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キーワード「坂の上の雲」の検索結果は以下のとおりです。

史上最もやっかいな問題

占領地や植民地で支配・被支配の関係をつくれば、かならず憎悪の連鎖が始まります。

橘玲氏のコラム(10/30)から。

イスラエルとパレスチナの対立の話なのだが、支配、被支配の関係はそこに限ったことではない。それに、今、目に見えていることだけでもない。連鎖する憎悪の根は過去にある。例えば百年前の時代には日本は支配する側にあった。今を生きる我々は、その事実をそして支配された人たちの憎悪を決して忘れてはならない。

私たちと戦後責任銃撃事件と旧統一教会パール判事坂の上の雲 (3)(いずれもサイト内)。「人類史上最もやっかいな問題」はどうなるのか?(10/30)

ひとびとの跫音

  • 2022/02/22 06:26
  • カテゴリー:読み物

独自のボヘミアン的孤立生活者のスタイルを作りだしていた。

学生時代の正岡忠三郎を評して富永太郎がそう言っていたという旨のことを大岡昇平から教えられた、と著者は書いている。司馬遼太郎全集第50巻(文藝春秋、1984年、第二期最終巻)に所収の「ひとびとの跫音」から(p87)。その単行本は1981年7月刊行。

「子規全集」(正岡忠三郎ら監修、講談社)出版までの顛末。「坂の上の雲」の続きと見る向きもあるかもしれない。その長編執筆の楽屋話という性格もある。著者お得意の「余談」を寄せ集めたような構成。子規の死後養子、忠三郎と、その親友、タカジ(西沢隆二、ぬやま・ひろし)を軸に、有名無名問わず色んな人たちが入れ替わり立ち替わり登場する。「グランド・ホテル形式の小説として成功」と評価されているようだ。

坂の上の雲働き方2.0vs4.0(いずれもサイト内)。明石市大久保(p247)、新日本放送(p182)。司馬遼太郎富永太郎大岡昇平西沢隆二|Wikipedia

Re: 文明の生態史観

  • 2021/08/03 06:31
  • カテゴリー:読み物

せいぜい文化論で、文明という言葉をつかうと、学術書ではないという雰囲気がありました。しかし、それが今日、一九八三年に比較文明学会という学術団体もできていますし、文明を無視して世界を語ることがむずかしくなってきました。

梅棹忠夫著「文明の生態史観」(1967年)の意義の一つ、日本における文明学の先駆。川勝平太氏が著者との対談でそう語る。梅棹忠夫編著「文明の生態史観はいま」(中央公論新社、2001年)、第3章 対談「文明の生態史観」の今日的意義から(p64)。

特集「二十世紀図書館」(文藝春秋、1998年8月号)に、後世にのこすべき本を識者に訊ねたアンケートの集計が出ているとか。1) 司馬遼太郎「坂の上の雲」、2) 西田幾多郎「善の研究」、3) 夏目漱石「吾輩は猫である」、4) 梅棹忠夫「文明の生態史観」・・・

文明の生態史観(サイト内)、ethnocentrism(自民族中心主義、p12)

次の本へ

  • 2021/07/26 06:30
  • カテゴリー:読み物

お二人の現実認識は大きく異なっている。なぜこのようなことが起こったのかについてのお二人の説明はさらに大きく異なっている。現実は一つしかなく、その正しい認識も一つであるという常識は本当に正しいのだろうか。

林原の倒産について、社長と財務担当専務が各々本を書く。同じ会社の経営に携わり、きわめて近くにいた二人なのに、「二冊の本を読むと『現実は一つ』という常識が変わる」(加護野忠男著)。苦楽堂編「次の本へ」(苦楽堂、2014年)から(p120)。

# カバーや本文中の装画は、青山大介「海文堂書店絵図1914-2013」とある。「文明の生態史観」から「坂の上の雲」へ(彼らは友人同士だった、江坂彰著)

日露戦争の世界史

  • 2021/07/14 06:31
  • カテゴリー:読み物

日露戦後の日本の優先課題は、先ずこのような報復と圧力を回避することであった。日本としては韓国の《保護》を《併合》にするためにもこれは必ず解決しなければならない緊急の課題だった。このことは、列強は常に満州と韓半島を同じ枠のなかで考えていたということでもある。

露による「報復」であり、満州の門戸開放を要求する英米による「圧力」だった。それこそ既成事実あるいは時間の問題とされた韓国併合までに、日露戦争(1904-05年)後、5年もの年月を要した理由はこれだった。引用は、崔文衡著「日露戦争の世界史」朴菖煕訳(藤原書店、2004年)から(p261)。原著韓国版タイトルの直訳は「国際関係史から見た日露戦争と日本の韓国併合」。

米国の「フィリピン占領政策と中国門戸開放政策とは表裏一体」であった(p48)。1898年から翌年にかけてこれら政策が成立する。この辺りが「アメリカ世界戦略の出発点」と見れば良いだろうか。同時期にハワイ併合も済ませている。

訳者が、あとがきで、「日露戦争の目的の核心といえる日本の朝鮮併合」はまともに研究されておらず、司馬遼太郎「坂の上の雲」でさえ、「韓国(朝鮮)問題は出ていない」と指摘している(p408)。まともに研究されているかどうかは判らないけれど、少なくとも「坂の上の雲」には出ていたように思う。

坂の上の雲 (3)(サイト内)

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