カールの罪状
- 2025/09/05 06:16
- カテゴリー:読み物
わたしは今後、みなさんの監督役となり、計画の提案を受けて許可あるいは却下の判断をします。
悪の親玉シスルがそう言う。長年に渡って緻密な計画をやり遂げて来ただけあって、やるべきことは判っている。ユッシ・エーズラ・オールスン著「特捜部Q-カールの罪状」吉田奈保子訳(早川書房、2023年)から(p367)。シリーズ第9作。
「提案」と「判断」。強力かつ重要なフレームワークだ。そんな説があるかどうか知らないけれど私はそう確信している。組織はこの二つで動いていると、はっきり認識して以降、仕事、特に新規事業の開発は、随分、進めやすくなった。
今作で、特捜部Qのリーダー、カール・マーク警部補は逮捕されてしまった。次は最終作となるらしいのだが、果たして、カールは、そして、例のアマー島の事件はどうなる。