石平議員への制裁のなぞ
- 2025/09/14 06:11
- カテゴリー:時の話題
中国外務省は理由として、石氏が台湾や尖閣諸島、歴史、ウイグル、チベット、香港などをめぐり「誤った言論をばらまいた」ことや、参院議員当選後に靖国神社を参拝したことを挙げた。
産経新聞の社説「石平議員に制裁 中国政府は直ちに撤回を」(9/10)から。在京六紙の社説で本件を採り上げたのは今のところこの一本のみ。
いったい何なんだろうか、この制裁は、先週ニュースで聞いた折にも思った。石平という方は元中国人らしいのだが、帰化して今は日本人。日本におけるその人の発言に対して、隣国が制裁を発動するなど、あり得ないことではないか。
この社説を読んでも釈然としなかったので、webで検索してみた。石破首相をそっと「援護射撃」してきた中国が首相退陣表明直後に「石平氏制裁」発表、狙いは次期首相への先制パンチ(9/10)、という記事があった。
なるほどそういうことか。タイトルが的確に表している。内容を見てみると、
中国政府は、「石破政権を評価し」、様々な面で「そっと援護射撃」して来た。「退陣について同情的」。
石破さんの次は、「8月15日に靖国神社を参拝する首相が誕生する可能性が高い」「具体的には、小泉進次郎・高市早苗・小林鷹之の3氏である」。「中国は靖国参拝首相とは、前向きの関係は築けない」。
石平議員に制裁を科すことによって、「次の日本の首相は、靖国神社に参拝したり、対中強硬策を取るなかれ」と牽制して来たわけだ。なるほど。
さて、9/8週の六紙社説は、そのほかに、石破首相退陣表明、自民の次期総裁選び、イスラエルがカタール空爆、米「戦争省」、田久保市長の判断で伊東市議会解散、立憲民主党の再出発、米カーク氏殺害、軽油カルテル摘発、などを話題にした。