エントリー

イシュトヴァン・ケルテス

  • 2023/03/13 06:17
  • カテゴリー:音楽

クラウディオ・アバード、ズービン・メータ、ローリン・マーツェル、イシュトヴァン・ケルテス、小澤征爾

カラヤンとバーンスタインを双璧とするならその後に断層があり、この5人が次代を担う逸材と期待された。オーマンディも、カラヤン自身も、同じ5人を挙げたと言う。

神保ケイ一郎著「クラシック音楽鑑賞事典」(講談社学術文庫、1983年)から(p905)。著者のケイの字は王偏に景。「名曲をたずねて」改題。

指揮者は長生きする人が多い。この5人もその傾向にある。が、一人ケルテスは43歳の若さで逝ってしまった。今年で没後50年になる。

もしかして、5人の内一番の大器を一番に失ったのではないだろうか。存命の方でもキャリアの最終盤にある今、振り返ってみてそんな風に思う。もちろん、根拠薄弱な個人的感想に過ぎない。5人の業績を知り尽くしているわけじゃない、極端に少ないはずのケルテスの盤とて全部は知らないのだから。

いくつか聴いたケルテス指揮の演奏の中で特に印象深いのはセレナーデ2曲。一つはドボルザークの管楽セレナーデ ニ短調(LSO、1968年)。土の匂いがするこの曲を知ったのはこの音源でだった。そしてモーツアルトのセレナーデ ト長調、K525(WPh、1963年)。衒いも仕掛けも一切ない流麗なスタイル。いつ聴いても、アイネ・クライネ・ナハトムジークはこうでなくては、と思わせてくれる。

イシュトヴァン・ケルテス|Wikipedia、スイトナー(SKD、1960年)、オルフェウス室内管(1985年)

Eugene Ormandy (1899-1985)
Herbert von Karajan (1908-1989)
Leonard Bernstein (1918-1990)
István Kertész (1929-1973)
Lorin Maazel (1930-2014)
Claudio Abbado (1933-2014)
Seiji Ozawa (1935-)
Zubin Mehta (1936-)

[ 朝刊休刊日 ]

ページ移動

ユーティリティ

« 2025年04月 »

- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

孤立死2万人超
2025/04/27 06:01
クリス智子、あの人の本棚
2025/04/26 05:59
らくらじ2
2025/04/25 05:40
30-touchpad.conf、E200HA
2025/04/24 05:54
角幡唯介、あの人の本棚
2025/04/23 05:59
六厩越え
2025/04/22 05:57
あなたが誰かを殺した
2025/04/21 06:04
沖縄離島の有事避難案
2025/04/20 06:00
べらぼう(15)
2025/04/19 06:55
アイロンのある風景
2025/04/18 06:06

過去ログ

Feed