お知らせ

メール送信フォームを設けました。ブログ記事への問い合わせなどにご利用下さい。

 

エントリー

社説が見た石破首相所感

石破茂首相による「戦後80年に寄せて」と題する所感(10/10)、これを在京六紙の社説はどう評価しただろうか。

表明する意義ある・ない、内容は良い・まずい、時期が悪い、など、賛否様々な意見が出ている。ざっと見てみよう。

「一人ひとりに戦争の自省促す首相所感」(日経、10/12)。「通説に沿った内容で、過ちを繰り返さない決意を政治リーダーが内外に発する意義はある」「繰り返したのは歴史に学ぶ重要性」「国民一人ひとりがあらためて戦争と平和を考える機会にしたい」

「戦後80年の首相所感 歴史から学ぶ政治の責任」(毎日、10/12)。「過去を顧みて不戦を誓う意義は大きい」。政治家に対し「無責任なポピュリズムに屈せず、大勢に流されない矜持と責任感を持つよう呼びかけた」

 「首相80年所感 言いっ放しで済ますな」(朝日、10/13)。「閣議決定した政府の正式見解ではなく、退任間際の表明であっても、首相として発したメッセージは重い」「現実の政治や社会にどう生かすか。首相は任を退いた後も大きな責任を負う」

「石破氏の所感 戦後80年には不十分だ」(東京、10/11)。「村山、小泉談話で表明されながら、安倍談話で曖昧にされた部分を埋める談話を閣議決定に基づいて出すべきではなかったか。率直に言って期待外れ」。

「戦後80年の所感 メッセージの発出に見識疑う」(読売、10/12)。「既に多くの研究者や専門家らによって分析し尽くされた話ばかり」「政局が混迷する最中に、しかも退陣間近の石破首相がわざわざ発出する必要があったのか、見識を疑いたくなる」

「戦後80年所感 平板なリポートのようだ」(産経、10/11)。「優れた見方や新しい論点に乏しい」「歴史や政治に関心を持つ人なら聞いたことのある話で、首相所感として大仰に公表した意義がよく分からない」

私自身は、一読、この所感を表明した石破首相の政治姿勢は立派だと思った。「見識を疑いたくなる」「平板なリポートのようだ」などと新聞が書くのは、たいへん残念なことだ。

さて、この一週間、六紙社説は、そのほかに、大阪万博閉幕、自維連立協議、米政権報道機関へ圧力、村山元首相死去、などを話題にした。

六紙社説、石破首相所感、戦後80年(いずれもサイト内)

不具合、E200HA

E200HAにArchを、その21

Arch Linuxを載せたE200HA(ASUS)をサブPCとして使っている。小型軽量なので家の中あちこちへ持ち運ぶのに便利。NHK ONEなど動画ものは専らこれで観ている。

スタック型ウィンドウマネージャーmcwmでの操作、そして、polybarによるステータス表示にもすっかり慣れた。すっきりした見た目も悪くない。

が、ここしばらく不具合が重なっている。

ターミナルエミュレータ(Sakura)がショートカットキーで起動しなくなった。mcwmの設定で、Alt+tで立ち上げるようにしているのだが。ま、これは、polybarのメニューに書き加えたら済む。大した問題ではない。

次に、外部ディスプレイ(LG製E2240V)への接続を試みた折に致命的な問題が生じた。予てより用意のケーブルで繋ぐと映るには映るのだが画面サイズにきっちり収まらない。

xrandrで設定をあれこれ変更している内に、ディスプレイへの表示が上手くいかないだけでなく、なぜか、WiFiへの接続が切れてしまった。それが復旧できない。

今時、インターネットに繋がらないPCは、単なる箱。さあどうしようか。

様々なトラブルを解消して行くのがArch Linuxでのお楽しみ、とも言えるが、ここ半年それをやって来て、もう堪能したように思う。能力的に、あまり深く入り込めないという事情もある。潮時かもしれない。

また、前のLubuntuに戻そうかと思い始めている。足掛け3年使い安定性を実感した。確定申告を二度行い、出張に持って出たりもした。

とりあえず、インストール用のlubuntu-24.04.3-desktop-amd64.isoをDLした。

E200HA (ASUS)
Linux 6.12.51-1-lts
systemd 258 (258-4-arch)
Thorium 130.0.6723.174 stable
Dropbox 234.4.5591

E200HAにArchをMicro HDMI ケーブルE200HAでLubuntu(いずれもサイト内)

保守右派 vs 保守リベラル

日本国憲法に否定的な「右派」。逆に憲法に肯定的な「リベラル」。そして、日米安保に肯定的なのは「保守」。逆に安保に否定的なのは「革新」。

リベラルか右派か、保守か革新か、その四象限で政党や会派などを区分けしてみよう。

第1象限(左上)は、リベラルで革新。ここには、共産党や、社民党が入る。

第2象限(右上)は、リベラルで保守。いわゆる「中道」。自民党の1/3くらい、例えば岸田元首相の宏池会など。立憲民主党や公明党もここに入る。

第3象限(左下)は、右派で革新。日米安保に否定的で日本国憲法にも否定的、そういう政党は現在の日本にあるだろうか。

第4象限(右下)は、右派で保守。自民党の残り2/3くらい、高市新総裁を含む安倍さんの旧グループなど。日本維新の会や、東京都の小池さんもここ。国民民主もか。

基本理念での区分けを踏まえると、ここ数日の動きは理解しやすい(かもしれない)。

公明党の連立離脱。中道の公明党は、右派の高市さんとは馬が合わない。岸田さんや石破さんは自民でも中道なので、彼らとは、なんとか上手く(我慢して)やって来られたのだが。

高市自民と維新の連立協議。同じ保守右派どうし。わかりやすい。

立憲民主、国民民主、維新の会、3党協議は難航。立民は、やや革新よりの中道。国民民主と維新は基本は右派、少し中道カラーがある程度。果たして、保守リベラルでまとめ上げることができるだろうか。公明党が参加する?

細かな政策も大切だろうけれど、こういう基本理念で一緒になって政治を動かす方がダイナミックでいいんじゃないだろうか。何度か書いているように、保守の二大政党、リベラルか右派か、に再編されると、なお、良いように思う。どうだろうか。

高市体制と政治の混迷「石破やめるな」政党と支持基盤(いずれもサイト内)。自民・維新連合、衆参過半数を視野 他会派と交渉で不信任リスク排除(10/16)、一転しぼんだ「玉木首相」の機運 攻め手乏しい野党、頼みの綱は公明(10/16)

メラミン樹脂の器

ある用途のために合成樹脂(できればメラミン樹脂)の器を買い求めることになった。オフの日にドライブがてら探しに出かけた。

自宅から、歩いて3分、二番目に近いシェアリングカーを借りた。著名な陶工の旧邸だった場所が今は駐車場になっていてそこに設置されている。

県立図書館へ返却する本が何冊かあったのでまずは市の中心部へ向かった。返却ボックスへ車で近付くには、分かりにくい一方通行の道を入って行く。返却した後は、明治橋で国場川を渡り小禄方面へ。

イオン那覇店、そして、斜向かいのダイソー那覇小禄店。ぐるっと取って返して、東バイパスで一日橋方面へ。Can★Do一日橋店、ニトリ南風原店、と道順に辿り、方向転換して、メイクマン一日橋店、セリア、と見て回った。

結局、イオン、ニトリ、メイクマン、各々で一つずつ、計3つの器を購入した。家人も満足のご様子。念のため100円ショップ3店も見たのだがどこも値段相応だった。

食材を買うと言う家人を最寄りスーパーの前で降ろして車を返却した。走行距離20km、時間は2時間半ほど。割引きクーポンを使い、今回の車代は1760円。

タイムズカー料金体系(サイト内)

帝銀事件

知らされないことに怒りはある。が、知らされないまま、権力側の発表のみを無難に報じて来たマスコミの責任は、そのマスコミが醸成した空気に乗じて一人の人間を犠牲にする世論に責任はないのか。

ドラマ編の中で、松本清張(大沢たかお)が言う。NHKスペシャル「未解決事件-松本清張と帝銀事件」第1部(10/3)から。初回放送は、2022年12月。

米国占領下の時代、GHQの陰謀ではないかと疑われる事件が多々あった。12人が毒殺された帝銀事件(1948年)もその一つ。

事件の真相は、圧力によって秘され、「知らされない」。

メディアは、深く追求することもなく、当局の発表する通り、まんまと犯罪者に仕立て上げられた人物を犯人として報じて行く。

人身御供を欲している世の人たちは、それに大いに満足する。

暗黙の了解で、メディアと世の人たちの取り引きが成立する。その根底にあるのは、他人の不幸は蜜の味、か。

「あの戦争」へのメディアの責任について記された本などをいくつか読んで来た。メディアが及ぼす悪い影響は、決してそれに限らない。メディアは、いつ何時も、売れるもの、つまり我々受け手が欲するもの、を報じる、提供する。よく肝に銘じておかねばならない。

帝銀事件の謎戦時下の宰相たち石破首相所感、戦後80年論点別 昭和史(いずれもサイト内)。NHKスペシャル選「未解決事件-松本清張と帝銀事件」第1部ドラマ「事件と清張の闘い」(NHK総合、10/3 23:45-)

ユーティリティ

« 2025年10月 »

- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

四つの伝説、N響#2044
2025/10/24 06:01
「私と八木一夫」
2025/10/23 06:55
再びArch Linux、E200HA
2025/10/22 06:21
政局の行方、25年10月
2025/10/21 05:17
わたしの自叙伝、新藤兼人
2025/10/20 06:40
社説が見た石破首相所感
2025/10/19 07:16
不具合、E200HA
2025/10/18 06:56
保守右派 vs 保守リベラル
2025/10/17 05:53
メラミン樹脂の器
2025/10/16 06:35
帝銀事件
2025/10/15 10:25

過去ログ

Feed