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カテゴリー「音楽」の検索結果は以下のとおりです。

フラメンコ・フラメンコ

  • 2023/04/06 06:08
  • カテゴリー:音楽

夢は帆船のように時を越え漂う、誰も希望の種を植えられない

バックコーラスが不思議な歌詞を繰り返す。タイトルは「時の伝説」。旋律も、これまた不思議な調べ。"LA LEYENDA DEL TIEMPO"

スペイン映画「フラメンコ・フラメンコ」(2010年)から。Carlos Saura監督。21曲のフラメンコが順番に演じられる。どれもこれも熱演。[Filmarks 3.9]。

最初の曲は、"VERDE QUE TE QUIERO VERDE"、男女二人の掛け合い。Googleでタイトルを英訳すると、"Green I Love You Green"と出る。そう言えば、イタリアの著名な作曲家ヴェルディ(Verdi)、その名はGreenの意味、と誰かが言っていた。スペイン語とイタリア語は近い。

終盤のPaco de Lucía作曲"BULERÍA POR SOLEÁ"。タイトルが表示されて、一人の男がギターを持って奥から現れる。なんと、Paco de Lucía本人だ。この方面にはまったく明るくはないけれどこの不世出の天才ギタリストは判る。素晴らしい演奏。

それと、最後の"BULERÍA DE JEREZ"。老若男女一家総出で歌い踊る。これが楽しい。ここに至るまで、一体、何拍子なんだ、と思う曲ばかりだったが、最後のこの曲は5拍子で割り切れる感じがした。本場フラメンコのリズムは一筋縄では行かない。かつて大ヒットした西郷輝彦の「星のフラメンコ」、そのシンプルさとはだいぶ違う。

ABEMA台風6号とW杯(いずれもサイト内)。スペインの映画監督カルロス・サウラ氏死去(2/11)、GYAO

五重奏曲、K406、Ob版

  • 2023/03/27 06:13
  • カテゴリー:音楽

以前こう書いた。「モーツアルト作曲、セレナード第12番 K388。Ob、Cl、Hr、Fg、各々二本ずつ、標準編成の木管八重奏。セレナードと言う割には、ハ短調で、深刻な音楽。元々5声部のこの曲には弦楽五重奏版(K406)もある」と。

K406の方はあまり聴かない。同じ編成の著名な五重奏2曲(ハ長調K515、ト短調K516)に比べて「室内楽的な密度に不足する部分があり、時に粗削りに響く」とも評される。手元の音源も、原曲の管八版はやたら多数あるけれど、弦五版はグリラー四重奏団とプリムローズによる演奏(1959年)、これ一つしかない。

このハ短調の五重奏(K406)にオーボエ版なるものがあり、その演奏例を聴いてみた。元の編成(Vn2、Va2、Vc)の内、第1バイオリンがオーボエに置き換わっている。

Wolfgang Amadeus Mozart
Quintet in c, K406 (Version for Oboe & Strings)
Ob - Han de Vries
Vn - Philip Hirschhorn
Va - Neithart Resa, Vladimir Mendelssohn
Vc - Julius Berger
Recorded 1986, Lockenhaus, Austria

弦楽五重奏と管楽八重奏、双方の折衷版のように響いてたいへん面白い。それにしてもこのオーボエ吹きは強靭だ。確かオランダ管楽アンサンブルの主要メンバーだった方だ。原曲ならクラリネットと旋律を分け合うところを、オーボエがずっとリードする。25分ほど吹き詰め。すごい。ロッケンハウス音楽祭での収録。

管楽器の曲十選弦楽器の曲十選(いずれもサイト内)。「モーツァルト事典」海老澤敏ら監修(東京書籍、1991年)p494、Netherlands Wind Ensemble|Wikipedia

イシュトヴァン・ケルテス

  • 2023/03/13 06:17
  • カテゴリー:音楽

クラウディオ・アバード、ズービン・メータ、ローリン・マーツェル、イシュトヴァン・ケルテス、小澤征爾

カラヤンとバーンスタインを双璧とするならその後に断層があり、この5人が次代を担う逸材と期待された。オーマンディも、カラヤン自身も、同じ5人を挙げたと言う。

神保ケイ一郎著「クラシック音楽鑑賞事典」(講談社学術文庫、1983年)から(p905)。著者のケイの字は王偏に景。「名曲をたずねて」改題。

指揮者は長生きする人が多い。この5人もその傾向にある。が、一人ケルテスは43歳の若さで逝ってしまった。今年で没後50年になる。

もしかして、5人の内一番の大器を一番に失ったのではないだろうか。存命の方でもキャリアの最終盤にある今、振り返ってみてそんな風に思う。もちろん、根拠薄弱な個人的感想に過ぎない。5人の業績を知り尽くしているわけじゃない、極端に少ないはずのケルテスの盤とて全部は知らないのだから。

いくつか聴いたケルテス指揮の演奏の中で特に印象深いのはセレナーデ2曲。一つはドボルザークの管楽セレナーデ ニ短調(LSO、1968年)。土の匂いがするこの曲を知ったのはこの音源でだった。そしてモーツアルトのセレナーデ ト長調、K525(WPh、1963年)。衒いも仕掛けも一切ない流麗なスタイル。いつ聴いても、アイネ・クライネ・ナハトムジークはこうでなくては、と思わせてくれる。

イシュトヴァン・ケルテス|Wikipedia、スイトナー(SKD、1960年)、オルフェウス室内管(1985年)

Eugene Ormandy (1899-1985)
Herbert von Karajan (1908-1989)
Leonard Bernstein (1918-1990)
István Kertész (1929-1973)
Lorin Maazel (1930-2014)
Claudio Abbado (1933-2014)
Seiji Ozawa (1935-)
Zubin Mehta (1936-)

[ 朝刊休刊日 ]

ボニージャックス作品集

  • 2023/03/04 06:18
  • カテゴリー:音楽

保存しておいた歌謡スクランブル「ボニージャックス作品集」を聴いた。目当てはロシア民謡の「一週間」。「1963年のNHK紅白歌合戦初出場曲」と紹介されたので驚いた。へえこの曲で紅白に出たのか。

聴いてみると、「みんなのうた」版とは、随分、違うように思った。確か、あっちは手拍子や掛け声が入っていた。歌詞にも一部異同があったようだ。「友達よこれが私の一週間の仕事です」のところが、「恋人よ~」になっていた。ここは明らかに違っている。「みんなのうた」で恋人云々はまずいとの判断か。(Wikiによるともう一か所違いがある)

ほかに、「北帰行」や「雪山讃歌」「手のひらを太陽に」など懐かしい曲が流れた。後日家人が鼻歌で「雪山讃歌」をやっていた。ちゃんと聴いてたんだな。

歌謡スクランブル(サイト内)。一週間 (ロシア民謡)|Wikipedia、バラード・コレクション(1)▽ボニージャックス作品集(歌謡スクランブル、NHK-FM、2/8 12時半)

N響、フルシャ、23年2月

  • 2023/02/21 06:15
  • カテゴリー:音楽

ヤクブ・フルシャが振るN響定期公演を聴いた、NHKラジオの聴き逃しで。以前にもこの指揮者でラジオ中継を聴いたことがある。これから、っていう人なんだろうな。

まず、第1978回(2/10)のラフマニノフ作曲「交響的舞曲」作品45。この曲、第一楽章の冒頭で指揮者の腕前がよく判る。案の定、Non allegroのテンポ取りが上手く行かず音楽が前へ進まない。その後、段々と調子が出て来て、最初の旋律が戻って来る所に至ってはだいぶ取り返したようだ。2楽章や3楽章のゆったりしたフレーズではオケを十分に歌わせてなかなか良い。

そして、第1979回(2/15)のブラームス作曲交響曲第4番ホ短調作品98。冒頭、随分あっさりとした節回しだなぁと思っていると、以降は熱量がどんどん増す。それに、オケ全体が鳴っている箇所あちこちで、バランスや色彩があまり整理されていない。粗削りと言うか若いと言うか、決して悪い印象ではないのだがプロらしくない感じはする。なぜか、4楽章の終り方は極めて淡白。

今のN響は比較的充実しているのだろう。無難で安心して聴いていられる。この2回の公演では、ホルン・パートの良さが際立っていた。要所要所で和音が決まると気持ちいい。

ブラームスの4番交響的舞曲ヤナーチェク、N響19年4月(いずれもサイト内)。過去の公演|NHK交響楽団、ベストオブクラシック▽N響第1978回定期公演(NHK-FM、2/10 19時半、NHKホールから中継)、N響第1979回定期公演(NHK-FM、2/15 19時、サントリーホールから中継)

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