ボパール化学工場事故
- 2025/04/17 06:00
- カテゴリー:時の話題
インド中部で世界の化学産業史上最悪ともされる有毒ガス流出事故が発生してから40年がたった。
もっと昔の出来事と思っていた。まだ40年しか経たないんだな。nikkei.comにきのう掲載された記事(4/16)から。
事故のことは化学業界ではよく知られている。米ユニオンカーバイド社(UCC)のボパール工場で発生。猛毒のメチルイソシアネート(MIC)が漏出し多くの死者を出した。
あらためて調べてみた。事故は、1984年12月に起きた。そのMICは、カーバメイト系殺虫剤Sevin(一般名carbaryl)の原料。約40トンが流出した。犠牲者数は諸説あるが、2万人以上が亡くなったようだ。今でも数十万人の方が後遺症に苦しんでいる。
「世界最悪の産業災害」と呼ばれたりする。時に、Hiroshima(原爆)や、Chernobyl'(原発事故)と並べて語られることもある。その比較が適切かどうかということはあるだろうけれどそれ程までにひどい事故だった。
が、インド、ボパールでのこの重大事故は一般に「あまり知られていない」。
なぜだろう。
# インド「最悪ガス事故」40年 廃棄物処理に潜む悲劇の連鎖(4/16)、世界最悪「有毒ガス事故」から日本が学ぶべき倫理-アメリカ企業がインドで起こした悲劇の根本、インド毒性ガス漏洩化学工場事故、Bhopal disaster、ボパール化学工場事故|Wikipedia、「エリン・ブロコビッチ」(2000年)、「レインメーカー」(1997年)