高市首相のいない日曜討論
- 2026/02/02 06:51
- カテゴリー:興行・放送
まあ元々、選挙戦に入る前から若干痛めておられたらしいんですが、やはり選挙戦でですね、まあ握手されたり、いろんなことをされて、ご本人も目いっぱい動いておられますので、痛められたということでございまして、その治療等々ありまして、今日は出席ができない状況でお詫びを申し上げたいという風に思います。
高市首相の代わりに出演した田村憲久政調会長代行がそう説明した。「日曜討論 党首に問う 衆院選の争点は」(NHK総合、2/1 9時)で。
この説明には、不自然さが詰まっている。
握手したり、いろんなことをして、この表現、非常に曖昧だし、それに、責任を、有権者側あるいは熱狂的な支持者に転嫁しているようにも聞こえる。丁寧語、受身、どちらの意味にもとれる「される」を巧妙に使った可能性はないか。
首相という立場であれば、遊説中の身体的安全確保はSPを含めた組織の責任だ。目いっぱい動いているから仕方ない、というのでは、国家危機管理のトップとしてはあまりにも心許ない。自身の体調管理すらできない方に、果たして、国の舵取りができるのか。
今の世の中、電話やビデオでリモート参加することは容易。それをせず、治療中なので欠席で済ませたのは、生放送での厳しい追及、特に統一教会疑惑など、を避けた、と捉えられても仕方のない対応だ。
田村氏が「らしいんですが」と伝聞調で語るのも怪しさを倍増させている。政調会長代行という幹部が、首相の体調という極めて重要な情報を「らしい」で語る不自然さ。首相の欠席が急遽決まり党内での調整が十分にできなかった可能性を示唆している。
「日曜討論」は、各党のリーダーが政策をぶつけ合う討論番組であり、国民が投票先を判断するための貴重な情報源のはず。一週間後の2/8に投開票を控えた衆院選の直前というタイミングであれば、その重要性はなおさら。それを欠席するとは。有権者へ語る機会を軽視していないか。
これから一週間どうするつもりだろうか。「日曜討論」にはリモートでも参加できない体調なのに、街頭演説には出るなんて矛盾した動きがあると、あちこちで炎上するだろう。もしこのまま首相不在の印象が強まれば、与党の過半数維持は危うくなり、まさに自壊のシナリオも現実味を帯びて来る。