おまえの家
- 2020/07/26 20:14
- カテゴリー:音楽
ミュージシャンを志したことがある人だったら、あ、もう、涙なくしては聴けない曲
番組の進行役がそう紹介した、中島みゆき「おまえの家」。夜のプレイリスト「愛していると云ってくれ」(NHK-FM、7/22 18時)から。78年発表、中島みゆき4作目のアルバム。
# 中島みゆき作品集(1)、堅い仕事(いずれもサイト内)
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ミュージシャンを志したことがある人だったら、あ、もう、涙なくしては聴けない曲
番組の進行役がそう紹介した、中島みゆき「おまえの家」。夜のプレイリスト「愛していると云ってくれ」(NHK-FM、7/22 18時)から。78年発表、中島みゆき4作目のアルバム。
# 中島みゆき作品集(1)、堅い仕事(いずれもサイト内)
バッハが活躍した18世紀初頭、市民の街ライプチヒには、確かに、オペラ劇場はあった。しかし、それは、1720年に閉鎖となり、1723年にバッハがその地に着任した時にはなくなっていた。
バッハは、一生オペラを作曲しなかったと推測されている。もし、赴任地ライプチヒにオペラ劇場が存続していれば、書いたかもしれないのだけれど。そんな話が、きのうの「古楽の楽しみ」(NHK-FM、7/3 6時台)であった。話題の後に、「ほとんどオペラ」とも言われるコーヒー・カンタータ(BWV211)の第4曲アリア「おしゃべりしないで」がかかった。
# ヨハン・ゼバスティアン・バッハ - Wikipedia、シュッツ「ダフネ」(1627年)
今回は協奏曲。作曲家や独奏楽器が重複しないように十選した。その制約があると、巨匠たちがこぞって書いたピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲からも一曲ずつとなる。結果、ベトさんやブラームス、チャイコも登場しないリストになった。作曲家の生年順。[ ]内はおれが比較的よく聴く演奏のソリストたち。
# 「十選」(サイト内検索)
世界のメジャーオーケストラを仮に30楽団とすると、その定期演奏会に必要なピアニストの数はせいぜい14、5人、ヴァイオリニストは7、8人、チェリストに至っては2人で十分
とも言われる。にも拘わらず、国際コンクールは、第一位や入賞者をどんどん吐き出している。予備群や次世代の奏者を見付けておく必要はあるだろう。それにしても「コンクール優勝者が多過ぎる」(p273)。国際コンクールは、もはや第一級の名コンサート・ソリストを見出す場ではなく、素人のど自慢大会的な「研究発表会」(p309)という風に、その性格を変えてしまっているのかもしれない。引用は、中村紘子著「チャイコフスキー・コンクール-ピアニストが聴く現代」(新潮文庫、12年)から(p302)。単行本はバブル期の88年刊、その翌年、第20回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。
「蜜蜂と遠雷」を読んでこの本のことを思い出し30年ぶりに再読。小説とノンフィクションの違いこそあれ、各々、一つの国際コンクールを題材にしている。第6回芳ヶ江国際ピアノコンクール(架空)と、第8回チャイコフスキー記念国際コンクール(86年)。
# 蜜蜂と遠雷(サイト内)、中村紘子(1944-2016年)、庄司薫(1937年-)、クラシック音楽の非本場人(p54)、あの偉大なノギ大将(p143)、きちんと弾くが個性に乏しい(p222)、先生たちは何をしているのだ(p269)、Pf演奏のトライアスロン(p281)
クラシックのピアノコンクールのプログラムを作るというのは全くの未知の世界で、どう構成すればいいのかまるで見当がつかず、ものすごく不安だった(略)、やはりどうみても風間塵の選曲、実際にやったら落ちるだろうなあ。
執筆時の裏話を著者が記している。「蜜蜂と遠雷」音楽集(Naxos、17年)付録のエッセイから。最寄り図書館で借りて来た、CD2枚組み。登場人物の風間塵らがコンクールで演奏した曲をいくつか収録している。Naxos音源。例えば、プロコの協奏曲は、パイクPf、ヴィト指揮ポーランド国立放響による全曲録音から採られている。
バッハ平均律の1番やサティが鳴ると正直ほっとする。小説を読んでいる時にも思った、この手のコンクールでは必ずしも心地良い音楽ばかりが並ぶわけではない。この抜粋CD2枚ですら、しっかり聴き通すには忍耐が要求される。弾くのは並大抵ではないんだろうけれど、聴く方もたいへん、コンクールとは、妙な世界だ。
# 蜜蜂と遠雷(サイト内)、Kun-Woo Paik, Antoni Wit, Polish Natl RTV Sym Orch