せ」(産10/21)、「議員定数削減 民意切り捨てへの懸念」(朝10/23)

高市新政権発足。「政策進め難局打開せよ」(経10/22)、「日本再起に全力で当たれ トランプ会談は試金石だ」(産10/22)、「急進的な改革姿勢への危惧」(朝10/22)、「暮らし優先で分断慎め」(東10/22)、「独善に陥れば針路を誤る」(毎10/22)、「新たな時代開く転機となるか」(読10/22)、「初の女性首相 天井は破れたけれど」(朝10/23)、「裏金議員の起用 決着済み通用しない」(東10/24)

外交・安全保障。「安保政策見直しへ広範な議論を」(経10/24)、拉致問題「トランプ氏に関与求めよ」(産10/23)、「日ASEAN 地域の安定へ協力深化させよ」(読10/26)、「揺らぐ秩序と外交 地域安定に資する戦略を」(毎10/24)、「トランプ氏と強い信頼関係を」(経10/26)

経済。「新政権はインフレ抑え強い経済を」(経10/23)、「高市政権と物価高 強い経済へ責任全うを」(産10/26)

高市首相所信表明。「成長と責任の両立へ手を尽くせ」(経10/25)、「安倍2.0 突き進む危うさ」(毎10/25)、「安保強化方針を評価する」(産10/25)、「防衛費の増額 国民に負担強いるのか」(東10/25)、「強い経済へ意欲伝わったが」(読10/25)、「責任ある姿まだ見えぬ」(朝10/25)

石破内閣退陣に関しては一本のみ。「目標かすみ失速した石破政権」(経10/21)。「石破氏は若い頃から孤立を恐れず時の権力者にも直言する姿勢を貫いた。重要政策や政治改革で十分な成果を残せないまま、約1年での政権の幕引きは残念だ」。

さて、この一週間、六紙社説は、そのほかに、国連創設から80年、働き方改革、中国4中総会、ロシア産LNG輸入停止へ、などを話題にした。

六紙社説、政局の行方、25年10月(いずれもサイト内)

夭折の画家 石田徹也

羊の顔の中に全ての人類の痛みを聞いたりするような人たちのことだ

石田徹也は、「聖者のような画家になりたい」と創作ノートの中に書き記したとか。

NHKの「日曜美術館」放送開始50年特集(NHK-Eテレ、10/19 9時)から。

画家、石田徹也の名は何となく知っていた。過去に「日曜美術館」で採り上げられた際に目にしたから、かもしれない。

彼は、31歳の若さで亡くなった、踏切事故だった、と番組の中で言っていた。それは知らなかった。驚いた。自殺だったのだろうか。

精神科医の斎藤環氏が、こんなコメントをしていた。彼の絵には「どこか、根底の方に、希望、祈りといったポジティブな要素が底光りしている印象がする。それを感じ取れれば単なるグロテスクな疎外感を描いた自画像というものに回収し切れないような、もう少し、高次元な表現を目指していたということが判る」と。

石田徹也、この人の名前をしっかり覚えておきたいと思う。

日曜美術館田中一村(いずれもサイト内)。石田徹也(1973-2005)

四つの伝説、N響#2044

  • 2025/10/24 06:01
  • カテゴリー:音楽

フィンランド人の多くは、ルター派に属し、祈りよりも内省的だ

以前、タピオラ・シンフォニエッタで交響曲第6番を振った折に、コンサートマスターからそう指摘され、シベリウス作品への接し方を変えた、指揮者のライアン・バンクロフトがそんなことを述べていた。

NHK-Eテレの番組、クラシック音楽館「N響第2044回定期公演」(10/19)から。

その指揮者はアメリカ人だ。ヨーロッパの人たちからすると、新大陸の人に欧州の音楽はわかるのかしら、と思われている節がある。が、米国もキリスト教国家だ。深いところでは通じるものがあるのだろう。音楽の本質を語り合える。

ドイツに駐在していた頃、親しい同僚がこんなことを言った。西欧の文化や芸術を深く理解するには、聖書に親しんでおいた方が良いと。異教徒の私には、やはり、壁というか溝というか、隔たりがあるのだなと思ったものだ。同僚は、聖書の次はシェイクスピアをおすすめする、と付け加えた。彼はイギリス人なのだ。昔のそんなやり取りを思い出した。

シベリウス作曲
交響詩「4つの伝説」作品22
(指揮)ライアン・バンクロフト
(管弦楽)NHK交響楽団
2025年9月26日、NHKホールで収録

さて、演奏の方は、2曲目の「トゥオネラの白鳥」はあまり冴えなかったけれど、それを割り引いても全体通して悪くないと思った。特に、1曲目の「レンミンカイネンと島の乙女たち」は出色と言いたくなる出来栄えだった。

ルター派的とか、内省的とか、は、やはり私には判然としなかったけれど。

N響宗教国家アメリカご趣味は?子規、逝く(いずれもサイト内)。N響第2044回定期公演▽クラシック音楽館(NHK-Eテレ、10/19 21時)

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