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カテゴリー「音楽」の検索結果は以下のとおりです。

トマジ没後50年

  • 2021/02/13 07:29
  • カテゴリー:音楽

トマジは、ラベルと地中海趣味と異国趣味で出来ている。あと、グレゴリオ聖歌への興味も、トマジらしさに欠かせない

クラシックの迷宮▽アンリ・トマジ没後50年(NHK-FM、1/16 21-22時)から。「ミレイユのトンボー」(Le Tombeau de Mireille)というチャーミングな曲がかかった。後半部分のみ。Jean-Louis Beaumadier(ピッコロ)と、Andre Gabriel(プロヴァンスの太鼓)による演奏。トンボーは墓のこと。

この作曲家の Official website で作品をいくつか聴くことができる。お馴染みの木管三重奏曲は、The Henri Tomasi Trio というグループによる。Maurice Allard が吹くファゴット協奏曲もある。

# Henri Tomasi (1901-1971)。Official website of Henri Tomasi

shmf.de 2020

  • 2021/02/11 10:13
  • カテゴリー:音楽

今週の月曜から水曜までの3日間、NHK-FM が、昨年のシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭を採り上げていた。その内、木管の室内楽を興味を持って聴いた。ニールセンの五重奏曲以外はいずれも初めて聴く曲だった。

シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭(1)▽ベストオブクラシック(NHK-FM、2/8 19:30-21:10)
「オーボエとピアノのための2つの幻想的小品」ニルセン作曲
「クラリネットとピアノのための4つの幻想的小品」ゲーゼ作曲
「フルート・ソナタ「水の精」ホ短調」ライネッケ作曲
「オーボエ、ホルン、ピアノのための三重奏曲イ短調」ライネッケ作曲
「木管五重奏曲」ニルセン作曲
Ob) アルブレヒト・マイヤー、Pf) エフゲニア・ルビノヴァ、Cl) ダーヴィト・オルロフスキー、Fl) ダニエラ・コッホ、Hr) クリストフ・エス、Fg) テオ・プラト
2020.7.15 ドイツ、グート・プロンシュトルフ(北ドイツ放送協会録音)

かつて、この音楽祭の一公演を、現地で、聴いたことがある。仕事でドイツに駐在していた頃のこと。2004年7月31日、場所は州都 Kiel に程近い村 Emkendorf。三部構成の最初は管楽八重奏、この演奏が強く印象に残っている。特に最後のスメタナ作曲「売られた花嫁」からの抜粋、Tarkmann による編曲が冴えていた。1st Oboe は、Yoshida さんだった。

Schleswig-Holstein Musik Festival 2004
Musikfeste auf dem Lande (MF 3B)
Emkendorf, Scheune
31.07.2004 18:00 Uhr
Ensemble "Opera piccola"
Mozart: Ouverture zu Don Giovanni
Krommer: Oktett-Partita F Dur Op57
Smetana: Die verkaufte Braut als Harmoniemusik bearbeitet von Andreas Tarkmann

Scheune とある通り、農場の大きな納屋が会場だった。外壁に1745とあったのは落成の年だろうか。

# Felix Mendelssohn (1809-1847)、Niels Gade (1817-1890)、Carl Reinecke (1824-1910)、Carl Nielsen (1865-1931)。A.N.Tarkmann Werkkatalogケルン放送管弦楽団|Wikipedia

スカラムーシュ

  • 2021/02/01 06:59
  • カテゴリー:音楽

ラジオ番組の留守録を順次聴いていて、ミヨー作曲の「スカラムーシュ」に行き当たった。バリトン・サキソフォンが達者で軽妙。元は、アルト・サックス(かクラリネット)のソロにオケ伴奏が付いた曲を、バリサク、打楽器、ギター、3人で演奏している。気の利いたアレンジだ。

リサイタル・パッシオ[再]▽鈴木広志(NHK-FM、1/8 9時台)「スカラムーシュ」ミヨー【作曲】、田中庸介【編曲】、バリトンサックス:鈴木広志、ギター:田中庸介、パーカッション:小林武文(10分10秒)~ NHK CR509スタジオで収録

ギター入りの編曲では、マーラーのアダージェットを演ったことがあった。90年代前半のことだったか。交響曲第5番の4楽章、それを、フルート、ビオラ、ファゴット、そしてギターという編成で。そのビオラ弾きの編曲。そう言えば、市販の譜面で、3人で演る「魔弾の射手」序曲があった。クラ、ファゴット、ホルンという無茶な(笑)編成。編曲者は、確か米国のホルン吹きだった。比較的有名な Till Eulenspiegel einmal anders は奏者5人だ。元は大編成の曲を数人だけで演奏する。アレンジャーの腕が良ければそんな楽しみも拡がる。

昔の愛聴盤(サイト内)。Scaramouche, suite pour deux pianos - Wikipedia

太田裕美の唄十選

  • 2021/01/26 06:50
  • カテゴリー:音楽

中島みゆき、荒井由実に続いて、今回は太田裕美の十選。先日(1/15 3時台)、ラジオ深夜便で太田裕美集をやっていたので、選んでみる気になった。

  • 木綿のハンカチーフ(1975年)*
  • 袋小路(1975年)
  • 赤いハイヒール(1976年)*
  • 青い傘(1976年)
  • 君と歩いた青春(1976年)*
  • ガラスの腕時計(1976年)
  • しあわせ未満(1977年)*
  • さらばシベリア鉄道(1980年)*
  • 雨の音が聞こえる(1984年)
  • 恋のうた(2017年)

「木綿のハンカチーフ」はいわゆるシングル・バージョンがいい。冒頭、弦で始まり、3番の歌詞が「今も素顔で」の方。「君と歩いた青春」は、1976年のアルバム「12ページの詩集」のバージョン。ラジオ深夜便は1981年の方を採っていた。それも含めて、番組での選曲(11曲)と5曲重なった、*印。

十選(サイト内検索)。太田裕美|Wikipedia

バルトーク

  • 2021/01/23 07:33
  • カテゴリー:音楽

実際に曲を聴いてみればわかる。ラヴェルは、この曲をジプシー的語法で埋め尽くしたが、それに共感しているわけではない。彼はジプシー音楽の「本質」を捉えるつもりなどなく、ただその精巧なイミテーションを作ろうとしただけである。

この曲とは「ツィガーヌ」のこと。ラベルには、他の作曲家の語法を借りて作曲した、疑似的様式の作品がある。例えば、その名も「シャブリエ風に」や、ウィンナ・ワルツを意識した「ラ・ヴァルス」など。この「ツィガーヌ」もその一つで、リストが考えたハンガリー風が模されている。伊東信宏著「バルトーク」(中公新書、1997年)、第4章「ハンガリー音楽=ジプシー音楽」という通念をめぐって、から(p142)。

本書は、副題に、民謡を「発見」した辺境の作曲家、とあるように、バルトークの民俗音楽研究について語っている。この第4章がとりわけ興味深い。バルトークは、自身らが採譜した農民らの音楽にこそ真のハンガリー音楽があることを見出し、ハンガリー民謡とジプシー音楽が綯い交ぜになった、リストの「ハンガリアン・ラプソディー」を「まがいもの」と批判した。ラベルは、「まがいもの」と理解した上で、それを素材に「まがいもののまがいもの」として「ツィガーヌ」を作曲。屈折した美意識を持つラベル、オリジナル志向が強いバルトーク、二人の芸術は「根本的に対立」していた。

昨夜(1/22)この本を読んだ。ちょうどその頃、FM放送で「ツィガーヌ」を演っていたようだ。ベストオブクラシック▽N響演奏会(NHK-FM、1/22 19:00-21:10)【指揮】沼尻竜典【バイオリン】辻彩奈、ラヴェル作曲「チガーヌ」「亡き王女のためのパヴァーヌ」ほか、東京芸術劇場から中継

# gypsy, Tzigane, Zigeuner。甲虫(p57)、鉱石(p93)、ハンミョウ(p159)。フランツ・リスト(1811-1886、ハンガリー王国ドボルヤーン出身、現在のオーストリア共和国ライディング)、バルトーク・ベーラ(1881-1945、ハンガリー王国ナジセントミクローシュ出身、現在はルーマニアのスンニコラウ・マレ)

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