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カテゴリー「音楽」の検索結果は以下のとおりです。

バリサクでバッハ

  • 2023/02/02 06:23
  • カテゴリー:音楽

バリトン・サキソフォンによる、バッハの無伴奏チェロ組曲の演奏を聴いた。思ったほど悪くない。この楽器の太い音が奏効しているようだ。6曲すべてを演ったのは称賛されて良いと思う。お見事。

Johann Sebastian Bach
Suites for Solo Cello BWV 1007-1012
Arranged for Baritone Saxophone by Henk van Twillert
Henk van Twillert (B. Sax)
Recording, August 2000

ファゴットで全曲を演奏した例はあるだろうか。Arthur Weisbergによる演奏(1987年)が手元にあるけれど、これは2番と3番、2曲だけだ。最近では、Bram van Sambeekによる1番の例がある(2021年)。寡聞にして知らないだけで全曲を制覇した立派な演奏があるのかもしれない。

ただ、バリサクにしろファゴットにしろ、繰り返し聴けるものじゃない。申し訳ないけれど風変わりで珍奇な音楽だ。頑張って吹きました、の域を出ない。チェロの名演が少なからずあるのだから素直にそれを楽しもう、言うまでもないことだけれど。

Bach Transcriptionsスカラムーシュ(いずれもサイト内)。Henk Van Twillert, Bach – Cello Suites arr. for Baritone-Saxophone|Discogs、Pierre Fournier(1961年)、Yo-Yo Ma(2018年)

室内楽版「大地の歌」

  • 2023/01/30 06:19
  • カテゴリー:音楽

Dunkel ist das Leben, ist der Tod

「生は暗く死もまた暗い」。生と死を逆にして「死は暗く生もまた暗い」の方が適切かもしれない、と、LPの解説にある対訳を眺めたものだ。この曲を耳にする時、一番にそのことを思い出す。交響曲「大地の歌」だ、もちろんマーラー作曲の。

滅多に聴こうと思わない。聴くとしたら、オリジナルのオケ版ではなく、室内楽版に手が伸びる。あのシェーンベルグが書き掛けて放って置いたという版。それを80年代にリーンが加筆補完。弦5、管5、打2、ハルモニウム、ピアノ、14人編成。

Gustav Mahler
Das Lied Von Der Erde
arranged by Arnold Schönberg and Rainer Riehn
Mezzo Soprano - Anna Haase
Tenor - Daniel Sans
Conductor - Nicol Matt
Orchestra - European Chamber Soloists
Total Time: 67:27
Recording: 2006, Ludwigsburg, Germany

手元にこのマット指揮の室内楽版がある。これがいい演奏を聴かせてくれる。指揮者の意図が行き渡って、全楽章、たいへん抑制が効き、きりっと引き締まっている。管弦打はもちろん声楽2人も上手い。特に密やかに歌うメゾソプラノの好演は特筆に値する。

最近、Oxalysというグループによる室内楽版を聴いた。2005年録音。演奏は今一つ。指揮を置かなかったのが敗因か。ほかに、Philippe Herreweghe(1993)盤など、5つ6つ他のCDの情報をweb上で見たけれど、その範囲ではいずれも指揮者あり。YouTubeで観た2例もそう。いかに室内楽とは言え、鍵盤や打楽器を含むこの編成では、指揮者はあった方が良いと判断されるのだろう。

マーラーの4番指揮者レバイン氏死去(いずれもサイト内)

半音階的幻想曲とフーガ

  • 2023/01/17 06:30
  • カテゴリー:音楽

この曲のギター版を聴くのは初めてのこと。あたかもオリジナルのように弾く。自身の編曲なのだから自家薬籠中の物なのだろう。見事な演奏に驚いた。

バッハ作曲
半音階的幻想曲とフーガ BWV903
ホルヘ・カバジェロ編曲
(ギター)ホルヘ・カバジェロ
(12分05秒)

それを目当てに保存しておいたm4aファイルを聴き、そのまま流していたら、次にムソルグスキー作曲、山下和仁編曲「展覧会の絵」がかかった。ギター曲では長い部類に入るだろうこの曲の最中に、誰かが、せき込む、その音が何度となく入る。リサイタルは台無し。えらい迷惑だ、特に高いチケット買って聴きに行った人にとっては。

リュートで聴くバッハ(サイト内)。Jorge Caballero(1976年-)、ホルヘ・カバジェロ ギター・リサイタル▽ベストオブクラシック(NHK-FM、2022/12/22 19時半、武蔵野市民文化会館小ホール 2022/8/18収録)、Scott Ross(Harpsichord、1988年)

三人で演奏する「第九」

  • 2022/12/30 06:08
  • カテゴリー:音楽

年末に「第九」を聴く習慣はないけれど、今年偶々この時期に耳にすることになった。それも二つ。まず、スウィトナー指揮シュターツカペレ・ベルリンの演奏(1982年)、これは素晴らしい、脱帽。もう一つは、三人で演奏する「第九」。リストが2台のピアノのために編曲した版にティンパニがオリジナルの譜面通りに併奏している。世界初録音。

Beethoven, Symphony No.9 in d minor op.125
Arranged by Liszt for two pianos (1851)
Supplemented by Beethoven's original timpani part
Olha Chipak and Oleksiy Kushnir, Pf
Francisco Manuel Anguas Rodriguez, Timp
Recorded 2021
[GENUIN 21766]

聴く前から第2楽章を楽しみにした。オケの演奏で、ティンパニ協奏曲かと思わせる快演が時々あるからだ。そこまで派手ではないけれど、期待通り2楽章の出来が良い。他楽章もこの打楽器の効果でキリっと引き締まる。3人の奏者は達者。録音も良い、バランスや響きが上手く処理されている。ピアノだけのリスト編は聴こうとは思わないけれど、この盤ならまた楽しめそうだ。

今年、ここの音楽カテゴリーはこれで39件目。内34件は広義のクラシック音楽がらみ。その中にこの「第九」のような編曲もの(transcription)は9件もあった。9÷34、26%。実際に聴いている時間はそんな比率じゃない、オリジナルを聴くことが圧倒的に多い。が、その中身たるや、馴染みの作曲家や、楽曲、演奏ばかり。このトシになると好みは、ほぼ固まっている。環境みたいなものだ。それに比べて、編曲ものは、ある意味、刺激がある。勢いここにメモすることになる。ま、そういうことだろう。

「歓喜の歌」来年、150周年(いずれもサイト内)。フルトヴェングラー(バイロイト祝祭管、1951年)、カラヤン(BPh、1962年)

スコット・ジョプリン

  • 2022/12/16 06:25
  • カテゴリー:音楽

19世紀末、アメリカでジャズの前身であるラグタイムと呼ばれる音楽が生まれ、これに合わせて生まれたダンスの中の一つがフォックストロットである。

先日ここに書いたフォックストロットについて少し調べた。引用は、Wikipediaのその項目から。ラグタイムへのリンクをたどると、作曲家スコット・ジョプリンの名があり、「ラグタイム王と呼ばれ、ラグタイム時代において最も有名なアメリカ合衆国の演奏家・作曲家となった」と紹介されている。

何となく知っていたジョプリンの音楽をはっきり認識したのは、映画「スティング」で耳にしてからのこと。高校の三年だったかな、映画鑑賞の催しで観たのが最初だった。以来何度観たことだろう。時々観たくなるので、いつだったかDVDを買い求めた。

自宅でジョプリンのCDを流していることが少なくない。PCで何か作業をしている際や呑みながら食事する時などに、気の張らない音楽を選ぶ。ジョプリンも、ジャズなどと並んで候補になる。Perlman(Vn)とPrevin(Pf)二人の演奏や、Peskanov(Pf)のNaxos盤、この2枚をよく聴く。前者はおそらく「スティング」のヒットに便乗して企画された盤の一つだろう。そう言えば、最近、Simonettoという人が弾くジョプリンを聴いた。55曲も入っていて新たに知る曲が多数あった。

"Ragtime & Blues", Itzhak Perlman / André Previn (1974)
"Piano Rags", Alexander Peskanov (2002)
"Ragtimes, Marches, Waltzes & Other Pieces", Alessandro Simonetto (2018)

フォックストロット集映画十選(いずれもサイト内)。フォックストロットラグタイムスティング (映画)|Wikipedia

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