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カテゴリー「音楽」の検索結果は以下のとおりです。

ピアノ曲十選

  • 2019/06/19 21:48
  • カテゴリー:音楽

モーツアルト作品で好きな10曲を選んで以降、何かと10曲選ぶことを、ぼんやり考えていたりする。例えば、バッハから10曲とか交響曲十選とか。今回書くのはピアノ曲十選。実際に、foobar2000 でプレイリストに並べて聴いてみた。ありふれた選曲ではあるけれど、のんびり聞くのに悪くない。

  • バッハ、ハープシコード協奏曲第5番(BWV1056)第2楽章。映画「スローターハウス5」(米、75年)にも使われていた、Glenn Gould のピアノ版(58年)で。
  • ヘンデル、クラヴィーア組曲第9番(HWV434)からメヌエット。Wilhelm Kempff の編曲、演奏(55年)で。ありがたいことに、ここから DL できる。
  • モーツアルト、ソナタハ長調(K545)第2楽章。お馴染みのこの曲、映画「12人の優しい日本人」で使われていた。Mitsuko Uchida の演奏(84年)が好感持てる。
  • ベートーベン、ソナタ第8番第2楽章。カネテツデリカフーズの CM を思い出す。手元にある録音でよく聴くのは、Anne Øland の演奏(96年)。
  • メンデルスゾーン、無言歌第1巻作品19-1。70年代の Daniel Adni による演奏で。
  • シューマン、子供の情景作品15-1「見知らぬ国と人々について」。Martha Argerich の演奏(83年)で。
  • ブラームス、ワルツ作品39-15。手元にあるのは Matthias Kirschnereit によるピアノ独奏版。
  • リスト、3つの演奏会用練習曲第3曲「ため息」。映画「姉妹坂」(東宝、85年)で使われていた。André Watts の演奏が素晴らしい。
  • ショパン、ノクターン第1番作品9-1。ドイツへ単身赴任してすぐの頃、そこのテレビで唯一英語チャンネルだった BBC を見ていると、ドキュメンタリー番組でこの曲が流れていた。今よく聴くのは、Maria João Pires の演奏(96年)。
  • ラベル、亡き王女のためのパヴァーヌ。François-Joël Thiollier という方の演奏(93年)がなかなかいい。

モーツアルト十選(サイト内)

バッハのパッサカリア

  • 2019/06/16 18:57
  • カテゴリー:音楽

バッハのパッサカリア(Passacaglia in c, BWV582)を初めて聞いたのは、学生時代に観た、映画「ホワイトナイツ/白夜」(米、85年)の中でだった。映画の冒頭、バリシニコフ扮する主人公ロドチェンコが舞台で踊る。その時の音楽が、その曲だった。

曲名を知ったのは、しばらく後のこと。就職して何年か経った頃、ファゴット吹きの友人が欧州土産にと、バッハのオルガン曲が入った CD をくれた。ハイラーの演奏(64年)だった。その中に、その曲が収録されていた。あ、バッハの曲だったのか、映画では電子音楽だった(?)のでオリジナル曲とばかり思っていたけれど、へぇオルガンの曲か、と気付いた次第。その際ついでに調べて、劇中ロドチェンコが踊ったのは、「若者と死」というバレエ作品(台本コクトー、振付けプティ、音楽バッハ)であることも知った。

さらに何年か経って、Lauriala という方が弾くピアノ編曲版が店頭で目に留まり買い求めた。ダルベール編、96年の演奏。その頃、パッサカリアづいていた。奈良のチェロ弾き D6 さんがオケ編曲版を送ってくれたのも、そう時期はずれていない。レスピーギ編、スラトキン指揮 BBC 響の演奏(99年)。著名なオルガン奏者ヴァルヒャの演奏(62年)もちょうどその頃に聴いた。

曲名を知ってから四半世紀、その間、最もよく聴いているのは、おそらく、Lauriala が弾くピアノ版だ。フィンランドのピアニストらしい、名前は何と発音するのだろうか。

# Mikhail Nikolaevitch Baryshnikov (1948-)、Anton Heiller (1923-1979)、Jean Cocteau (1889-1963)、Roland Petit (1924-2011)、Risto Lauriala (1949-)、Eugen D'Albert (1864-1932)、Ottorino Respighi (1879–1936)、Leonard Slatkin (1944-)、Helmut Walcha (1907-1991)

朝、昼、夕

  • 2019/06/03 22:07
  • カテゴリー:音楽

ハイドンが書いた三部作。交響曲第6番ニ長調「朝」、第7番ハ長調「昼」、そして第8番ト長調「夕」。今、フィッシャー指揮の演奏を鳴らしている。聴いていて楽しい、ファゴットのソロも出て来るし。ハイドンが30歳になる1762年までに書いた初期作品の中で聴くのはこの三つぐらい。聴くときは、たいがい三つ通して聴く。

昔の CM を思い出す。「明日(あした)に礼拝、夕べに感謝」と唱える CM だ。確か、仏壇か線香の宣伝だった。今でもやっているだろうか。当時、あしたは翌日のことであり、夕べは昨晩のこと、頑なにそう思っていたので、CM が言うのを聞くと、時間の流れがねじれているようで、不思議な感覚に囚われたものだ。

# FJ Haydn, Complete Symphonies, Adam Fischer (1949-) / Austro-Hungarian Haydn Orch, Recording: 1987-2001

ハイドンのセレナーデ

  • 2019/05/30 18:23
  • カテゴリー:音楽

「ハイドンのセレナーデ」という、とても愛らしい曲がある。弦楽四重奏曲ヘ長調の第2楽章アンダンテ・カンタービレのことだ。それも含めて1から4楽章まで曲全部がそう呼ばれもする。ハイドン(Franz Joseph Haydn、1732-1809)の作品目録で、作品番号3の5、とリストされている。が、これは、ホフシュテッター(Roman Hoffstetter、1742-1815)なる人物が作曲した、という説がある。ハイドンのリストにあるのは、偽作じゃないかと疑われているわけだ。

一つ前で書いたように、手元にイタリアQの「セレナード」がある。これを久しぶりに聴いてみた。ハイドンらしさを備えているし、同じ頃の彼の作品と比べても遜色ない、と、おれには聴こえる。果たして偽作なのだろうか。ざっと調べてみた。

結論としては、偽作と確定されたという記述を見付けられなかった。ホフシュテッター説を最初に提唱した、64年の文献にも当たってみた。"we think" のレベルであり、その説、つまり偽作説を合理的に証明しているわけではない。とは言え、ハイドンの自筆譜は残っておらず、真作とも言い切れない。音楽の書式から真偽に迫らんとするアプローチもあるが、それとて推測の域にある。今後、センセーショナルな証拠でも発見されない限り、作者はハイドンなのかホフシュテッターなのか、はたまた第三者の手によるものなのか、ずっと決められないままになるだろう。

以下、演奏例や、楽譜、文献。いずれも、きのう(19/5/29)アクセスした。

ハイドンの弦楽四重奏曲

  • 2019/05/28 19:57
  • カテゴリー:音楽

ハイドンの弦楽四重奏曲をかけているタクシーに乗ったことがある。1993年か94年だったと思う、K社の大阪本社に勤めている頃のことだ。乗り込んだらクラシック音楽が流れていた。そうそうあることではない。それも室内楽曲だ。知らない曲だったので運ちゃんに訊ねてみた。すると、これねぇ、ハイドンちゅんでっか、私らよお判りまへんけど、と、こてこての大阪弁で事情を聞かせてくれた。これまでずっとラジオを流していたが、クラシック音楽にしてみようとある人に相談した。すすめられるままにハイドンの弦楽四重奏曲をかけることにした。ということだった。揃いを買った、と言っていたので、全集を買い求めたのだろう。

その頃おれが知っていたのは、LPで聴いた、イタリアQ(65年)の五度、ひばり、セレナードや、アルバン・ベルクQ(73年)の皇帝と騎士、せいぜいそれぐらいだった。が、その運ちゃんの話に触発されて、順次、別の曲も聴くようになった。ちょうど全集のシリーズが始まった、フェステティチQの盤を買い揃えようともした。そうこうする内に、旧譜のエオリアンQ全集(72-77年)に出会った。こりゃ素晴らしいわいとばかり、他は聴かなくなってしまった。

その全集は、それ以来、時折かける(今も鳴らしている)。聴くとはなしに聞いていると、あの時代のことが思い出されて来る。残業で遅くなってタクシーで帰宅しても、その安くない代金は旅費精算できた。まだ少しバブルの余韻があり、まるで祭りの後を思わせるあの頃の雰囲気、それとハイドンがおれの頭の中では結びついているかのようだ。

# Quartetto Italiano、Alban Berg Quartett、Festetics Vonósnégyes、Aeolian Quartet

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