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昭和100年式典

昭和改元から100周年を迎える令和8年に、国の行事としての記念式典開催を目指す動きが国会内で活発になっている

半月ほど前の社説がそう伝えていた。産経新聞の主張(社説)「昭和100年式典 日本を挙げて開催したい」(4/29)。

記事では昭和43年(1968年)の明治百年記念式典に触れている。「各都道府県や民間団体もさまざまな関連行事を行い、日本の近代化を実現した明治という時代に国民こぞって思いをはせた」。

当時幼稚園児だった私は園で催されたお祝いの会のことを何となく覚えている。「日本の近代化を実現した明治」に思いを馳せるには、ちょっと幼な過ぎた。何せ6歳だ。わけもわからず日の丸の旗を振ったのだろう。

大雪が降って何日も溶けずに積もっていたのはその年だった。長じて中村草田男の「降る雪や明治は遠くなりにけり」を知った時、あの式典と積雪がセットになった幼稚園時代を思い出したものだ。瀬戸内で積もるのはごく珍しい。次に積もったのは1981年。56豪雪で全国的に大雪になった。大学入試の時だった。

昭和百年式典の開催については賛成も反対もするつもりはない。ただ、実際に昭和30年代から60年代を生きた者として、その時代のことに、あらためて、思いを馳せる機会になるようには思う。別に百年経たなくてもそんなこといつでもできるだろうと言われるとそれはそうなんだろうけれど。

六紙社説、降る雪や明治は遠くなりにけり(いずれもサイト内)

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