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2020年06月の記事は以下のとおりです。

サンタのおばさん

  • 2020/06/30 06:47
  • カテゴリー:読み物

なぜサンタクロースは男性だと決めてかかるのかね

東野圭吾著、杉田比呂美画「サンタのおばさん」(文芸春秋、01年)から(p36)。

似たような話が、中村紘子著「チャイコフスキー・コンクール」にあった。「女性ピアニストたち」と題された章。「中世以来、ヨーロッパ人にとって音楽とは宗教的尊敬(即ち神)そして世俗的尊敬(即ち君主)の象徴とみなされてきたものであり、要するに権力、男らしさ、英雄的なもの等々の象徴であった」(p183)。帝王カラヤンいわく「女性はオーケストラなどにいないで、台所にいるべきである」(p186)。そんな偏見は、その内、完全になくなり、そんなこと言っている時代があったなあ、と語られることになるのだろうか。

一流奏者の需要(サイト内)

協奏曲十選

  • 2020/06/29 07:01
  • カテゴリー:音楽

今回は協奏曲。作曲家や独奏楽器が重複しないように十選した。その制約があると、巨匠たちがこぞって書いたピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲からも一曲ずつとなる。結果、ベトさんやブラームス、チャイコも登場しないリストになった。作曲家の生年順。[ ]内はおれが比較的よく聴く演奏のソリストたち。

  • ヴィヴァルディ、2つのマンドリンのための協奏曲ト長調、RV532[Marten Scheffer, Rens Van Der Zalm]
  • JSバッハ、ハープシコード協奏曲第1番ニ短調、BWV1052[Gustav Leonhardt]
  • ハイドン、チェロ協奏曲第2番ニ長調[Miklos Perenyi]
  • モーツアルト、フルートとハープのための協奏曲ハ長調、K299[Jean-Pierre Rampal, Marielle Nordmann]
  • ブルッフ、ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調、作品26[Shlomo Mintz]
  • グリーグ、ピアノ協奏曲イ短調、作品16[Jorge Bolet]
  • Rシュトラウス、二重小協奏曲ヘ長調(独奏:Cl, Fg)[Thomas Friedli, Klaus Thunemann]
  • ヴォーン・ウィリアムズ、チューバ協奏曲[Arnold Jacobs]
  • イベール、室内小協奏曲(独奏:A.Sax)[Theodore Kerkezos]
  • アルチュニアン、トランペット協奏曲変イ長調[Sergei Nakariakov]

「十選」(サイト内検索)

戦争まで

  • 2020/06/28 06:34
  • カテゴリー:読み物

自らの利益の最大化を図りつつも、他のものもその道に仮託することで利益が得られるように配慮すること、そのような行為を、普遍的な理念の具体化、という

日本は、先の大戦で、この普遍的理念を掲げることができなかった。理念を掲げる、ビジョンを描く、その手の行為は、我々日本人にとって鬼門なのかもしれない。引用は、加藤陽子著「戦争まで」(朝日出版社、16年)から(p443)。この本、一読の価値ある。

本書の副題は、歴史を決めた交渉と日本の失敗。また、表紙には、かつて日本は、世界から「どちらを選ぶか」と三度、問われた。より良き道を選べなかったのはなぜか。日本近現代史の最前線。とある。

アダム・スミス著「国富論」(1776年)でのアメリカ独立の議論(p87)。リットン報告書(1932年)が示した「世界の道」(p130)。軍事同盟の三要素、仮想敵国、援助義務、そして勢力圏(p216)。判断し、選択するための「時間」は、あまねく公平に与えられている(p301)。米国は真珠湾に第一打が来ることを知っていた、はウソ(p415)。宣戦の最後通告をぎりぎりまで出さないよう陸海軍統帥部が図った(p412)。

北支事変坂の上の雲第5部単なる復興ではないコロナ後(いずれもサイト内)

単なる復興ではないコロナ後

単なる復興ではなくて、コロナ危機という災害から脱出しつつ、気候変動や金融など諸問題への施策を包摂して、まったく新しい次元の政治、経済社会を構築して行こう

欧州で、そういう運動の機運が高まっており、復興基金の手当ても含め具体策が動きつつある。日本では、残念ながら、人々の問題意識は「感染者の数」に集中している。欧州のように、新たな次元への社会転換を求める、そういう意識は薄い。ビジョンを描けずにいる。今朝の「マイ!Biz」(NHKラジオ第一、6/26 6時台)から。担当は内橋克人氏。お題は「コロナ後の社会を考える」。

その後を見据えて、コロナ禍(サイト内)、Green Recovery

不撓不屈

中継では藤井七段が扇子を開いている様子が映されました。そこに書かれている文字は「不撓不屈」。師匠の杉本昌隆八段の揮毫でした。

藤井聡太七段(17)公式戦30連勝を阻止された佐々木勇気七段(25)に雪辱 そして順位戦30勝1敗(6/25 25:33)から。撓(たわ)む=ひるむ、屈(くっ)する=くじける。

某弦楽器奏者が「倦まず弛まず怠らず」と言っていたのを思い出す。似たような動詞が三つ並んでいるんだなと思ったものだ。すぐに辞書で調べた。その時の理解では、倦(う)む=あきる、弛(たゆ)む=気をゆるめる、怠(おこた)る=さぼる。今回あらためて調べてみた、不撓、不屈とは言うけれど、不倦や、不弛、不怠の表現はなさそう。少なくとも手元の辞書には見当たらない。

師弟対決再び(サイト内)

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