べらぼう(34)
- 2025/09/11 06:35
- カテゴリー:興行・放送
おれも、お前と同じ成り上がりであるからな。(これまでは)持たざる者には良かったかもしれぬ。けれど持てる側からしたら憤懣やる方ない世でもあったはず。今度はそっちの方が、正反対の世を目指すのは、まあ、当然の流れだ。
失脚した田沼意次(渡辺謙)は蔦重(横浜流星)に向かって言う。NHK大河ドラマ「べらぼう」(34)「ありがた山とかたじけ茄子」(9/7)から。
日曜日のこの日(9/7)、ドラマでは田沼意次が、現実世界では石破首相が、表舞台から姿を消すことになった。
岸田政権はだいぶ左寄りだった。右側の人たちからすると「憤懣やる方ない」政治だったろう。さあ、ポスト岸田は右だ、という時に首相になった石破さんは、案の定、降ろされてしまう。次は「正反対の」右寄り政権となるだろうか。キツネ目の女が担がれるのか。
さて、「べらぼう」のこの回の最後に、朋誠堂喜三二作の黄表紙「文武二道万石通」が登場した。これについては、鈴木俊幸教授が、お武家の世界を茶化したお話で、随分、売れるのだが、それがために喜三二たち戯作者は活動がし難くなって行く、と話していた。
ドラマ「べらぼう」は、そして日本の政治は、どうなっていくだろうか。
# べらぼう、石破首相 辞任表明、「石破やめるな」(いずれもサイト内)。「蔦屋重三郎のまなざし」第4回▽日曜カルチャー(NHKラジオ第2、4/27 20時)【出演】中央大学教授…鈴木俊幸