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2025年02月の記事は以下のとおりです。

叔母が姪に遺したもの (4)

帰省先から沖縄へ戻ったその夜、従弟へ連絡した。その日の朝から昼にかけていくつか電話をかけた、それによって判ったことなどを伝えた。

大叔母さんが亡くなり、負の遺産を遺した可能性がある。相続権が、その人の姪である私の母やあなたの母親へ移って来ている。母親二人は、相続放棄するつもりであることを今日確認した。今後、その手続きを進めることになる。と事情を説明し、この作業に参加してもらうことになった。

私の母と彼の母は姉妹だ。二人が同時に相続放棄を手続きすることにメリットがある。家裁の説明文にこうある、「重複する(共通する)戸籍謄本については、各1通で結構」と。具体的には、今回手続きの際に添付する資料4通の内3つまでは共通なので、残る一つを姉と妹の分、各々用意すれば良い。合計5通で、二人分の手続きができる。

その5通の内訳は、戸籍謄本4通、戸籍の附票1通。それらは、どの街に請求すれば良いかは、ほぼ、判っている。あとは粛々と取り寄せの作業を行い、申述書を書き、家裁へ送付する、ということになるのだが、さて、実作業を、誰が、行うのが良いだろうか。

90歳に手が届く母らに相続放棄の手続きは荷が重い。息子の我々が代わりにすべきであることはわかっている。従弟に頑張ってもらうか、自分が数日また本土へ行って全て済ませて来るか、それとも、もう一つの手として、私の兄に頼むかだ。

申述書を送付するまでの一連の作業を考えると、母の近くに住む兄に託すのが一番なのだけれど、ちょっと躊躇う気持ちもある。と言うのは、

事の発端である納税通知書が東の街から届いた時、母は長男である兄にまず相談した、こんなものが来たけれどどうすべきかと。兄は、放っておいたら良いと言ったらしい。そうは言われたものの、母としては気になる。東の街へ電話をかけて、亡くなった叔母の代わりに税金を払うつもりはないと断った。それでも、ずっと心に引っかかっており、私が帰省した折に納税通知書を取り出して来た。母が東の街へ電話してから2か月が経過していた。

母から打ち明けられて、私は東の街へ電話をかけた。大叔母の分の納税通知書が母に届いた理由は、相続の先の順位の方が相続放棄したため、ということが判った。相続放棄した方がいる、ならば、ほかに負の遺産がある、と考えねばならない。それで、母も相続放棄することになった。

戸籍謄本の取り寄せなど実際の作業を、兄に頼むかどうか迷う。なにせ、届いた納税通知書を見て、放っておいたら良いと言った張本人だ。さあどうする。

まだいくつか確認したいことがある。それを済ませてから実作業のことは考えよう。第1日目はここまでで終わり。つづく

叔母が姪に遺したもの(サイト内)

シベ2、札響#666

  • 2025/02/27 06:05
  • カテゴリー:音楽

NHKらじる★らじるのリストを眺めていると札響のシベ2があったので聴いてみた。

札響第666回定期演奏会
シベリウス作曲
交響曲第2番ニ長調作品43
指揮)広上淳一
管弦楽)札幌交響楽団
2025年1月25日収録

北大出身の友人が、札響のシベリウスはいいですよと、ずっと前に言っていた。そのことを思い出し大いに期待した。とか言って、図面(#47)を描きながら聴いたのだが。

第1楽章、ぎくしゃくしてスムーズに進まない。第2楽章、どうしたことか随分と素人っぽい雰囲気が漂う。が、第3楽章の後半あたりからエンジンがかかって来たのか、終楽章にかけてまあまあ安心して聴いていられた。総じて言うと、今回のシベ2は、残念ながら一定の水準には達しない、そんな印象を受けた。指揮者の責任だろう。

なんとアンコール曲があった。「悲しきワルツ」。プロのオケが定期演奏会でアンコールに応えるんだな。

シベ2、N響#1993(サイト内)。札響第666回定期演奏会【曲目】武満徹「乱」組曲、伊福部昭「リトミカ・オスティナータ」、シベリウス「交響曲第2番」【指揮】広上淳一、【ピアノ】外山啓介、【管弦楽】札幌交響楽団、【案内】村上陽子、【収録】2025年1月25日、札幌コンサートホールKitara(NHK-FM札幌、2/23 14時)

二○三高地

戦争は、今、作戦の変更を命じておるのだ

旅順要塞の攻略を担当する、乃木希典(柄本明)の第三軍は失敗を重ねる。見るに見かねた満州軍総参謀長の児玉源太郎(高橋英樹)は、軍律を侵すことを承知で、第三軍に乗り込み指揮を執る。

引用は、NHKのドラマ「坂の上の雲」第22回「二○三高地(後編)」から。

「その策」をとれば上手く行きそうだ。勝てる。けれど、多大な労力と、ある程度の犠牲を払う必要があるだろう。そういう前提があるとして、

乃木の場合、もしかすると「その策」を知っていたかもしれない。が、彼は熱心に語る幕僚たちの進言を容れて、別の策を採り続けた。その結果、想定よりももっと多くの犠牲者を出すことになってしまった。

児玉は、乃木に代わり、指揮を執る。これ以上の無駄死には断じて許さない、と、幕僚たちの強硬な抗弁を喝破し、「その策」を命じる。結果、ある程度の犠牲は伴ったものの要塞を陥落させ目的を遂げる。

リーダーシップについて議論する際のケーススタディになると思った。

乃木はフォロワーの声を重視し、児玉はリーダーの考えのみを通した。二人とも一方に偏り過ぎ。リーダーはどうすべきだったのか。失敗を繰り返した乃木はもちろんのこと、成功した児玉でさえ、もう少し上手くやれたのではないか、という意見が出るだろう。リーダーとフォロワー、双方が納得できる進め方があったはず、と。

坂の上の雲(サイト内)。NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」第22話「二○三高地(後編)」(NHK総合、2/9 23時)

トイレでの気付き

来た時よりも美しく

図面をプリントアウトするために時々立ち寄るコンビニ、そこのトイレでそんな貼り紙を見た。以前にはなかったような気がする。マナーの悪い利用客が増えているのだろうか。

随分昔その言葉を見たことを思い出した。まだ社会に出る前、何度もお世話になったお寺の宿坊にそれはあった。今も、公共の場や職場など共用スペースを使ったりする時に、来た時よりも美しく、と頭に浮かぶ。それは、あの墨書きされた言葉が、心の奥底に染みついているからなのだろう。

昨年だったと思う。そのコンビニのトイレには床に排水口があって、その金属製の蓋からヒントを得たことがあった。ある方のリクエストに応じて、スピーカーのエンクロージャづくりを進めていたのだけれど(#18)、正面グリルの意匠をどうするか考えあぐねていた。木工教室へ行く途中そのトイレに立ち寄り、排水口の蓋を見て、デザインをまとめることができた。

トイレで何かを思い出したり気付いたりする。別に意外なことではないのだろう。古くより三上と言われる。その一つ厠上もアイデアを得るところ。

梅雨明け、2024年(サイト内)、「春夏冬二升五合」、F02710H0、欧陽脩「帰田録」

名指揮者たちのマーラー

  • 2025/02/24 06:40
  • カテゴリー:音楽

第1番はまだまだだが、番号を重ねるに従って、その人ならではの作風が形づくられて来る。ベートーベンが典型だろう。しかしマーラーの場合は、10曲ほどある交響曲はどれも既にマーラーであり、どれが最初でどれが最後かもわからない。

そんな話を聞いたことがある。誉め言葉かもしれない。さすがマーラー、初めから自身の作風を確立していたんだな、と。もしくは、同じような曲ばかりいくつも書いて、大いなる無駄だ、というアンチ・マーラーの悪口かもしれない。

先週、NHK-FMのベストオブクラシックは、「名指揮者たちのマーラー」と題してその作曲家の交響曲を、連夜、放送した。ラインナップは以下、

第1番 ヤープ・ファン・ズヴェーデン指揮、フランス放送フィルハーモニー管。第3番 サイモン・ラトル指揮、ヴェルビエ祝祭管。第5番 アダム・フィッシャー指揮、ベルリン放響。そして、第8番 クリスティアン・ティーレマン指揮、ドレスデン国立歌劇場管。

この内、1番と5番を続けて聴いた、木製パズル(#46)全48ピースの塗装をやりながら。

まず第1番。オケはよく統制されている。それに瑞々しい演奏だ。度々、作業の手を止めてしばし聴き入った。指揮者ズヴェーデン、覚えておこう。続いては5番、こちらは凡庸で可もなく不可もなし。同じ日のハイドンは冴えていたのだが。

マーラー(サイト内)。名指揮者たちのマーラー▽ベストオブクラシック、(1)バイオリン協奏曲(ジョン・アダムズ)、交響曲第1番(マーラー)【演奏】フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、ヤープ・ファン・ズヴェーデン指揮【収録】2023年11月17日、ラジオ・フランス放送センター、オーディトリウム(仏パリ)(NHK-FM、2/17 19時半)、(3)交響曲第49番(ハイドン)、交響曲第5番(マーラー)【演奏】ベルリン放送交響楽団、アダム・フィッシャー指揮【収録】2024年11月9日、コンツェルトハウス(独ベルリン)(NHK-FM、2/19 19時半)、【案内】高山久美子

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