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カテゴリー「音楽」の検索結果は以下のとおりです。

時の流れに身をまかせ

  • 2022/03/28 06:31
  • カテゴリー:音楽

何日か前にいただいたメールに「捨己従人と清心寡欲」とあった。太極拳の推手での秘訣なのだとか。武術の心得としてはだいぶ異色な感じがする。特に前者の捨己従人(しゃきじゅうじん)。柔よく剛を制す、とか、肉を切らせて骨を断つ、とかにイメージが似ているようにも思う、全然まったく違うか、どうだろうか。

捨己の文字を見ていて何かそういう歌詞があったような気がするのだけれど記憶を手繰り寄せられない。数日経ってようやく思い至った。「時の流れに身をまかせ」だ。テレサ・テンが唄う。流れに身を任せあなたの胸に寄り添い命さえ要らない、この心情は捨己従人、かもしれない。

木工教室10の効用(サイト内)

アンリ・エレール

  • 2022/03/16 06:35
  • カテゴリー:音楽

先日久しぶりに楽器をケースから出した。虫干し。それ以来、ファゴット(バスーン)の演奏をあれこれ取っ換え引っ換え聴いている。目先を変えて、聴いたことがない演奏を求め、web上の音源探しを精力的に行ったりもした。一つ珍しいものを見付けた。エレールが吹くヴィヴァルディだ。

Antonio Vivaldi
Bassoon Concerto in d minor, RV481
Henri Helearts
Orchestre de la Suisse Romande
Ernest Ansermet
Recording November 1952

アンリ・エレール(Henri Helearts, 1907-2001)、往年のバソン奏者。バソンはフランス式バスーン。エルネスト・アンセルメ時代のスイス・ロマンド管弦楽団で主席をつとめていたので、同団の膨大な録音の中に彼の音色も記録されている。例えば、ラベル「道化師の朝の歌」(1960年)のソロは彼だろう。バソンらしい味わい深いソロを聴くことができる。

H, répertoire | Mon Musée Musical, Nouvelle Deuxième Partie、スイス・ロマンド管弦楽団|Wikipedia。バソンの名手アラール(サイト内)

モーツァルトのオペラ

  • 2022/03/10 06:28
  • カテゴリー:音楽

モーツァルトを「オペラ作曲家」と呼ぶのには抵抗もあるかもしれない。

そんなことないのでは。総合芸術であるオペラにこそ、この大作曲家の才能が遺憾なく発揮されていると思う。確かに、管弦楽曲、室内楽、独奏曲、宗教音楽など幅広いジャンルに多くの傑作を残しているけれど、最も輝いているのはオペラ群だろう。

引用は、松田聡著「モーツァルトのオペラ-全21作品の解説」(音楽之友社、2021年)まえがき冒頭部分から(p2)。最寄り図書館の新着コーナーにあるのを借りて来た。なかなかの労作。作品の解説よりは、その成立事情を興味深く読んだ。

モーツアルトのピアノ協奏曲は、27まで番号が振られている。このジャンルがオペラに負けず劣らず素晴らしいことを書き添えておこう。

モーツアルト十選(サイト内)。調号3つまでの7つの長調(Es B F C G D A)、イドメネオ以降は2管編成+

R.シュトラウスの父

  • 2022/02/25 06:24
  • カテゴリー:音楽

リヒャルト・シュトラウスらしいオーケストラのサウンドを決定づける楽器って言えば、やっぱりホルンでありましょう

父親のフランツ・シュトラウスはホルン吹きだったとか。先週末の「クラシックの迷宮」から。番組最初の曲は、なんと、R.シュトラウス作曲、ハーゼネール(Franz Hasenöhrl)編曲の「もう一人のティル・オイレンシュピーゲル」。奏者たちは、原曲をよく研究しているように感じられた。

Richard Strauss (arr. Hasenöhrl)
Till Eulenspiegel einmal anders!
Jack Liebeck (Vn)
Duncan McTier (DB)
Julian Farrell (Cl)
Richard Skinner (Fg)
Stephen Stirling (Hr)
Recording 2006
Deux-Elles: DXL1122

LP時代には、BPhメンバー(1969)の盤をよく聴いた。今、手元には二つの団体の音源がある。Chicago Pro Musica(1983)と、I Solisti da Camera(1999)。この二つに比べて土曜日に聴いた演奏の方がティルらしさを表現できていたように思う。ホルンが上手い。

昔の愛聴盤スカラムーシュ(いずれもサイト内)。クラシックの迷宮▽お父さんはホルン吹き~フランツ・シュトラウス生誕200年(NHK-FM、2/19 19:20-21:00)片山杜秀

ルプーらの五重奏曲 K452

  • 2022/02/18 06:32
  • カテゴリー:音楽

ルプーらが演奏する、モーツアルトのK452を聴いた。とても自然で、耳にすぅーと入り込んで来る。こんな風な演奏には出逢ったことがない。特に第一楽章のAllegro moderato、このテンポ感が素晴らしい。イメージ通り。

Mozart, Quintet for Piano and Winds in Es, K452
Pf) Radu Lupu
Ob) Hans de Vries, Cl) George Pieterson, Hr) Vicente Zarzo, Fg) Brian Pollard
Recording 1984

手元に音源は少なからずある。なにせ名曲だ。モーツアルト自身も「これまでに書いた最高の作品」と自負している(1784年4月)。が、この曲、日頃あまり聴こうとは思わない。イメージと食い違って残念な思いをするからだ。編曲版は聴く。フランセが管弦の九重奏に書き換えた版(1995年)。Octuor de Franceの演奏がなかなか良い。今後は、これとルプー盤を聴くことになりそうだ。

Jean Françaix, Nonetto (d'après Mozart K452)
Octuor de France
Recording 1996

# 海老沢敏ら監修「モーツァルト事典」(東京書籍、1991年)、クラヴィーアと木管のための五重奏曲 変ホ長調 K.452(p461)。Mozart* / Beethoven* - Radu Lupu, Han de Vries, George Pieterson, Vicente Zarzo, Brian Pollard – Quintets For Piano And Wind - Discogs、Jean Françaix (3CDs), Discography - Octuor de France

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