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カテゴリー「音楽」の検索結果は以下のとおりです。

時刻が登場する音楽

  • 2024/09/20 06:03
  • カテゴリー:音楽

太田裕美に「ガラスの腕時計」という、なかなか劇的な曲がある。作詞は松本隆。作曲は筒美京平ではなく萩田光雄。1976年発表のアルバムに収録されている。

この歌詞に「午前2時57分」とある。3時ではなく、2時57分と細かに特定されている。こんな風に、分刻みの時刻を歌った曲は、ほかにあるだろうか、と考えてみたが全く思い当たらない。

5時とか12時というような時間単位の歌詞なら、いくらでもあるだろう。思い付くままに少しリストにしてみよう。

狩人「あずさ2号」(1977年)「8時ちょうどの、あずさ2号で」

麻生よう子「逃避行」(1974年)「あのひとから言われたのよ、午前5時に駅で待てと」

ユーミン「街角のペシミスト」(1981年)「8時のロッカー、袋をかかえ」

大瀧詠一「魔法の瞳」(1984年)「12時しらせる鐘が鳴るよ」

ここまでは割とすんなり出た。後が続かない。10曲くらいはすぐに並ぶだろうと思ったのだが。苦し紛れでクラシック音楽にも目を向けてみた。確かあの曲に時刻が出て来る。

ファリャ「三角帽子」。鳩時計が鳴る場面がある。調べてみると、それは午後9時だ。

時刻が登場する音楽、その内、あれもそう、これもそう、ともっと並べられるかな。

太田裕美の唄十選(サイト内)

Road to A LONG VACATION

  • 2024/09/06 06:15
  • カテゴリー:音楽

3月30日のオリコンに初めてチャートインしまして、初登場は70位でした。アルバム、カセット合わせて3万弱。チャートに入っただけでもうれしかったです。チャートの1位は中島みゆきさんの「臨月」。同じ時に「A LONG VACATION」は出ました。

大瀧詠一ご本人がそんな話を語る。名盤「A LONG VACATION」誕生秘話、その盤の40周年記念リミックス版CDを図書館で借りたら、CD2として、おまけで付いていた。2011年に制作されたようだ。引用の冒頭にある3月は、1981年3月のこと。

「臨月」は、中島みゆき8作目のアルバム。前作まではよく知っているのに、この8作目からは、ぱったり、聴かなくなった。その発売直前に高校を卒業。私は他県の大学へ行くことになり、中島みゆきのLPをずっと貸してくれていた友人に会わなくなったからだった。

「A LONG VACATION」のLPは、大学に入って親しくなった人から、誕生日のプレゼントにもらった。二つ年上の彼女は画家志望。オーケストラ中心の生活で、いわゆるクラシック音楽ばかりだった私に、こういうのも聴いてみたら、ということだったろう。その人からはもう一枚、ユーミンの「流線形'80」も。

人との出会いは、音楽との出逢い。

# 大瀧詠一(1948-2013)、すすめられたアルバム十選(いずれもサイト内)。1981年の音楽|Wikipedia、大滝詠一が『A LONG VACATION』40周年でやりたかったこと、聴かせたかったもの[前編](2021/4/2)、[後編](同/4/3)

松本隆(作詞)作品集

  • 2024/08/27 06:10
  • カテゴリー:音楽

ラジオ深夜便の3時台の枠で放送される「作家で綴る流行歌」。これに毎年のように登場する「松本隆(作詞)作品集」。手元にいくつか録音(mp3)が残っていて、その一番古いのは2005年4月5日放送分。

その2005年の番組で紹介されたのは9曲。お題の通りすべて松本隆作詞。まずは、大ヒット曲、太田裕美「木綿のハンカチーフ」(筒美京平)。( )内は作曲者、以下同じ。

寺尾聰「ルビーの指環」(寺尾聰)や、松田聖子「赤いスイートピー」(呉田軽穂)、森進一「冬のリヴィエラ」(大瀧詠一)、アグネス・チャン「ポケットいっぱいの秘密」(穂口雄右)と、よく知られた曲が続く。

さらに、森山良子「バス通り裏」(財津和夫)、ザ・リリーズ「好きよキャプテン」(森田公一)、はっぴいえんど「夏なんです」(細野晴臣)、そして最後は、大瀧詠一「1969年のドラッグレース」(大瀧詠一)。

大瀧が唄う曲は、アルバム「EACH TIME」(1984年)の「1969年のドラッグレース」が採られた。そのアルバムの全曲いずれも松本隆作詞。大瀧の曲はもちろん松本の詞も冴えている。とりわけ、「ガラス壜の中の船」や、「ペパーミント・ブルー」、「レイクサイドストーリー」。

前作(と言うべき)アルバム「A LONG VACATION」(1981年)でも、二人は作曲作詞で組んだ(一部例外あり)。ただし、詞に限っては、「EACH TIME」の方がだいぶ良いように思う。

敬称略。

# 大瀧詠一しあわせ未満(いずれもサイト内)

フィレンツェの思い出

  • 2024/08/26 06:00
  • カテゴリー:音楽

30年ほど前のこと。あるバイオリン弾きとの会話。最近、何やってるの、と尋ねると、彼女は曲名を答える代わりに弾いて聞かせてくれた。「フィレンツェの思い出」第一楽章の冒頭だった。「チャイコの六重奏か」。「そう。今度、弦楽合奏版でやることになった。なかなか手ごわくてね」。

その少し前にアントルモン指揮の弦楽合奏版を聴いて、それが素晴らしい演奏で、6人の室内楽より合奏の方が、断然、良いと思っていたところだった。この曲、それとシェーンベルクの「浄められた夜」どちらも六重奏でも演奏できるけれど、基本的に分厚い響きの方が合うようだ。「弦楽合奏か、そりゃ懸命だ」。本番の日程を知らせてくれた。都合が合わず聴きには行かなかった。

ラジオの聴き逃しにあった「フィレンツェの思い出」を聴いて、そんな昔のことを思い出した。ラジオの方は、今夏の音楽祭で録音された六重奏版。熱心に弾いているのは伝わってくるけれど今一つぱっとしない、残念ながら。

弦楽合奏版を聴き直そうとアントルモンのNaxos版を探したのだがどこかへ行ってしまったのか手元に見当たらない。

浄められた夜弦楽器の曲十選(いずれもサイト内)。Tchaikovsky*, Vienna Chamber Orchestra*, Philippe Entremont – Serenade For Strings / Souvenir De Florence|Discogs、「ヨーロッパ夏の音楽祭」▽第1夜アウグスブルク・モーツァルト音楽祭(NHK-FM、8/19 19時半)【曲目】弦楽六重奏曲 作品10(コルンゴルト)弦楽六重奏曲 作品70「フィレンツェの思い出」(チャイコフスキー)【収録】スモール・ゴールデン・ホール(ドイツ アウグスブルク、6/12)

恋するカレン

  • 2024/08/21 06:14
  • カテゴリー:音楽

キャーンドルをくーらくして~♫

「夏は大瀧詠一」と友人からのメッセージ。それには「恋するカレン」の冒頭歌詞が添えられていた。アルバム「A LONG VACATION」(1981年)の収録曲。

「恋するカレン」、いい曲。とは思ってたけれど、どんなことを歌っているのかは今一つわかってなかった。あらためてよく聴いてみた。

これって、主人公が女(「君」)にふられて、その腹いせをぶちまけている歌。女が別の男の「背中に手を回し踊るのを壁で」見ている。男のことを「見せかけの魅力」と見下し、自分を「捨て」た女のことを「哀しい女だ」と強がる。かなり見苦しい。

捨てられたとは言うものの見向きもしてもらえなかったのだろう。おそらく告白すらできずに、「抱き合う幻」を心に秘め、ずっと「片想い」。この日も、女に声をかけることはできない、壁に張り付いて、彼女の動きを目で追っていただけ。こいつこそ哀しい男だ。そして淋しい。うじうじしている。

ま、A LONG VACATIONにしても、EACH TIMEにしても、曲の雰囲気を楽しむもの。

# 大瀧詠一(サイト内)

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