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カテゴリー「音楽」の検索結果は以下のとおりです。

朝、昼、夕

  • 2019/06/03 22:07
  • カテゴリー:音楽

ハイドンが書いた三部作。交響曲第6番ニ長調「朝」、第7番ハ長調「昼」、そして第8番ト長調「夕」。今、フィッシャー指揮の演奏を鳴らしている。聴いていて楽しい、ファゴットのソロも出て来るし。ハイドンが30歳になる1762年までに書いた初期作品の中で聴くのはこの三つぐらい。聴くときは、たいがい三つ通して聴く。

昔の CM を思い出す。「明日(あした)に礼拝、夕べに感謝」と唱える CM だ。確か、仏壇か線香の宣伝だった。今でもやっているだろうか。当時、あしたは翌日のことであり、夕べは昨晩のこと、頑なにそう思っていたので、CM が言うのを聞くと、時間の流れがねじれているようで、不思議な感覚に囚われたものだ。

# FJ Haydn, Complete Symphonies, Adam Fischer (1949-) / Austro-Hungarian Haydn Orch, Recording: 1987-2001

ハイドンのセレナーデ

  • 2019/05/30 18:23
  • カテゴリー:音楽

「ハイドンのセレナーデ」という、とても愛らしい曲がある。弦楽四重奏曲ヘ長調の第2楽章アンダンテ・カンタービレのことだ。それも含めて1から4楽章まで曲全部がそう呼ばれもする。ハイドン(Franz Joseph Haydn、1732-1809)の作品目録で、作品番号3の5、とリストされている。が、これは、ホフシュテッター(Roman Hoffstetter、1742-1815)なる人物が作曲した、という説がある。ハイドンのリストにあるのは、偽作じゃないかと疑われているわけだ。

一つ前で書いたように、手元にイタリアQの「セレナード」がある。これを久しぶりに聴いてみた。ハイドンらしさを備えているし、同じ頃の彼の作品と比べても遜色ない、と、おれには聴こえる。果たして偽作なのだろうか。ざっと調べてみた。

結論としては、偽作と確定されたという記述を見付けられなかった。ホフシュテッター説を最初に提唱した、64年の文献にも当たってみた。"we think" のレベルであり、その説、つまり偽作説を合理的に証明しているわけではない。とは言え、ハイドンの自筆譜は残っておらず、真作とも言い切れない。音楽の書式から真偽に迫らんとするアプローチもあるが、それとて推測の域にある。今後、センセーショナルな証拠でも発見されない限り、作者はハイドンなのかホフシュテッターなのか、はたまた第三者の手によるものなのか、ずっと決められないままになるだろう。

以下、演奏例や、楽譜、文献。いずれも、きのう(19/5/29)アクセスした。

ハイドンの弦楽四重奏曲

  • 2019/05/28 19:57
  • カテゴリー:音楽

ハイドンの弦楽四重奏曲をかけているタクシーに乗ったことがある。1993年か94年だったと思う、K社の大阪本社に勤めている頃のことだ。乗り込んだらクラシック音楽が流れていた。そうそうあることではない。それも室内楽曲だ。知らない曲だったので運ちゃんに訊ねてみた。すると、これねぇ、ハイドンちゅんでっか、私らよお判りまへんけど、と、こてこての大阪弁で事情を聞かせてくれた。これまでずっとラジオを流していたが、クラシック音楽にしてみようとある人に相談した。すすめられるままにハイドンの弦楽四重奏曲をかけることにした。ということだった。揃いを買った、と言っていたので、全集を買い求めたのだろう。

その頃おれが知っていたのは、LPで聴いた、イタリアQ(65年)の五度、ひばり、セレナードや、アルバン・ベルクQ(73年)の皇帝と騎士、せいぜいそれぐらいだった。が、その運ちゃんの話に触発されて、順次、別の曲も聴くようになった。ちょうど全集のシリーズが始まった、フェステティチQの盤を買い揃えようともした。そうこうする内に、旧譜のエオリアンQ全集(72-77年)に出会った。こりゃ素晴らしいわいとばかり、他は聴かなくなってしまった。

その全集は、それ以来、時折かける(今も鳴らしている)。聴くとはなしに聞いていると、あの時代のことが思い出されて来る。残業で遅くなってタクシーで帰宅しても、その安くない代金は旅費精算できた。まだ少しバブルの余韻があり、まるで祭りの後を思わせるあの頃の雰囲気、それとハイドンがおれの頭の中では結びついているかのようだ。

# Quartetto Italiano、Alban Berg Quartett、Festetics Vonósnégyes、Aeolian Quartet

木管二重奏による魔笛

  • 2019/05/26 07:35
  • カテゴリー:音楽

金曜日(5/24)の夜、FM を点けると、モーツアルトの「魔笛」を演っていた。フルートとオーボエの二重奏。一瞬、シュルツ(Fl)とシェレンベルガー(Ob)による DG 盤かと思ったが、そうではなく、邦人による最近の演奏だった。シュルツらは、編曲者未詳の Fl(もしくは Vn)二本のための版を吹いていると何かで読んだ覚えがある。DG のその CD には、「魔笛」の外にも、ドン・ジョバンニや、後宮からの誘拐、フィガロから何曲か選ばれている。素晴らしい出来で、おれは、オペラ全曲よりも、余程このハイライト版を聴くことが多い。

紀尾井ホール室内管弦楽団メンバーによる木管五重奏演奏会(NHK-FM ベストオブクラシック、5/24 19時半-)、シュルツ(Wolfgang Schulz、1946-2013)、シェレンベルガー(Hansjörg Schellenberger、1948-)

堅い仕事

  • 2019/05/18 07:03
  • カテゴリー:音楽

きのう昼食時の雑談で、国家公務員の方のことが話題になった。ああ、堅い仕事なんやね、そう言えば、その言葉が歌詞に出て来る曲があったな、と思い始めると、雑談の続きは上の空で、何の曲だったかを思い出すことに専念した。もしかして、ユーミンか、と思い至ったのは、しばらく経ってからのこと。web 検索して曲のタイトルが判明した、アルバム「時のないホテル」(80年)収載の「よそゆき顔で」。その中で、「かたい仕事と静かな夢を持った人」と、結婚する相手のことを言っている。

歌い手が判ると勝負が早い。先日もこんなことがあった。今まで聞かなかった音楽を何かのきっかけで聞くようになる、そんな事態についてぼんやり考えていると、こんな話が歌詞に出て来る曲があったような気がした。この時は、中島みゆきの名がすぐ頭に浮かんだので、Google さんに訊ねて、瞬時に解決。アルバム「愛していると云ってくれ」(78年)に入っている「おまえの家」だった。「前には、とても、おまえが聞かなかった音楽が」か。これもまた十代後半に聴いた音楽だ。無性に懐かしい。

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