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カテゴリー「音楽」の検索結果は以下のとおりです。

協奏曲十選

  • 2020/06/29 07:01
  • カテゴリー:音楽

今回は協奏曲。作曲家や独奏楽器が重複しないように十選した。その制約があると、巨匠たちがこぞって書いたピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲からも一曲ずつとなる。結果、ベトさんやブラームス、チャイコも登場しないリストになった。作曲家の生年順。[ ]内はおれが比較的よく聴く演奏のソリストたち。

  • ヴィヴァルディ、2つのマンドリンのための協奏曲ト長調、RV532[Marten Scheffer, Rens Van Der Zalm]
  • JSバッハ、ハープシコード協奏曲第1番ニ短調、BWV1052[Gustav Leonhardt]
  • ハイドン、チェロ協奏曲第2番ニ長調[Miklos Perenyi]
  • モーツアルト、フルートとハープのための協奏曲ハ長調、K299[Jean-Pierre Rampal, Marielle Nordmann]
  • ブルッフ、ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調、作品26[Shlomo Mintz]
  • グリーグ、ピアノ協奏曲イ短調、作品16[Jorge Bolet]
  • Rシュトラウス、二重小協奏曲ヘ長調(独奏:Cl, Fg)[Thomas Friedli, Klaus Thunemann]
  • ヴォーン・ウィリアムズ、チューバ協奏曲[Arnold Jacobs]
  • イベール、室内小協奏曲(独奏:A.Sax)[Theodore Kerkezos]
  • アルチュニアン、トランペット協奏曲変イ長調[Sergei Nakariakov]

「十選」(サイト内検索)

一流奏者の需要

  • 2020/06/23 05:41
  • カテゴリー:音楽

世界のメジャーオーケストラを仮に30楽団とすると、その定期演奏会に必要なピアニストの数はせいぜい14、5人、ヴァイオリニストは7、8人、チェリストに至っては2人で十分

とも言われる。にも拘わらず、国際コンクールは、第一位や入賞者をどんどん吐き出している。予備群や次世代の奏者を見付けておく必要はあるだろう。それにしても「コンクール優勝者が多過ぎる」(p273)。国際コンクールは、もはや第一級の名コンサート・ソリストを見出す場ではなく、素人のど自慢大会的な「研究発表会」(p309)という風に、その性格を変えてしまっているのかもしれない。引用は、中村紘子著「チャイコフスキー・コンクール-ピアニストが聴く現代」(新潮文庫、12年)から(p302)。単行本はバブル期の88年刊、その翌年、第20回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。

「蜜蜂と遠雷」を読んでこの本のことを思い出し30年ぶりに再読。小説とノンフィクションの違いこそあれ、各々、一つの国際コンクールを題材にしている。第6回芳ヶ江国際ピアノコンクール(架空)と、第8回チャイコフスキー記念国際コンクール(86年)。

蜜蜂と遠雷(サイト内)、中村紘子(1944-2016年)、庄司薫(1937年-)、クラシック音楽の非本場人(p54)、あの偉大なノギ大将(p143)、きちんと弾くが個性に乏しい(p222)、先生たちは何をしているのだ(p269)、Pf演奏のトライアスロン(p281)

Re: 蜜蜂と遠雷

  • 2020/06/07 07:59
  • カテゴリー:音楽

クラシックのピアノコンクールのプログラムを作るというのは全くの未知の世界で、どう構成すればいいのかまるで見当がつかず、ものすごく不安だった(略)、やはりどうみても風間塵の選曲、実際にやったら落ちるだろうなあ。

執筆時の裏話を著者が記している。「蜜蜂と遠雷」音楽集(Naxos、17年)付録のエッセイから。最寄り図書館で借りて来た、CD2枚組み。登場人物の風間塵らがコンクールで演奏した曲をいくつか収録している。Naxos音源。例えば、プロコの協奏曲は、パイクPf、ヴィト指揮ポーランド国立放響による全曲録音から採られている。

バッハ平均律の1番やサティが鳴ると正直ほっとする。小説を読んでいる時にも思った、この手のコンクールでは必ずしも心地良い音楽ばかりが並ぶわけではない。この抜粋CD2枚ですら、しっかり聴き通すには忍耐が要求される。弾くのは並大抵ではないんだろうけれど、聴く方もたいへん、コンクールとは、妙な世界だ。

蜜蜂と遠雷(サイト内)、Kun-Woo Paik, Antoni Wit, Polish Natl RTV Sym Orch

蜜蜂と遠雷

  • 2020/06/01 07:19
  • カテゴリー:音楽

君は元々知っていたんだ。たぶん、僕らは君に教えているわけじゃない。元々君の中にあったものを、君に思い出させているだけなんだ。

師匠は、大昔の立派な仏師の挿話を引いて、優れた弟子に対してその才能の高さに賛辞を贈る。その仏師とは、おそらく、運慶のことなのだろう。恩田陸著「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎、16年)から(p239)。全編、ピアノ弾きコンクールの物語。いい話を読んだ。

夏目漱石が「夢十夜」の第六夜で、運慶のことを書いている。「なに、あれは眉や鼻を鑿で作るんじゃない。あの通りの眉や鼻が木の中に埋っているのを、鑿と槌の力で掘り出すまでだ。まるで土の中から石を掘り出すようなものだからけっして間違うはずはない」。

漱石が見た芸術と科学の美(サイト内)、生活者の音楽(p53)、天才に対する凡人の屈折した優越感(p142)、オーケストラ・リハーサル(p450)、審査結果(p508)、中村紘子著「チャイコフスキー・コンクール」

ビートルズのカバー曲十選

  • 2020/05/26 06:57
  • カテゴリー:音楽

今回の十選はビートルズ・ナンバーのカバー曲。有名な人、意外なアーティスト、そんな人知らんぞという演奏家など色々取り混ぜて。まずこのカバー曲から、

  • "Ticket To Ride"、Carpenters のデビュー・シングル(1969年)。邦題「涙の乗車券」。だいぶ遅いテンポ、素晴らしいバラードになっている。
  • "Oh! Darling"、George Benson のアルバム "The Other Side of Abbey Road"(1970年)に収録。すべてビートルズのカバー、どの演奏も良い。
  • "Michelle"、The Singers Unlimited のアルバム "A Capella"(1972年)から。文字通り伴奏なしコーラスのみのアカペラ。
  • "Ask Me Why"、竹内まりやの古いベスト・アルバム "Viva Mariya!!"(1982年)の最後におまけのように入っている。
  • "And I Love Her"、あの坂本冬美が日本語詞をしっとりと唄う。HISのアルバム「日本の人」(1991年)に収録されている。
  • "Something"、Sarah Menescal という素敵な女性ボーカル。比較的最近のアルバム "Jazz And Beatles"(2010年)で見付けた。
  • "Yesterday"、ギタリスト Al Di Meola の3月に出たばかりのアルバム "Across The Universe" の収録曲。つい先日ラジオで聴いた。以下3つはクラシック方面から、
  • "Good Night", Ringo Starr の佳曲、これを Peter Breiner 編で。Naxos レーベルの "Beatles Go Baroque"(1992年)。
  • "Let it be"、三枝成彰編、アルバム "Memories"(1992年)はカバー曲10曲から成る。演奏は、ベルリンフィル12人のチェリストたち。
  • "Fool On The Hill"、セルシェルのギター独奏で。"Here, There And Everywhere: Göran Söllscher Plays The Beatle"(1995年)から。

選んでみるとバラードばかりになった。この十曲以外では、"Here Comes The Sun" や "Nowhere man" なども好き。やはりバラード曲だ。

「十選」(サイト内検索)

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