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カテゴリー「音楽」の検索結果は以下のとおりです。

ヴィリアの歌、レハール

  • 2023/04/24 06:11
  • カテゴリー:音楽

稀代のメロディー・メーカー、そう呼ばれる作曲家は少なくないけれど、レハールも間違いなくその一人に数えられるだろう。まず思い浮かぶのは、「金と銀」だろうか、それともメリー・ウィドウ(Die Lustige Witwe)の「ヴィリアの歌」だろうか。

「ヴィリアの歌」はウィーン・リング・アンサンブルの演奏を好んでよく聴く。

Franz Lehár
Die Lustige Witwe, "Vilja Lied"
Wiener Ring Ensemble
Vn - Rainer Küchl, Eckhard Seifert
Va - Heinrich Koll
Vc - Gerhard Iberer
CB - Alois Posch
Fl - Wolfgang Schulz
Cl - Peter Schmidl, Johann Hindler
Hr - Günter Högner
Recorded, Ishihara Hall Osaka, 1993
[PLCC-737]

先月、NHK-FMで、ウィーン・リング・アンサンブル演奏会をやっていた。奏者の名前を見ると、上の録音の頃から、多くは入れ替わっている。30年ほど経って、依然、名前があるのは二人だけだ、リーダーのキュッヒルとヴィオラのコル。

# Rainer Küchl(1950-)、Heinrich Koll(1951-)、ウィーン・リング・アンサンブル演奏会▽ベストオブクラシック(NHK-FM、3/3 19時半、サントリーホール 1/6収録)

バリオスの大聖堂

  • 2023/04/21 06:12
  • カテゴリー:音楽

ティボー・ガルシアによるギター演奏を聴いた(2018年録音)。バリオスの「大聖堂」から始まった。上手く弾いていると思う。以前、彼のリサイタル(東京、2019年)を紹介するラジオ番組があった。それも最初はこの曲だった。CD収録曲を引っ提げてツアーしたんだろうな。

Agustín Barrios
La Catedral
1. Preludio (Saudade)
2. Andante religioso
3. Allegro solemne
Guitar: Thibaut García
Recorded 2018, Paris
[Erato WPCS13795]

一時期勤めた会社に趣味でギターを弾く同僚がいた。バリオス好きの彼が「大聖堂」について語ったことがあった。技巧的な3楽章が注目されがちだが、あの曲の難しさは、後で追加された1楽章にこそある、きれいな音楽にするのは簡単じゃない、と。その話を聞いて、俄然、彼が弾くバリオスを聴きたいと思ったけれど、互いに転勤やら出向やらでその機会はやって来なかった。周りの人の話では、かなりの弾き手ということだったのだが。

La Catedral (obra musical)|Wikipedia、Thibaut García(1994-)、ティボー・ガルシア ギター・リサイタル▽ベストオブクラシック(NHK-FM、2019/8/22 19時半、東京・王子ホール 2019/6/14収録)、Agustín Barrios* Enno Voorhorst – Guitar Music Vol 2|Discogs

Pludermacher|Beethoven

  • 2023/04/10 06:10
  • カテゴリー:音楽

ジョルジュ・プルデルマシェが弾く、ベートーベンのソナタ全集を聴いた。いつか機会があればと思っていたその期待を裏切らない充実した演奏。彼の比較的淡白な弾き方は、特に後期の諸作に合うように思う。

Ludwig van Beethoven
Complete Piano Sonatas & Diabelli Variations
Georges Pludermacher (Pf)
Recorded Live in Reims in July and August 1998

ソナタ32曲とディアベリ変奏曲、すべてライブ録音。これを一夏のランス音楽祭で弾き切ったのか、大したもんだ。曲は、番号順ではなく、CD1はFとf、CD2はGとAという具合に調ごとにまとまっている。ハ短調(c)の3曲、5番、8番「悲愴」、そして32番は、CD9に収められている。

シューベルトのソナタも全曲ライブで収録している(2001、02年)。ト長調(D.894)を頂点としてどれもこれも第一級の出来映え。ほかの奏者で聴こうと思わなくなった。この全集にしろベートーベンにしろ、Transart Liveというマイナーレーベルでの収録。

まだいくつか彼の音源が手元にある。モーツアルトのソナタ数曲(1991年)や、エッセールと二人で弾く「牧神の午後への前奏曲」など(1993年)。若きグリマル(1999年)や、最晩年のミルシテイン(1986年)との共演もある。素晴らしい伴奏でソロを引き立てる。

ベートーベンの調べベートーベンの「英雄」(いずれもサイト内)

Georges Pludermacher(1944-)
Jean-François Heisser(1950-)
David Grimal(1973-)
Nathan Milstein(1904-1992)

フラメンコ・フラメンコ

  • 2023/04/06 06:08
  • カテゴリー:音楽

夢は帆船のように時を越え漂う、誰も希望の種を植えられない

バックコーラスが不思議な歌詞を繰り返す。タイトルは「時の伝説」。旋律も、これまた不思議な調べ。"LA LEYENDA DEL TIEMPO"

スペイン映画「フラメンコ・フラメンコ」(2010年)から。Carlos Saura監督。21曲のフラメンコが順番に演じられる。どれもこれも熱演。[Filmarks 3.9]。

最初の曲は、"VERDE QUE TE QUIERO VERDE"、男女二人の掛け合い。Googleでタイトルを英訳すると、"Green I Love You Green"と出る。そう言えば、イタリアの著名な作曲家ヴェルディ(Verdi)、その名はGreenの意味、と誰かが言っていた。スペイン語とイタリア語は近い。

終盤のPaco de Lucía作曲"BULERÍA POR SOLEÁ"。タイトルが表示されて、一人の男がギターを持って奥から現れる。なんと、Paco de Lucía本人だ。この方面にはまったく明るくはないけれどこの不世出の天才ギタリストは判る。素晴らしい演奏。

それと、最後の"BULERÍA DE JEREZ"。老若男女一家総出で歌い踊る。これが楽しい。ここに至るまで、一体、何拍子なんだ、と思う曲ばかりだったが、最後のこの曲は5拍子で割り切れる感じがした。本場フラメンコのリズムは一筋縄では行かない。かつて大ヒットした西郷輝彦の「星のフラメンコ」、そのシンプルさとはだいぶ違う。

ABEMA台風6号とW杯(いずれもサイト内)。スペインの映画監督カルロス・サウラ氏死去(2/11)、GYAO

五重奏曲、K406、Ob版

  • 2023/03/27 06:13
  • カテゴリー:音楽

以前こう書いた。「モーツアルト作曲、セレナード第12番 K388。Ob、Cl、Hr、Fg、各々二本ずつ、標準編成の木管八重奏。セレナードと言う割には、ハ短調で、深刻な音楽。元々5声部のこの曲には弦楽五重奏版(K406)もある」と。

K406の方はあまり聴かない。同じ編成の著名な五重奏2曲(ハ長調K515、ト短調K516)に比べて「室内楽的な密度に不足する部分があり、時に粗削りに響く」とも評される。手元の音源も、原曲の管八版はやたら多数あるけれど、弦五版はグリラー四重奏団とプリムローズによる演奏(1959年)、これ一つしかない。

このハ短調の五重奏(K406)にオーボエ版なるものがあり、その演奏例を聴いてみた。元の編成(Vn2、Va2、Vc)の内、第1バイオリンがオーボエに置き換わっている。

Wolfgang Amadeus Mozart
Quintet in c, K406 (Version for Oboe & Strings)
Ob - Han de Vries
Vn - Philip Hirschhorn
Va - Neithart Resa, Vladimir Mendelssohn
Vc - Julius Berger
Recorded 1986, Lockenhaus, Austria

弦楽五重奏と管楽八重奏、双方の折衷版のように響いてたいへん面白い。それにしてもこのオーボエ吹きは強靭だ。確かオランダ管楽アンサンブルの主要メンバーだった方だ。原曲ならクラリネットと旋律を分け合うところを、オーボエがずっとリードする。25分ほど吹き詰め。すごい。ロッケンハウス音楽祭での収録。

管楽器の曲十選弦楽器の曲十選(いずれもサイト内)。「モーツァルト事典」海老澤敏ら監修(東京書籍、1991年)p494、Netherlands Wind Ensemble|Wikipedia

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