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カテゴリー「音楽」の検索結果は以下のとおりです。

モーツァルトのオペラ

  • 2022/03/10 06:28
  • カテゴリー:音楽

モーツァルトを「オペラ作曲家」と呼ぶのには抵抗もあるかもしれない。

そんなことないのでは。総合芸術であるオペラにこそ、この大作曲家の才能が遺憾なく発揮されていると思う。確かに、管弦楽曲、室内楽、独奏曲、宗教音楽など幅広いジャンルに多くの傑作を残しているけれど、最も輝いているのはオペラ群だろう。

引用は、松田聡著「モーツァルトのオペラ-全21作品の解説」(音楽之友社、2021年)まえがき冒頭部分から(p2)。最寄り図書館の新着コーナーにあるのを借りて来た。なかなかの労作。作品の解説よりは、その成立事情を興味深く読んだ。

モーツアルトのピアノ協奏曲は、27まで番号が振られている。このジャンルがオペラに負けず劣らず素晴らしいことを書き添えておこう。

モーツアルト十選(サイト内)。調号3つまでの7つの長調(Es B F C G D A)、イドメネオ以降は2管編成+

R.シュトラウスの父

  • 2022/02/25 06:24
  • カテゴリー:音楽

リヒャルト・シュトラウスらしいオーケストラのサウンドを決定づける楽器って言えば、やっぱりホルンでありましょう

父親のフランツ・シュトラウスはホルン吹きだったとか。先週末の「クラシックの迷宮」から。番組最初の曲は、なんと、R.シュトラウス作曲、ハーゼネール(Franz Hasenöhrl)編曲の「もう一人のティル・オイレンシュピーゲル」。奏者たちは、原曲をよく研究しているように感じられた。

Richard Strauss (arr. Hasenöhrl)
Till Eulenspiegel einmal anders!
Jack Liebeck (Vn)
Duncan McTier (DB)
Julian Farrell (Cl)
Richard Skinner (Fg)
Stephen Stirling (Hr)
Recording 2006
Deux-Elles: DXL1122

LP時代には、BPhメンバー(1969)の盤をよく聴いた。今、手元には二つの団体の音源がある。Chicago Pro Musica(1983)と、I Solisti da Camera(1999)。この二つに比べて土曜日に聴いた演奏の方がティルらしさを表現できていたように思う。ホルンが上手い。

昔の愛聴盤スカラムーシュ(いずれもサイト内)。クラシックの迷宮▽お父さんはホルン吹き~フランツ・シュトラウス生誕200年(NHK-FM、2/19 19:20-21:00)片山杜秀

ルプーらの五重奏曲 K452

  • 2022/02/18 06:32
  • カテゴリー:音楽

ルプーらが演奏する、モーツアルトのK452を聴いた。とても自然で、耳にすぅーと入り込んで来る。こんな風な演奏には出逢ったことがない。特に第一楽章のAllegro moderato、このテンポ感が素晴らしい。イメージ通り。

Mozart, Quintet for Piano and Winds in Es, K452
Pf) Radu Lupu
Ob) Hans de Vries, Cl) George Pieterson, Hr) Vicente Zarzo, Fg) Brian Pollard
Recording 1984

手元に音源は少なからずある。なにせ名曲だ。モーツアルト自身も「これまでに書いた最高の作品」と自負している(1784年4月)。が、この曲、日頃あまり聴こうとは思わない。イメージと食い違って残念な思いをするからだ。編曲版は聴く。フランセが管弦の九重奏に書き換えた版(1995年)。Octuor de Franceの演奏がなかなか良い。今後は、これとルプー盤を聴くことになりそうだ。

Jean Françaix, Nonetto (d'après Mozart K452)
Octuor de France
Recording 1996

# 海老沢敏ら監修「モーツァルト事典」(東京書籍、1991年)、クラヴィーアと木管のための五重奏曲 変ホ長調 K.452(p461)。Mozart* / Beethoven* - Radu Lupu, Han de Vries, George Pieterson, Vicente Zarzo, Brian Pollard – Quintets For Piano And Wind - Discogs、Jean Françaix (3CDs), Discography - Octuor de France

鈴木雅明でプルチネルラ

  • 2022/02/14 06:21
  • カテゴリー:音楽

妙な組合せがあるもんだ。調べてみると、2015年にタピオラ・シンフォニエッタを振ってプルチネルラなどストラビンスキー作品を録音している。バッハの大家と思いきや、いつの頃からか他の領域での成果も世に問うているようだ。

さて、N響の生中継、凡庸な演奏でがっかりした。好きな曲なので大いに期待して聴いたのだが。番組進行役が「非常に躍動感あふれる指揮といった印象」と言うのには閉口した。今の演奏を本当に聴いていたのか、原稿に書かれているから読んでるんじゃないのか、と毒づきたくなった。進行役が感想めいたことを言うのはどうかとも思うし、そもそも、この人、はしゃいでいる感じがして番組にそぐわない進行「といった印象」。

# 組曲「プルチネッラ」ほか▽N響第1952回定期公演、指揮)鈴木雅明~東京芸術劇場から中継(NHK-FM、2/11 19時半)、金子奈緒、解説)舩木篤也。Stravinsky*, Masaaki Suzuki, Tapiola Sinfonietta – Pulcinella Suite | Disogs

[朝刊休刊日]

タルクマンの編曲作品

  • 2022/02/12 06:33
  • カテゴリー:音楽

ブラームスの交響曲第3番を、タルクマン編曲の四重奏版で聴いた。オリジナルの室内楽曲かと思わせる手練れのアレンジだ。ノトス・カルテットという奏者たちの演奏もいい雰囲気を出している。編成は、Pf、Vn、Va、そしてVc。2020年録音。

編曲者のタルクマン(Andreas N. Tarkmann)、彼の名を知ったのはそんなに昔のことではない。とは言ってもそろそろ20年になるか。2003年にケルンでプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」組曲を管楽八重奏の演奏で聴いた。編曲したのは誰だろうかと演奏会のパンフレットを見ると彼の名があった。その翌年にはドイツ北部の音楽祭でスメタナの「売られた花嫁」抜粋、これも管8本の編成だった。

決して熱心なリスナーではない。それでも手元に音源がいくつかある。チャイコの「くるみ割り人形」や、ロルツィングの「密猟者」などは、管楽器のアレンジものの中では割と好んで聴く方だと思う。

shmf.de 2020(サイト内)。ブラームス交響曲第3番ヘ長調(ピアノ四重奏版)他▽クラシックカフェ(NHK-FM、2/10 14時)、Tschaikowsky; Der Nußknacker, Verdiana, Lortzing; Der Wildschütz - A.N.Tarkmann Werkkatalog

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