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カテゴリー「音楽」の検索結果は以下のとおりです。

あの日に帰りたい

  • 2024/07/19 05:38
  • カテゴリー:音楽

今愛を捨ててしまえば傷つける人もないけど、少しだけ滲んだアドレス、扉に挟んで帰るわ

ユーミンの名曲「あの日に帰りたい」(1975年)から。

ベタな歌詞で、過去の恋愛を懐かしんでいるだけのことと思っていた。ずっとそう思っていた。が、ふと、引用した部分の歌詞が妙に気になった。何度となく聴いてよく知っているはずなのに、今、本当の意味がようやく判ったように思う。

これは、つまり、元カレへの「愛」を捨てられないので、夫もしくは今の彼氏を傷つけることになる、と言っている。その覚悟で、元カレのところにアドレスを置いて来た。「あの日に帰りたい」、その望みを行動に移して、実際に、あの日に帰ろうとしている。かつての彼のところへ。

全編、滔々と過去を語っているようで、実は、未来を見ている。

友人とそんな話をしていると、その行動は「いちかばちか」だろうかと訊ねられた。さあどんなもんでしょ。

ユーミン(サイト内)

ユーミン万歳!

  • 2024/07/17 06:11
  • カテゴリー:音楽

ピアノに触れるとき、必ず指の形が黒鍵を触るような形になる。だから作る曲はたいていE♭かB♭、ときどきA♭。そういうコードたちに共通するのは、どこか曖昧な色合い。これって人生観に似ているのだろうか。

「ユーミン万歳! ~松任谷由実50周年記念ベストアルバム~」(2022年)のブックレットから。DISC 3の歌詞が始まる直前のページに綴られている。

このベストアルバムに「消灯飛行」が入っていることを何かの機会に知った。最寄り図書館のOPACで検索すると、幸い、蔵書されている。すぐ予約。それから待つこと数か月、ようやく順番が回って来た。

聴いてみると、同じ頃の「潮風にちぎれて」も入っている。無性に懐かしい。

ユーミンのアルバム十選(サイト内)。ユーミン万歳!|Wikipedia

ナニワの編曲塾

  • 2024/07/08 05:52
  • カテゴリー:音楽

この曲は、権利が切れていると自分の中でデータベース化しておいて、何かの時にはお世話になっている

パブリック・ドメインになった音楽について嘉門タツオ氏が語る。著作権と戦いながら31年やって来た、関西大で著作権の講義をしたこともある、そんな話もあった。

キダ・タローさん追悼「ナニワの編曲塾 夏期特別講座」から。元は、2014/8/10放送。

環太平洋連携協定(TPP)が、2018年12月に発効になり、著作権の保護期間が著者没後70年に延びた。この番組が制作された2014年当時、保護期間はまだ50年だった。司会の方もそう述べる。だからなのかどうか判らないが、番組の初めと終わりに、二度、「2014年8月10日に放送された」とアナウンスが入る。

キダ・タローさん死去TPP 発効と著作権(いずれもサイト内)。キダ・タローさん追悼「ナニワの編曲塾 夏期特別講座」(NHKラジオ第一、6/9 14:05-14:55)【出演】キダ・タロ―、嘉門タツオ、サカモト教授、【司会】小林千恵

水の影

  • 2024/07/05 05:57
  • カテゴリー:音楽

時は川、きのうは岸辺。人は皆ゴンドラに乗り、いつか離れて、思い出に手を振る

ユーミンの「水の影」から。アルバム「時のないホテル」(1980年)に収録。

大学1年の時に初めて聞いた。このリフレインの部分が、時は乾き、と聞こえて、わけが判らなかった覚えがある。四十数年前のこと。

歌詞に、「異国」や「旅人」「ゴンドラ」などが散りばめられているし、のちに、NHKテレビの紀行番組でエンディングに使われていたこともあって、旅情にひたる歌のように思われる向きもあるけれど、これは失恋の曲だ。

失恋、それも自分から断ったのだろう。「とび込めぬ」とあるのでそう判る。「選ばなかったから失う」と唄う「青いエアメイル」と立場は似ている。2つは、ぱっと見、まったく様子は違うけれど、自分はイエスと言えず、断っておきながら、今でも彼のことを忘れられずにいる、と切々と歌う。

「けれどあなたがずっと好きだわ、時の流れに負けない」。「けれど傷付く心を持ち続けたい」、いつか「思い出に手を振る」。

あれは岐路だったんだな(サイト内)。探検ロマン世界遺産|Wikipedia

リチェルカータ、N響#2015

  • 2024/07/03 05:55
  • カテゴリー:音楽

原曲の主題を細かく分解し各々のパーツに金管楽器や木管楽器の音色を斬新に割り当てて再構築される音楽は驚きと発見に溢れている。

曲紹介でそんな話があった。「とりわけ異彩を放つ名作」とも。N響定期でのこの曲を聴いてみた。NHKらじる★らじる聴き逃しで。

N響第2015回定期公演
バッハ作曲、ウェーベルン編曲
「リチェルカータ」
(指揮)鈴木優人
(管弦楽)NHK交響楽団
(8分12秒)
2024年6月19日サントリーホール

演奏の良し悪しの前に、この編曲は性に合わないんだろう、今一つぴんと来ない。これまで色んな人たちの演奏を聴いたけれど、いつもそうだった。いつかは心に迫って来る演奏に出逢えるのでは、と期待するのだけれど。なにせ「名作」なのだから。

原曲は、J.S.バッハ作曲「音楽の捧げもの」の終曲「6声のリチェルカーレ」。6声のフーガのこと。普段よく聴くのは、バーゼル管楽アンサンブル(1986年)や、マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団(1978年)。前者は、終曲のみ、管楽六重奏版、ホリガーのコールアングレが冴えている。後者は、全曲の演奏、弦楽主体でFl(W.ベネット)が入る。

N響(サイト内)。N響第2015回定期公演▽N響演奏会(NHK-FM、6/29 16時)

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