シンフォニア BWV29
- 2023/09/19 05:53
- カテゴリー:音楽
カンタータ29番のシンフォニア。最初に聴いたのは小6の時のこと。兄が持っていたLPのA面の1曲目に入っていた。Walter Carlosの「スイット・オン・バッハ」だった。
最初がその衝撃的な演奏だったもんだから、長じて、同じ旋律のバイオリンやリュートの独奏版を聴いても物足りなさを感じたものだ。が、さらに歳を重ねてからは、リュートの囁きかけるような音を味わえるようになって来た。最近、Lindbergを好んで聴く。
J.S. Bach
Suite in E Major, BWV1006a
Prelude
Lute - Jakob Lindberg
Recorded 1992
バイオリン独奏ならLucy Van Dael(BWV1006)盤、オケはHarnoncourt(BWV29)盤と、どちらかと言うと枯れた趣が性に合うようだ。派手な演奏は敬遠気味。
これら同じ旋律の曲、成立の順番はどうだったのか調べてみた。まず最初に、バイオリン独奏版が1719年の初め頃にケーテンで作曲された。カンタータ29番は1731年にライプツィヒで書かれ、その冒頭にオケ版シンフォニアが置かれた。リュート編曲版は、1737年頃に出版されたことを知った。必ずしもリュート用ではないと異説があるらしい。
# リュートで聴くバッハ(サイト内)。Switched-On Bach、Sonaten und Partiten für Violine solo、Werke für Laute (Bach)|Wikipedia